<![CDATA[HOME]]> https://bst.printboy.co.jp/ Fri, 09 May 2025 13:34:46 +0900 Tue, 22 Apr 2025 15:30:00 +0900 CMS Blue Monkey http://blogs.law.harvard.edu/tech/rss <![CDATA[伝統×サステナブル!「kome-kami(コメカミ)」に込めた想いと未来【独占インタビュー】]]> https://bst.printboy.co.jp/branding/a174 日本では、消費者庁の「食品ロス削減関係参考資料(令和6年6月21日版)」によると、年間約523万トンの食品ロスが発生しており、これは国連世界食糧計画(WFP)の年間食料支援量約390万トンの約1.6倍に相当しています。

また、加工や流通段階で食用では使えなくなったものは食品ロスにはカウントされないため、実際にはさらに多くの資源が無駄になっていると考えられます。
江戸時代に目を向けると、カロリーベースで現代以上にお米の依存度が高く、現代以上に貴重な食糧でした。それでも運んだり加工したりしているうちに食用では使えないようなものも発生しましたが、捨てることなくノリの原料や紙の原料として有効活用されていました。

このように、江戸時代には限られた資源を大切に使い、できるだけ無駄を出さないという意識が強く、現代でいう「循環型社会」が当たり前のように実現されていました。
こうした背景もあり食用としては使えない資源を少しでも有効に活用することは、資源循環や脱炭素社会の実現という観点からも重要な取り組みです。

今回ご紹介する「kome-kami(コメカミ)」は、お米の加工や流通段階で食用では使えなくなった未利用資源を、無駄なく資源を活かすという視点で作られています。江戸時代から伝わる伝統技術とサステナビリティを融合させた「kome-kami(コメカミ)」は、日本古来のもったいない精神を広く知ってもらい、循環型社会実現への後押しになるのではないでしょうか。 

弊社では、お客様へご要望に合わせてご提案させていただいておりますが、「ZERO CO2 PAPER(ゼロCO2ペーパー)」の記事がご好評をいただいたため、今回は「kome-kami(コメカミ)」について、株式会社ペーパル矢田様へインタビューさせていただきましたので、ぜひご覧ください。

<インタビュー>
株式会社ぺーパル 矢田和也様株式会社ぺーパル:矢田 和也 氏
株式会社ペーパルの取締役として、新商品開発を手掛けていらっしゃいます。
株式会社ペーパルは、1890年創業の奈良県に本社を置く老舗企業で、130年以上にわたり紙の卸販売や新素材開発に取り組んでいます。
様々な素材を使った環境に配慮した紙の開発を行っております。例)食べられなくなったお米を活用した「kome-kami(コメカミ)」など

株式会社ホープン:佐野
株式会社ホープン:佐野
株式会社ホープンのコンテンツ企画制作・マーケティング部門を統括。
株式会社ホープン(旧社名:株式会社プリントボーイ)は創業50年以上、教育関連企業を中心としたコンテンツ制作・BPOサービスを行っており、現在はお客様のブランディング、販促物制作において環境配慮型への転換をご支援しています。

◆目次

      1. kome-kami(コメカミ)とは?
      2. kome-kami(コメカミ)についてのインタビュー
        1. フードロスペーパーの開発はどのようにして始まりましたか?
        2. kome-kami(コメカミ)は、どんなプロセスで取り組まれましたか?
        3. クラウドファンディングをご活用された感想をお伺いできますか?
        4. kome-kami(コメカミ)のプロジェクト開始当初から今までの間の変化があった点を教えてください
        5. kome-kami(コメカミ)のナチュラル色は、最初に発売されたものと何か仕様は変わりましたか?
        6. kome-kami(コメカミ)の開発を通じて、環境負荷の低減や社会的な意義が生まれているのか、詳しくお伺いできますか?
        7. kome-kami(コメカミ)を利用したお客様の、特に印象に残っている反応やエピソードがあれば教えてください
        8. kome-kami(コメカミ)のような紙は世界的に見ても珍しいのでしょうか?
        9. ペーパル様の何か原動力になっていることがあれば教えていただけますか?
      3. まとめ

1.kome-kami(コメカミ)とは?

1.kome-kamiとは?
「kome-kami(コメカミ)」は、食用に適さなくなったお米とFSC認証パルプを組み合わせて作られた紙素材で、お米の力を活かして化学薬品の使用を削減し、環境負荷の低減やCO2の削減に貢献しています。また、売上の一部をフードバンクに寄付することで、食品ロスの削減や困っている方々の支援にも取り組んでいます。
「kome-kami(コメカミ)」には「ナチュラル色」と「浮世絵ホワイト」の2種類があり、それぞれ以下の特徴の違いがあります。

kome-kamiナチュラル色と浮世絵ホワイトの比較
ホープンではお客様の制作物の用途や、期待する効果にあわせて「kome-kami(コメカミ)」をはじめ、様々な環境配慮紙をご提案しています。

2.「kome-kami(コメカミ)」についてのインタビュー

佐野:本日はお忙しい中お時間を頂きありがとうございました。前回お伺いいたしました、「ZERO CO2 PAPER(ゼロCO2ペーパー)」の記事ですが、多くの反響をいただき、皆様のサステナビリティへの関心の高さが伺えました。今回は、私も個人的に大好きな紙で、お客様からもリピートいただくことが多い、「kome-kami(コメカミ)」についてお伺いできればと思います!それでは、早速ですが

佐野:ペーパル様では、様々なフードロス問題を解決に貢献するフードロスペーパーを開発されています。どのようにして始まったのか教えてください!

矢田氏:フードロスペーパーの取り組みは、フードロス問題に取り組む滋賀大学の准教授との会話がきっかけで始まりました。その方は、企業などから賞味期限が切れる前の食品を集めてきて、その食品を必要とされる方に配る活動をするフードバンクという団体の顧問をされていました。その方から日本全体で、毎日お茶碗一杯分の食品が国民一人当たり捨てられている計算になるほどの食品ロスが発生していることや、工場で廃棄される食材などもたくさんあるという話を聞きました。

一方で、子供の貧困率もずっと高止まりしていて、このギャップを、経済を回す形でなんとかしたいと思って、紙で何かできないか考えてみたんです。

フードバンクは全国各地にあり、食料を必要とする人々に届ける活動を行っていますが、非営利のため運営が厳しい団体も多く存在しているようでした。この状況を経済活動として持続可能な形にできないかと考えた際に、紙の製造に関わっていたことから「未利用資源の活用」に着目しました。

調査を進めると、江戸時代にはお米が紙の原料としても使われていたことが判明しました。実際に、加工や流通段階で食用としては使えなくなってしまう資源もあることがわかり、それを有効活用できないかと考え、フードロスペーパーの開発を決意しました!同時に、未利用資源から価値を生み、その一部をフードバンクさんに寄付することで、食べられる食品が必要な方にめぐることを後押しする仕組みも作りました。

佐野:ありがとうございます、まさに“想い”から始まったプロジェクトなのですね。社会課題に対する一人の疑問が、ものづくりの現場と結びついて、新しい価値を生み出していく—その過程がとても印象的です。特に、江戸時代にお米が紙として使われていたという歴史に着目し、それを現代の技術と融合させている点に、ペーパル様が伝統と革新のバランスをとっていらっしゃるのだなと感じました。続いてのご質問ですが、

佐野:廃棄されるお米を活用して紙をつくることはこれまでにないことであり、多くの方の協力が必要だったかと思いますが、実際にはどんなプロセスで取り組まれたのでしょうか。

矢田氏:お米を紙に活用する研究を始めた当初、量産体制の構築に大変苦労しました。江戸時代のような手漉き(てすき)製法であれば比較的容易ですが、現代において広く普及させるためには、品質とコストの両面を考慮した量産体制が不可欠です。具体的には、100メートル規模の抄紙機(しょうしき)で効率的に製造できる必要がありました。

最初の製品を市場に投入するまで、試行錯誤を繰り返しながら1年以上の歳月を費やしました。その後も研究を継続し、4年以上の月日を経て、薬品の代替や紙の機能性を向上させる応用技術を確立することができました。

佐野:ありがとうございます。実際に現場へ足を運び、一つひとつ丁寧に声をかけながら進められたという姿勢に、とても強い情熱を感じました。「想い」を形にしていく過程は、決してスムーズな道ばかりではなかったと思いますが、地道な対話と信頼の積み重ねがあって、「kome-kami(コメカミ)」という形に結び付いたのですね。

佐野:こちらのプロジェクトは、クラウドファンディングもご活用されたと伺いましたが、ご活用されてのご感想をお伺いできますでしょうか?

矢田氏:このプロジェクトは、クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake(マクアケ)」で資金を集めて実施しました。こちらは、おかげ様で多くの方に共感いただき、支援を受けることができました。社内でもプロジェクトとして正式に取り組むことが決まり、実現に向けて進んでいきましたね。
こちらのプロジェクトは、クラウドファンディングもご活用されたと伺いましたが、ご活用されてのご感想をお伺いできますでしょうか?

佐野:「kome-kami(コメカミ)」がリリースされてから時間が経ちましたが、プロジェクト開始当初から今までの間に、何か変化があった点について教えていただけますか?

矢田氏:「kome-kami(コメカミ)」のリリース当初と比較すると、環境を意識するお客様が増え、利用者も増加しました。また、「kome-kami(コメカミ)」自体にも変化がありまして、お米の可能性がさらに広がりました。

例えば、リリース当初にはなかった、パルプをつなぐために接着剤を使わず、お米を代替材料として利用する試みが進められています。
昨年3月にリリースしました、「kome-kami 浮世絵ホワイト」の開発には、4年の歳月がかかりましたが、お米の表面に塗布する技術を確立することに成功しました。この技術は、江戸時代に浮世絵の発色を良くするために、お米が使われていたことからヒントを得て、これを現代に応用する形で実現しました。

「kome-kami(コメカミ)」を通じて、資源を有効利用するだけではなく、機能性も付けられるようになりまして、薬品を使わないで、「コメバインド」というCO2の削減にも繋げるという副産物につながったことはよかったですね。今後も、ラインナップを進化していきたいなと思っています。

佐野:そうだったのですね!「Kome-kami(コメカミ)」はリリースしてからも、研究を通じて進化し続けているのですね!それも、日本の伝統的な技術をよみがえらせて新しいものを創るという流れも長期的な意味でのサステナビリティなのではないかと感じました。とてもワクワクします。

佐野:kome-kami(コメカミ)のナチュラル色は、最初に発売されたものと何か仕様は変わったのでしょうか?

kome-kamiのナチュラル色は、最初に発売されたものと何か仕様は変わったのでしょうか?
矢田氏:kome-kami(コメカミ)」のナチュラル色は、紙の品質は基本的に変わりありませんが、「kome-kami(コメカミ)」の研究結果を踏まえて、接着剤として使用していた糊を米由来のものに変更し、環境に配慮しつつ、より自然な仕上がりになるように改良いたしました。

佐野:まさに、より自然な仕上がりを追求する中で、環境への配慮がさらに深まっていったのですね。接着剤を米由来にするという改良ひとつを取っても、素材の選定におけるこだわりが感じられましたが、そのような改良がどのように環境全体へ良い影響をもたらしているのか、とても気になります。そこで改めて、

佐野:「kome-kami(コメカミ)」の開発を通じてどのような環境負荷の低減や社会的な意義が生まれているのか、詳しくお伺いできますか?

矢田氏:資源の有効活用に加え、薬品の使用を減らすことでCO2削減にも貢献しています。過去の日本では資源を最大限に活用する持続可能な社会が当たり前に存在していたんですよね。特に江戸時代には、薬品を使わずに紙の発色を良くするためにお米が活用されていて、現代よりも環境に配慮した方法が取られていました。

現在は、技術の進歩により多くのもので薬品などが使用されていますが、江戸時代は、ちゃんと資源を有効活用していたんですよね。江戸時代の方が、SDGsが進んでいた循環型社会だったと思うので、江戸時代のように自然由来の素材を活かした方法も、SDGsの観点からも理にかなっていることを広めていきたいと考えています。

佐野:お話を伺っていると、「kome-kami(コメカミ)」は、まさに現代の技術と伝統的な知恵が融合した、循環型社会の象徴のような存在だと感じます。そうした背景や想いが込められた紙だからこそ、実際に手に取った方々がどのように感じられたのか、反応も気になります。

佐野:「kome-kami(コメカミ)」を使われたお客様から、特に印象に残っている反応や、嬉しかったエピソードがあれば、ぜひお聞かせいただけますか?

矢田氏:kome-kami(コメカミ)」の「ナチュラル色」や「浮世絵ホワイト」に対して、お客様から「独特の質感で他にはない」と高評価をいただいたのが嬉しかったです。また、伝統技法と環境配慮が組み合わさった点にも、共感いただいた点も伝わって良かったなと思いました。

佐野:制作側の想いが伝わるのはうれしいですよね。

佐野:「kome-kami(コメカミ)」は、日本の廃棄素材を活用した機能性を持たせた紙ですが、こういった紙は世界的に見ても珍しいのでしょうか?

矢田氏:ヨーロッパではジャガイモを使った環境配慮紙があると聞いたことはありますが、表面に塗ったような紙は、その紙と「kome-kami(コメカミ)」くらいしか思いつきません。日本独自の廃棄素材を活用した紙は海外にはほとんどないので、日本独自のものとして海外にも広げる価値はあると思っています。大阪で行われたG7サミットや万博でもご活用いただけましたし、日本の伝統やサステナブルな取り組みを世界に発信する上で、とてもマッチすると思いますので、より多くの方に知っていただきたいです。

佐野:ジャガイモですか!ちょっとどんな紙なのか、気になりますね。また、「kome-kami(コメカミ)」はそういった意味では業界をリードするフードロスペーパーであり、ペーパル様の取り組みによって意識が変わっていっていることを感じます。

佐野:ペーパル様は、歴史が長くて昔から紙作りに取り組んでいらっしゃいますが、新しいことにも着手されている印象です。何か原動力になっていることがあれば教えていただけますでしょうか?

矢田氏:元々、『企業文化として新しいものを取り入れていかないと風土や伝統は守れない』と思って柔軟に変えてきた会社です。そういう素地があった中で、社会貢献やSDGsにマッチするような商品作りや取り組みをやっていかないといけないって思って、チャレンジしてきたところがあるのかなと思っています。

佐野:教えていただきありがとうございます。やはり長く続いている理由としては、新しいことに挑戦し続けていこうという風土があることに加えて、世の中の流れや状況に合わせて新しいことに取り組んでいこうという、皆さんの意識が高まったことで、今につながっているということですね。

本日は色々お伺いさせていただきありがとうございました。

3.まとめ

現在、お米に関するニュースなどが話題となっており、今回は食用としては使えないお米をアップサイクルで生まれ変わらせているペーパル様にお話をお聞きしました。今回ご紹介いたしました「kome-kami(コメカミ)」は、フードロスという社会課題に真正面から向き合い、未利用資源に新たな価値を与えることで、伝統技術と現代のサステナビリティを結びつけた環境配慮紙として、SDGsの取り組みの一つとしても始めやすいお取り組みなのではないでしょうか。

また、インタビューの中でお話がありました、ペーパル様の「資源を無駄にしないものづくり」への想いと、社会の声に耳を傾けながら新しい商品を生み出し形にしていく姿勢は、循環型社会に向けた取り組みにあたり、自分事にするためのきっかけにもなるのではと思います。ぜひ記事を読んでいただいた方にも、身近な行動から意識してお取り組みをされるきっかけにもなりましたら嬉しいです。

ホープンでも、様々な環境配慮紙を活用したご提案をさせていただいておりますが、「Kome-kami(コメカミ)」は名刺やゆい吉のショップカードなどで、ホープンでも「ブランディングペーパー」として活用しています。

ホープンの名刺にはkome-kamiのマークが入っております
ゆい吉のショップカードは「kome-kami」を使用しています
一口に紙といっても多種多様ですが、「kome-kami(コメカミ)」のような伝統とサステナビリティが融合された素材を使用することで、ストーリーが企業の姿勢と符合し、企業のブランディングを確立することにもつながるのではと思います。

ホープンでは、こうした「想い」がこめられた「kome-kami(コメカミ)」をはじめとしたさまざまな環境配慮紙を、お客様の目的・実現したい姿にあわせてご提案しています。お客様のを幅広くご提案可能でございますので、コンテンツ制作に関するご相談がございましたら、お気軽にご連絡ください。


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▼参考情報

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Tue, 22 Apr 2025 15:30:00 +0900
<![CDATA[コーポレートフォントの選び方とは?VI設計の重要性と選び方]]> https://bst.printboy.co.jp/branding/a173 企業のブランドイメージを形作る上で、フォントの選定は欠かせない要素のひとつです。特に、企業全体で統一して使用する「コーポレートフォント」は、ブランドの視認性や信頼性を高め、社内外のコミュニケーションをスムーズにする重要な役割を果たしますが、様々なフォントがある中で「どのフォントを選べば良いのか?」「ブランドのイメージに合ったフォントとは?」と悩む企業のご担当者の方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、コーポレートフォントを決める際に欠かせないVI(ビジュアル・アイデンティティ)設計の重要性を解説しながら、実際にコーポレートフォントを定めている企業の事例をご紹介します。また、コーポレートフォントの選定ポイントについてもご紹介いたします。


◆目次

    1. コーポレートフォントとは?なぜVI設計が必要なのか
      1. VI(ビジュアル・アイデンティティ)とは?
    2. コーポレートフォントを設計すべき3つのメリット
      1. メリット1:ブランドイメージが浸透しやすい
      2. メリット2:効果的に伝わるようになる
      3. メリット3:企業イメージが定着しやすくなる
    3. お悩み別!コーポレートフォントの選定例
      1. 格式・信頼感を印象付けたい→「明朝体」がおすすめ
      2. 汎用性が高く視認性を良くしたい→「ゴシック体」がおすすめ
      3. 親しみやすさを演出したい→「丸ゴシック体」がおすすめ
      4. 様々な方に読みやすいデザインにしたい→「UDフォント」がおすすめ
    4. (参考)独自のコーポレートフォントを定めている企業の事例
      1. 大手メーカーや金融機関
      2. IT・スタートアップ企業
    5. コーポレートフォントをVI設計に組み込みませんか?

1.コーポレートフォントとは?なぜVI設計が必要なのか

コーポレートフォントとは、企業のブランドイメージを統一し、視覚的な一貫性を持たせるために指定された書体のことです。
企業がブランドの統一感を持たせるために「コーポレートフォント」を設定することは、企業の「コーポレート・アイデンティティ(CI)」や「ビジュアル・アイデンティティ(VI)」を確立する上で非常に重要です。フォントは、単なる文字のデザインではなく、企業の個性やメッセージを伝える大切な要素の一つとして機能し、ブランドロゴやブランドカラーと同様に、コーポレートフォントを適切に選定・設計することで、企業のブランドイメージを強化し、視覚的な統一感を生み出すことができます。

VI(ビジュアル・アイデンティティ)とは?

VIはブランドガイドラインに規定している企業も多い

VI
Visual Identity)は、企業の「ブランドアイデンティティ(Brand Identity)」を視覚的に表現したものです。
ブランドの一貫性を保つためにデザイン要素(ロゴデザインやブランドカラー、デザインなど)を統一し、ブランドガイドラインとしてルールを定める企業は多くあります。
その中には、「どのフォントを使用するか」というコーポレートフォントについての取り決めも、VI設計においては重要な要素の一つになっています。

なぜなら、フォントの選定次第で、企業の印象が大きく左右されるからです。
そのため、VI設計を行う際はフォントの選定も、ブランドイメージに合っているかなど踏まえて検討することが大切です。

たとえば、信頼感や格式を重視する場合は、落ち着いた「セリフ体(明朝体)」を。
親しみやすさや柔軟性を伝えたい場合は、シンプルで丸みのある「サンセリフ体(ゴシック体)」を選ぶことで、視覚的に伝えたい価値観やブランドイメージを表現することができます。

2.コーポレートフォントを設計すべき3つのメリット

コーポレートフォントを適切に設計・選定することで、企業にとって以下のようなメリットが生まれます。今回は3つのメリットをご紹介します。

メリット1:ブランドイメージが浸透しやすい

企業のロゴ、ウェブサイト、パンフレット、プレゼン資料などの様々なコミュニケーションツールに統一感を持たせることができます。統一されたフォントを使用することで、洗練された印象を持たせることができます。

メリット2:効果的に伝わるようになる

視認性・可読性に優れたフォントを使用すると、情報伝達がスムーズになることで、読みやすさが向上し、伝えたい内容がより効果的に伝わるようになります。
そのため、社内外の資料やプレゼンテーションや、デジタルメディアや印刷物で見やすさを考慮したフォント選びをすることも選択肢の一つです。

視認性・可読性に優れたフォントでおすすめなのは、「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」です。
UDフォントについてご興味をお持ちの方は以下の記事をご覧ください。

▼ユニバーサルデザインフォントに関する記事はこちら
 今、ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)が求められている理由とは?誰もが見やすい文字について解説

メリット3:企業イメージが定着しやすくなる

フォントの持つ特徴を活かすことで、企業の価値観やコンセプトを視覚的に表現できます。例えば、堅実で信頼感のある印象を与えたい場合は「落ち着いたフォント」を、革新性や先進性を打ち出したい場合は「モダンなフォント」を採用するといった工夫を行うようにしましょう。
また、コーポレートフォントは、単なるデザインの一部ではなく、企業のブランディング戦略の一環として重要な役割を果たします。
適切なフォントを選定・活用することで、ブランド価値を高め、社内外における企業のメッセージをより効果的に伝えることができるため、戦略的な選定が大切です。

3.お悩み別!コーポレートフォントの選定例

今回は、ホープンで取り扱っているフォントの一つであるモリサワフォントを例に、選定のポイントをご紹介します。
人によりフォントに対して持つ印象が変わりますので、以下の情報は、デザインを決める上での参考情報としてご認識頂けましたら幸いです。

格式・信頼感を印象付けたい→「明朝体」がおすすめ

格式・信頼感を印象付けたい→「明朝体」がおすすめ
企業のブランドイメージを確立する上で、「格式の高さ」や「信頼感」を演出したい場合には、明朝体がおすすめです。
明朝体は、縦線が太く横線が細い繊細なデザインが特徴で、伝統的かつ上品な印象を与えます。
特に、金融機関や法律関係、出版業界など、権威性や高級感を求められる業種で広く使用されています。以下は、業界ごとにおすすめの明朝体フォントです。

●おすすめフォント①:リュウミン
おすすめフォント①リュウミン
金融機関・新聞・法律関係の企業でよく使われる上品で格式高いフォントです

おすすめフォント②:秀英明朝
おすすめフォント②秀英明朝
出版・高級ブランド向け、伝統と品格を感じさせるデザインです

おすすめフォント③:A1明朝
おすすめフォント③A1明朝
行政機関・教育関連に適した、視認性と高級感を兼ね備えたフォントです

汎用性が高く視認性を良くしたい→「ゴシック体」がおすすめ

汎用性が高く視認性を良くしたい→「ゴシック体」がおすすめ
視認性の高さや汎用性のあるデザインを求める場合は、ゴシック体のフォントがおすすめです。
ゴシック体は、縦横の線の太さが均一で、可読性に優れているため、Webサイトや広告、プレゼン資料など幅広い用途で使用できます。
ゴシック体は力強さや親しみやすさを演出することができるため、企業の信頼感を損なうことなく、モダンで洗練された印象を与えることができます。

特に、シンプルなデザインやスタイリッシュなブランドイメージを重視する企業は、ゴシック体から選定されるのも選択肢の一つです。
以下に、用途やブランドの方向性に応じたおすすめのゴシック体フォントをご紹介します。

●おすすめフォント①:新ゴ
おすすめフォント①:新ゴ
大手企業・コーポレートサイト・広告に多用される、バランスの取れたフォントです

●おすすめフォント②:秀英角ゴシック金
おすすめフォント②:秀英角ゴシック金
上品さと可読性を兼ね備えた、洗練されたデザイン向けのフォントです。
品のある印象と落ち着いた雰囲気から、高級ブランド・百貨店など上質で知的な印象を与えたい場合におすすめです。

親しみやすさを演出したい→「丸ゴシック体」がおすすめ

親しみやすさを演出したい→「丸ゴシック体」がおすすめ
企業のブランドイメージを「柔らかく」「親しみやすい」ものにしたい場合、丸ゴシック体のフォントがおすすめです。
角のない丸みを帯びたデザインは、温かみや優しさを感じさせ、フレンドリーな印象を与えます。そのため、カジュアルなブランドや子ども向けのサービス、飲食店、教育・医療関連など、安心感や親しみを大切にする企業におすすめです。丸ゴシック体は、堅苦しすぎず、それでいて清潔感や上品さを保つことができるのも魅力の一つです。
カジュアルすぎない落ち着いた印象を求める場合にも、適切なフォント選びをすることで、ブランドの世界観をうまく表現することができます。

以下に、用途に応じた、おすすめの丸ゴシック体フォントをご紹介します。

●おすすめフォント①:じゅん
おすすめフォント①:じゅん
カジュアルブランドや飲食店のVI設計に適した柔らかく優しい印象のフォントです

●おすすめフォント②:秀英丸ゴシック
おすすめフォント②:秀英丸ゴシック
老舗ブランドや、医療・教育関係など、堅苦しすぎず、でもカジュアルすぎないデザインを求める場合におすすめのフォントです

様々な方に読みやすいデザインにしたい→「UDフォント」がおすすめ

様々な方に読みやすいデザインにしたい→「UDフォント」がおすすめ
ご高齢の方や視覚にハンディキャップのある方など、様々な方にとって読みやすいデザインを求める場合は、「ユニバーサルデザインフォント」がおすすめです。
ユニバーサルデザインフォントは、視認性・可読性に優れ、長時間読んでも疲れにくいよう設計されています。
そのため、公共機関や教育機関、医療業界など、幅広い人々が利用する場面で特に活用されています。
以下に、用途別におすすめの「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」をご紹介します。

●「新ゴ」と「UD新ゴ」の違い
「新ゴ」をベースに視認性や可読性をさらに高めたユニバーサルデザインフォントが、「UD新ゴ(UD新ゴシック)」です。
文字の空間を広めにとり、線の太さや文字のバランスを調整することで、誰にとっても読みやすいデザインとなっています。
実際に比較してみると、同じ「書」の文字でも、UD新ゴでは横画が太めで、角がはっきりと見えるように設計されており、視認性が向上していることがわかります。(上図参照)

▼「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」に関してご興味をお持ちの方は以下の記事をご覧ください。
 今、ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)が求められている理由とは?誰もが見やすい文字について解説

●おすすめフォント①:UD新ゴ
おすすめフォント①:UD新ゴ
老舗ブランドや、医療・教育関係など、堅苦しすぎず、でもカジュアルすぎないデザインを求める場合におすすめのフォントです
「UD新ゴ」は、公共機関や医療現場など幅広い人々が利用する環境に最適なフォントとして活用されています。

●おすすめフォント②:UD黎ミン
おすすめフォント②:UD黎ミン
教育機関・医療業界での活用が多い、可読性の高いユニバーサルデザインの明朝体です

4.(参考)独自のコーポレートフォントを定めている企業の事例

多くの企業で、VI(ビジュアル・アイデンティティ)の中で、「コーポレートフォント」を定め、企業のあらゆる場面で統一されたデザインを実現しています。コーポレートフォントを統一することで、ブランドイメージの一貫性を保ち、視覚的な印象を強化することができます。業界ごとにフォントの選定基準や傾向が異なり、それぞれのブランド戦略に基づいたフォントが採用されていますが、ブランディング戦略として独自のブランドを推進するため、オリジナルでコーポレートフォントを制作している事例もあります。

●業界別のコーポレートフォントの傾向

大手メーカーや金融機関

大手メーカーや金融機関では、信頼感や権威性を重視するために、明朝体やゴシック体を使い分ける傾向があります。
明朝体は上品で落ち着いた印象を与え、特に伝統や歴史のある企業でよく使用されます。

一方、ゴシック体は力強さや安定感を表現するため、テクノロジー関連やモダンな印象を与えたい企業で採用されることが多くなっています。

事例①トヨタ自動車株式会社:「Toyota Type
トヨタは、自社ブランドの統一感を高めるために「Toyota Type」というオリジナルフォントを活用し、広告やウェブサイト、カタログなど幅広いメディアで使用しています。
このフォントは、力強さと信頼感を兼ね備えたデザインになっており、トヨタブランドの世界観を視覚的に表現しています。

IT・スタートアップ企業

IT企業やスタートアップでは、シンプルで装飾のない角ゴシック系のフォントを採用し、洗練された現代的な印象を打ち出す傾向があります。

視認性が高く、デジタルデバイス上でも読みやすいフォントが好まれます。
また、最先端の技術や革新性を表現するために、無駄を省いたミニマルなデザインのフォントが選ばれることが多いのが特徴です。

事例②楽天グループ株式会社:「Rakuten Sans JP」

楽天グループ株式会社は、日本語コーポレートフォント「Rakuten Sans JP」を共同開発し、楽天のコーポレートサイトや各種アプリ、IR資料などで広く活用されています。
このコーポレートフォントは、既存の欧文フォント「Rakuten Sans」との親和性を踏まえて、合うようにデザインされています。
UD新ゴNT」をベースフォントとし、欧文部分を「Rakuten Sans」に合わせ、全てのかな文字に独自のデザインを施すことで、オリジナリティと読みやすさを追求したデザインにされています。

▼参考情報
 モリサワ 楽天の日本語コーポレートフォントを共同開発、コーポレートサイトに実装

事例③株式会社kubell:「Chatwork Sans」
株式会社kubell(旧Chatwork株式会社)は、リブランディングの一環として、コーポレートフォント「Chatwork Sans」を共同開発し、公式ウェブサイトや各種制作物に広く使用されており、ブランドイメージの統一と社内外のコミュニケーションの質を高める役割を果たしています。
この「Chatwork Sans」を制作する前は、「UD新ゴNT Pro」などを活用していたが、使用するシーンによっては、必ずしもベストではないという声もあったため、フォントの変更も含めて検証しオリジナルで制作することとなったようです。

▼参考情報
 株式会社kubell(旧Chatwork株式会社)10周年を機に実施したリブランディングオリジナルフォントでChatworkらしさを表現

5.コーポレートフォントをVI設計に組み込みませんか?

今回は、フォントについてご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。企業のブランド価値を高め、統一感のあるVI(ビジュアル・アイデンティティ)を実現するため、コーポレートフォントとしてフォントを選定し統一しておくと、ブランディング推進にも有効なのでおすすめです。

当社ホープンではブランディングの一環で「UD新ゴ」を、ブランドブックの制作や、印刷・Web・動画など様々な場面で使用してブランド推進を行っておりますが、お客様のVIを踏まえたコーポレートブランディング推進のための、カタログ製作やブランドブックなどの紙媒体から、ブランドムービーなどの動画制作まで幅広くご提案が可能です。

ブランディング推進に関する、コミュニケーションツールの制作など、コンテンツ制作に関するお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

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Tue, 08 Apr 2025 14:30:00 +0900
<![CDATA[魅力を最大限に引き出す言葉の力とは?コピーライティングの種類と書き方のコツ]]> https://bst.printboy.co.jp/branding/a171 広告やウェブサイト、SNSの投稿など、私たちの周りには多くの言葉が溢れています。これらは単なる「文章」ではなく、商品やサービスの魅力を引き出し、ターゲットの心を動かす「コピーライティング」として作られています。そして、売れる商品には必ず理由があります。

この記事では、コピーライティングの種類や書き方のコツについてご紹介いたします。

コピーライティングを知ることで、営業担当者やマーケティング担当者など、「言葉で価値を伝える」ことが求められるすべての方に、参考となる情報になるかと思います。
また、コピーライティングの知識は様々な場面で応用可能ですので、ぜひご覧ください。


◆目次

    1. コピーライティングとは?
      1. コピーライティングの定義
      2. コピーライティングの役割
      3. 時代を超えて活用される習慣化し定着した事例
    2. コピーライティングの種類と特徴
      1. イメージコピー
      2. セールスコピー
    3. コピーライティングとキャッチコピーの違い
    4. 効果的なコピーを書くための4つのコツ
      1. ターゲットを明確にする
      2. 数字を用いて簡潔かつ具体的に伝える
      3. 感情に訴えかける言葉を意識して使う
      4. ベネフィットを強調する
    5. まとめ

1.コピーライティングとは?

1-1.コピーライティングの定義

コピーライティングとは、「商品やサービスの価値を顧客に伝え、行動を促すための文章作成技術」のことです。
この技術は広告や販促目的などで活用され、言葉を通じて顧客の心理に働きかけることができます。
そのため、顧客の課題を理解し、それに対する解決策を提供することが求められます。

優れたコピーライティングは、読者にコピーを読んだ時点で価値を感じさせることができ、商品やサービスへの関心を高める効果があります。
そのため、商品や企業の特徴を伝えるだけでなく、「なぜそれが必要なのか?」を明確にし、顧客の共感を得ることが重要です。

1-2.コピーライティングの役割

コピーライティングの役割は、顧客の心理に訴えかけ、購入や問い合わせといった具体的な行動を促すことです。具体的には以下のような役割があります。

  • 商品・サービスの特徴を強調し、理解を促す
  • ブランドや企業のイメージ向上
  • ターゲット層に響くフレーズを創出
  • 顧客の行動を後押しする言葉選び

効果的なコピーを作成するためには、ターゲットの心を動かすストーリーテリングや、感情に訴えかけるフレーズが選定できているか重要です。

1-3.時代を超えて活用される習慣化し定着した事例

広告でのコピーライティングには「言葉の力」で商品やサービスの魅力を伝える役割があります。
その中でも、時代を超えて今なお活用されるキャッチコピーの成功例として、「土用の丑の日」が挙げられます。

これは江戸時代、夏場に鰻の売上が落ち込むのを見かねた鰻屋が、発明家の平賀源内に相談したことから生まれたコピーです。
源内は「本日土用丑の日」という貼り紙を勧め、これが人々の購買意欲を刺激し、鰻を食べる文化として広まりました。

この事例は、「覚えやすくタイミングに即した言葉」が消費者の行動を動かす好例といえるでしょう。

※詳しくはこちらの記事でもご紹介していますので気になる方はぜひご覧ください!

▼記事はこちら
 「土用の丑の日」から学ぶ!コピーライティングを活用した売れる仕組みとは?

2.コピーライティングの種類と特徴

コピーライティングの種類と特徴
コピーライティングには、目的や用途に応じたさまざまな種類がありますが、大きく分けると以下の2つに分類できます。

2-1.イメージコピー

イメージコピーとは、企業や商品のブランドイメージを印象的なフレーズで伝えるコピーのことです。
購買行動を直接促すのではなく、認知度の向上やイメージ定着を目的としています。

特徴

  • シンプルで記憶に残るフレーズ
  • ブランドの個性や雰囲気を伝える
  • 直接的な説明ではなく、感覚的な印象を与える

成功事例

  • 「お、ねだん以上。」(ニトリ)
  • 「愛は食卓にある。」(キユーピー)
  • 「やめられない、とまらない」(カルビー・かっぱえびせん)
  • 「結果にコミットする。」(ライザップ) など

このように、短くキャッチーな言葉で印象を残すのがイメージコピーの特徴です。

2-2.セールスコピー

セールスコピーとは、顧客の購買意欲を直接刺激し行動を促すコピーのことです。
マーケティングや心理学のテクニックを活用し、具体的なメリットを伝えながら、商品・サービスの購入へとつなげる役割があります。

特徴

  • 具体的な商品・サービスの魅力を伝える
  • 「今だけ」「限定」「特典あり」など、行動を促す表現を使用
  • 広告の効果を数値で測定しやすい

事例

  • 「5,000円以上のご購入で送料無料!」
  • このハガキを受け取った方限定、割引クーポンでお得に購入!
  • 先着〇名限定!〇ヶ月間入会金無料キャンペーン! など

セールスコピーは、顧客に「今すぐ購入しよう」と思わせるような言葉を選び、行動につなげることがポイントです。

3.コピーライティングとキャッチコピーの違い

コピーライティングとキャッチコピーは似ていますが、異なる役割を持っています。以下にそれぞれの違いについてご紹介します。
コピーライティングとキャッチコピーの違い

コピーライティングは、広告やマーケティングにおいて、読者の感情を動かし、行動を促すための文章全体を指します。
一方で、キャッチコピーは、その文章の中でも特に目を引き、印象を残すための短いフレーズであり、広告のタイトルやスローガンとして機能します。

キャッチコピーは、コピーライティングの一部として役割を果たしていますが、キャッチコピーが読者が最初に目にする言葉であるため、興味を引くことでその先の文章へと誘導する役割を担っています。そのため、魅力的なキャッチコピーでなければ、どんなにその後に優れたコピーライティングで説明していても、読まれずに終わってしまう可能性があります。

そういった意味でも、キャッチコピーは大変重要な要素になるため、ぜひポイントや特徴について知っておきましょう。

キャッチコピーについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
※具体的な事例を交えながら、心に刺さる魅力的なキャッチコピーの特徴について解説しています。

▼キャッチコピーに関する記事はこちら
 事例も紹介!心に刺さる魅力的なキャッチコピーの特徴とは?

コピーライティングとキャッチコピーは、似ているようでいて意味が異なりますので、違いについて認識しておくようにしましょう。

4.効果的なコピーを書くための4つのコツ

効果的なコピーを書く際の4つのポイントについてご紹介いたします。

4-1.ターゲットを明確にする

ターゲットを明確にする
まずは、コピーを書く前に誰に向けたメッセージなのかを明確にしましょう。

例:

  • 「プロ向けのツール」 → 専門性を強調
  • 「30代独身女性向けのスキンケア」 → 特定の層に響く表現

誰に向けて訴求したいのか、ターゲットを絞ることで、より共感を得やすいコピーを作ることができます。
しかし、ターゲットを漠然と「30代女性」などの属性だけで定めるのはおすすめできません。
さらに詳しい人物像(ペルソナ)を設定することで、より刺さるメッセージを作ることができますので、まずは誰向けなのかを明確にし、ペルソナも含めて検討していきましょう。

※「ペルソナ」について気になる方は以下の記事もご覧ください。

▼ペルソナに関する記事はこちら
 【具体例つき!】ビジネスにおける「ペルソナ」とは?意味や設定方法を知り、マーケティングの精度を高めよう

4-2.数字を用いて簡潔かつ具体的に伝える

抽象的な表現ではなく、具体的な数字やデータを盛り込むことで、説得力が増しますので、積極的に使用するのもおすすめです。 

例:

  • 「この方法で売上が50%増加」(成果を強調)
  • 「たった10分のケアで実感」(簡単さをアピール)

具体性のある言葉を使うことで、信頼性を高めることが可能です。

4-3.感情に訴えかける言葉を意識して使う

顧客の好奇心や感情を刺激する表現を意識して使用することもコツの一つです。
を押さえることが重要と言われています。

例:

  • 「誰も知らなかった驚愕の事実」(驚きを演出)
  • 「長年隠されていた秘密」(知りたい欲求を刺激)

興味を持たせる言葉を使うことで、読者の注意を引きつけられます。

4-4.ベネフィットを強調する

ベネフィットを強調する
商品やサービスを利用することで得られる「メリット」を明確に伝えることもポイントです。

例:

  • 「この施術でむくみ改善が期待できます」(効果を伝える)
  • 「たった3つのルールで魅力的な文章が書ける!」(簡単さをアピール)

読者に向けて、「これは自分にとって必要だ!」と思わせることができているかを確認することが大切です。

5.まとめ

コピーライティングによる、商品やサービスの魅力を最大限に引き出す「言葉の力」についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
優れたコピーライティングは、単なる宣伝を超え、ブランドや商品の価値を象徴する存在になることもあります。
単なる文章と思わずに「消費者の心を動かし、行動を促す力」を持っているため、ぜひ言葉の力を活用して、様々な訴求にご活用いただけたらと思います。

ホープンでは、コピーライティングを活かしたコンテンツ制作を企画からご提案可能です。
コピーライティングを踏まえてのチラシやカタログ製作から、ブランドムービーなどの映像制作まで幅広くご提案が可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

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▼参考記事
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Tue, 01 Apr 2025 15:50:00 +0900
<![CDATA[【日本の心を感じる文様シリーズ】日本の伝統文様 其の六「千鳥(ちどり)」]]> https://bst.printboy.co.jp/branding/a172 創業55年の企画制作会社が提案する、皆さまの幸せ(吉)を願う「吉祥文様」シリーズ其の六「千鳥(ちどり)」
この記事は、ホープン(旧社名:プリントボーイ)が創業より続けているアナログコミュニケーション、“お元気ですかはがき”のテーマと連動した記事となります。

本シリーズでは、日本で昔から親しまれている縁起が良い文様(柄)とされる「吉祥文様」に込められた意味を解説し、文様を効果的に取り入れた「はがきデザイン」をご紹介します。

今回は、其の六として「千鳥(ちどり)」文様をご紹介します。記事の中でご紹介しております鱗文様をあしらった、“お元気ですかはがき”をご希望のお客様のお手元にお届けいたします。ぜひ記事とあわせてご覧ください。

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  • 様々な伝統文様のことがわかる
  • 伝わるデザインについてのヒントを得られる
  • 日本の四季や伝統についての知識が深まる

※お元気ですかの過去記事はこちら↓
▼【日本の心を感じる文様シリーズ】その他の記事は以下よりご覧ください!
日本の心を感じる文様シリーズ其の一「矢絣」 【日本の心を感じる文様シリーズ】日本の伝統文様 其の二 青海波(せいがいは)
【日本の心を感じる文様シリーズ】日本の伝統文様 其の三「七宝(しっぽう)」
【日本の心を感じる文様シリーズ】日本の伝統文様 其の四「麻の葉(あさのは)」
【日本の心を感じる文様シリーズ】日本の伝統文様 其の五「鱗(うろこ)」
▼「気軽に取り組むSDGs!」バックナンバーをまとめたこちらの記事もお楽しみください!
 ・SDGsへの貢献!環境に配慮した用紙の活用事例をご紹介
 SDGsへの貢献!環境に配慮した用紙の活用事例をご紹介【後編】


◆目次

  1. 「千鳥」はどんな文様?
    1. 文様の由来
    2. 縁起と意味
    3. 「技法」としての千鳥格子
    4. 「千鳥」の絵文字も実装したバリアブルフォント「百千鳥」
    5. 吉祥文様の「青海波」と合わせた「波千鳥」も
  2. 文様の活用シーン
    1. 洋服
    2. ビジネスアイテム
    3. 扇子
  3. 今回のデザインポイント
    1. デザインへのこだわり
    2. 色彩へのこだわり
    3. フォントへのこだわり
    4. 印刷紙へのこだわり
    5. 環境にも配慮
  4. まとめ

1.「千鳥」はどんな文様?

1-1.文様の由来

「千鳥」文様の由来
千鳥文様は、日本の伝統的な文様の一つで、「千鳥(チドリ)」を図案化したものです。
千鳥は、チドリ目チドリ科に属する鳥の総称で、日本各地の水辺に生息しています。また、群れをなすたくさんの鳥という意味もあります。

千鳥は、チドリ目チドリ科に属する鳥の総称で、日本各地の水辺に生息しています。また、群れをなすたくさんの鳥という意味もあります。

1-2.縁起と意味

「千鳥」柄の縁起と意味

千鳥の特徴的な飛び方や群れで行動する様子など、千鳥の様子を簡略化したものが「千鳥格子」です。
繰り返し配置することで格子状のパターンを形成しています。

古くは平安時代から親しまれており、着物や和装小物、建築の装飾など、様々な場面で用いられています。

「千鳥格子」は、日本だけでなく海外でも古くから存在し、様々なシーンで活用されています。
海外では、「ハウンドトゥース(hound’s tooth=猛獣の牙)」や、「ピエ・ド・プール(pied-de-poule=鶏の足)」などと呼ばれ、千鳥格子をコレクションに加えた海外ブランドも多く見られます。

日本では、「千鳥(千鳥格子)」は「千取り」という語呂合わせから、勝運祈願や目標達成の象徴とされ、縁起の良い吉祥文様(柄)とされています。

また、千鳥格子はその美しいデザイン性から、現代のファッションやインテリアデザインにも広く取り入れられています。伝統的な和の要素を持ちながらも、モダンな感覚でアレンジされ、多くの人々に愛されています。

茶道の名人・千利休も千鳥格子柄の茶道用具を使っていたともいわれ、日本の伝統と美意識を象徴する文様として、古くから現代に至るまで広く親しまれています。(※写真はイメージです)

茶道の名人・千利休も千鳥格子柄の茶道用具を使っていたともいわれています。(※写真はイメージです)

1-3.「技法」としての千鳥格子

「技法」としての千鳥格子
画像引用元:株式会社三喜木工 チドリスタイル
「木のトレー&花台 両面使える便利なトレー」

(引用:https://mikimoku.info/chidori_TRAY.html)※著作権は出典元に帰属します。

千鳥格子は、柄だけでなく同じ名前で技法としても存在します。岐阜県・飛騨地方には、350年以上前から伝わる伝統的な木組み技法の一つとして「千鳥格子」があります。 
角材の両面に切り込みを3分の2ずつ入れ、まるで織物の縦糸・横糸のように組み合わせています。その繊細な技法により綺麗に組まれたデザインは、洗練された日本の伝統美を象徴しています。

木の温かみのある質感と、洗練された職人技により、モダンな雰囲気と上品さを兼ね備えた美しい和のデザインは、趣のある日本の和を表現しているのではないでしょうか。

1-4.「千鳥」の絵文字も実装したバリアブルフォント「百千鳥」

Adobefontの百千鳥 バリアブルの可愛いらしいイラストのカラーグリフも搭載されている画像引用元:Adobe Blog
2025年2月 日本語のバリアブルフォント「百千鳥」がついに登場!
さらに Adobe Fontsのラインナップが大幅拡充しました の記事より画像抜粋
(画像引用:https://blog.adobe.com/jp/publish/2025/02/13/cc-design-adobefonts-2502 )※著作権は出典元に帰属します。

千鳥文様は、柄だけでなくフォントデザインにも取り入れられています。その一例として、Adobe Fontsで提供されている書体「百千鳥(ももちどり)」が挙げられます。
こちらの名前は、小さな鳥がたくさん集まってる様子のようだとのことで、『百千鳥』という名前になったようです。

▼参考情報
アドビ、初の日本語バリアブルフォント『百千鳥』の開発を発表
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/digit/trend/digit-832835

こちらのフォントには、バリアブルの可愛いらしい千鳥のイラストのカラーグリフも搭載されており、文字だけでなくイラストでも可憐さを表現しています。
日本の伝統文様は、このようにフォント(文字)としても現代にマッチするように取り入れられています。

1-5.吉祥文様の「青海波」と合わせた「波千鳥」も

日本の伝統文様シリーズの其の二の文様としてご紹介しました「青海波」と、今回の「千鳥」文様を合わせることで『波千鳥』という縁起の良い柄になります。

吉祥文様の「青海波」と合わせた「波千鳥」も
この「波千鳥」は、古くから親しまれてきた吉祥柄であり、現代でもさまざまなシーンで使われています。
最近では、その可愛らしいデザインを活かして、砂糖のパッケージなどにも取り入れられています。

物語のある砂糖 波千鳥画像引用元:こころ結ぶ雑貨店 ゆい吉「物語のある砂糖 波千鳥」
(画像引用:https://shop.yui-kichi.com/items/84402498 )

こちらの商品は、手土産や、ちょっとしたお祝いのプチギフトとしてもぴったりです。
この商品は、ホープンが運営しております「ゆい吉」でも販売されておりますのでぜひご覧ください。

▼ゆい吉(Google Map
https://maps.app.goo.gl/xPnS1ySBjUddB7kE8


▼ゆい吉(ECサイト)
https://shop.yui-kichi.com/ 

※その他にも様々な、日常がほっこりします吉な商品を販売していますので、ぜひご覧ください。

2.文様の活用シーン

千鳥格子は、クラシックで洗練された印象を与えるパターン柄のため、その洗練されたデザインから現代でも様々なシーンで利用されています。具体的な活用例を以下にご紹介します。

2-1.洋服

千鳥柄ZIPブルゾン スウェットライク レディース
画像引用元:東京シャツ株式会社 東京シャツ公式通販サイト
「千鳥柄ZIPブルゾン スウェットライク レディース」
(引用:https://www.tokyo-shirt.co.jp/shop/g/gBL13I501DE10V00-49/ )※著作権は出典元に帰属します。

千鳥格子柄といえば、洋服のデザインを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

千鳥格子柄は、洋服のデザインで多く活用されています。こちらは、カジュアルでゆったりとしたシルエットですが、千鳥格子柄のデザインにより、シンプルながらも洗練されたイメージを与えています。

2-2.ビジネスアイテム

ThreeThread 「ハウンドトゥース(千鳥柄)ネクタイ 丹後産 ハンドロール加工 Hounds thooth tie(BK)」画像引用元:ThreeThread
「ハウンドトゥース(千鳥柄)ネクタイ 丹後産 ハンドロール加工 Hounds thooth tie(BK)」
(引用:https://threethread.jp/products/tt101-20-106-bk?)※著作権は出典元に帰属します。

千鳥格子柄は、フォーマルな場面にもカジュアルな装いにも馴染みやすいという特長があります。
柄のデザインは、シンプルながらも上品なアクセントを加え、洗練された大人の魅力を演出しています。

2-3.扇子

千鳥格子柄の扇子商品画像引用元: こだわりの和雑貨 和敬静寂
【扇子】女房扇 彩り千鳥千鳥格子 (SB-003) 和紙の扇子6寸5分 和詩倶楽部 Sensu fan Washi-club」
(引用: https://www.wakei-seijyaku.jp/view/item/000000005646 )※著作権は出典元に帰属します。

千鳥格子柄の3つ目の事例は、千鳥格子のパターンをカラフルにアレンジした扇子です。
こちらは、伝統的な和のアイテムである扇子に、赤、青、緑、黄色、オレンジ、紫などの鮮やかな色彩を使用することで、モダンなデザインと融合しながらも、ポップで明るい印象を与えています。千鳥格子の幾何学的なパターンと、色鮮やかな配色が現代的な雰囲気を演出しています。

このように千鳥文様(千鳥格子)柄を取り入れたデザインは、現代的でありながらも伝統を感じさせるものとして、様々なシーンで利用されていますのでぜひ探してみてはいかがでしょうか。

3. 今回のデザインポイント

現代でも様々な場面で使用されている「千鳥文様」ですが、「お元気ですかはがき」に落とし込む上でのポイントを、今回デザインを担当したデザイナーにインタビューしました。

3-1. デザインへのこだわり

「千鳥文様」のデザインへのこだわり
今回のデザインは、春のお届けになるため日本の伝統文様である「千鳥格子」をモチーフに、「春の訪れ」を感じられながらも、日本の伝統という落ち着いた温かみのある表現をイメージしながらデザインしました。

1羽の千鳥をアクセントに、春のそよ風をのびのびと飛んでいるように、春らしさを表現しました。
また、春は期初として心機一転としてスタートを切るタイミングや、新入社員が入社する時期で、新しい環境になる時期でもありますので、皆さまの春の始まりが前向きに迎えられることを願いデザインしました。

3-2. 色彩へのこだわり

お元気ですかはがき_千鳥文様_色比較
今回、色彩にもこだわりまして、背景に使われた緑色は、春の訪れとともに芽吹く若葉を表現した色合いにしました。
様々な色を試しましたが、厳しい冬を越え、生命が目覚めるように、緑は「再生」や「成長」を象徴する色ですので、この春に向けてのデザインということで緑色にしました。

緑色も様々な色味を試しまして、最終的に2パターンに絞りました。
最終的に色を決めるにあたり、今回は伝統文様というのもあり、落ち着いた印象もお伝えしたく、落ち着いた色味で決定しました。

また、春のやわらかさを感じていただきたく、千鳥をアクセントで入れました。
桜色の色味は、春らしさを演出したく選びました。春特有の優しさや穏やかさも感じて頂けたら嬉しいです。

冬が明け未来へ向かって歩みを進める春に、千鳥が柔らかく未来に向かって空を羽ばたいているイメージが色彩でも伝わりましたら幸いです。
今回も、ぜひ紙でも色合いをお楽しみいただきたく、「お元気ですかはがき」でご確認いただけたらと思います。

「カラーブランディング」についてご興味がある方は以下の記事をご覧ください。

▼「カラーブランディング」についての記事はこちら
 「カラーブランディング」とは?ブランドカラーが与える色の効果を解説!

3-3. フォントへのこだわり

お元気ですかはがきを受け取った方が読みやすいように、UDフォントを使用しました
今回もはがきの添え文には、皆さまがより読みやすいよう「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」を使用しました。
UDフォントとは、誰にでも読みやすく使いやすいように設計されたフォントのことです。

目の不自由な方や高齢の方、外国の方など、多様な人々が使いやすいように、文字の形状や間隔が工夫されています。
特に、視認性や可読性に優れ、公共施設や教育機関、企業の資料など、幅広い用途で使用されています。

UDフォント」についてご興味がある方は、以下の記事をご確認ください。

▼ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)についての記事はこちら
 今、ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)が求められている理由とは?誰もが見やすい文字について解説

3-4. 印刷紙へのこだわり

お元気ですかはがきの千鳥デザイン
今回使用したはがき用紙は、引き続き「SPECIALITIES[パール]No.145-FS」という紙を使用しています。
この紙は、「パール顔料」を塗工した紙で紙を傾けると角度によって光り、高級感も演出することができます。

印刷紙は、写真ではなかなか伝わりにくいため、ぜひお手元で品質をご確認いただきたいと思います!
以下のフォームから「お元気ですかはがきのサンプル」をお申込みいただけましたら幸いです。

お元気ですかはがき サンプル請求フォーム

3-5. 環境にも配慮

今回のはがきは環境に配慮し、「FSC®認証()」紙を使用しています。FSC®認証についての詳細はこちらの記事をご確認ください。

FSC®認証に関する記事はこちら
 SDGsへの取り組みを加速する!|森を守るマーク FSC®認証の活用

4. まとめ

今回「吉祥文様」の中の「千鳥」文様を、皆さまへの吉の願いを込めてご案内しましたが、いかがでしょうか。

ホープン(旧社名:プリントボーイ)では、今回のような特別なお手紙・ダイレクトメールの制作など、コミュニケーションに関するコンテンツ制作でお客様をサポートさせていただいております。ぜひ印刷印鑑するご相談から、動画制作などのコンテンツ制作まで幅広くご提案が可能ですので、お気軽にご相談ください。

\コミュニケーションに関することは、ホープン(旧社名:プリントボーイ)にお気軽にご相談ください/
BSTお問い合わせフォーム


▼こちらもあわせてお読みください

過去の伝統文様についての記事はこちら
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参考サイト
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Tue, 25 Mar 2025 17:15:00 +0900
<![CDATA[ブランディングとは?10の構成要素と成功のポイントをわかりやすく解説]]> https://bst.printboy.co.jp/branding/a124 皆様は「ブランディング」に関するお取り組みはどのようなことをされていますでしょうか。情報が溢れ、選択肢が増えた現代では、企業がお客様に選ばれるには「ブランディング」が重要です。

本記事では、ブランディングの基本から構成する10の構成要素、さらには効果的に推進するための考え方などをわかりやすく解説します。

◆目次

  1. ブランディングとは?マーケティングとの違い
  2. ブランディングにおけるペルソナ設定の重要性
  3. ブランディングを構成する10の要素
    1. ブランド名の決める
    2. ブランドロゴ・ロゴマークの役割
    3. 心に残るキャッチコピー
    4. ブランドカラーを決める
    5. デザインで表現するブランドの個性
    6. キャラクターによる共感の獲得
    7. 匂いや香りで印象づけるブランド体験
    8. ブランドサイト構築のポイント
    9. フォントの統一によるブランドイメージの推進
    10. VI(ビジュアル・アイデンティティ)の設計
  4. まとめ
 

1.ブランディングとは?マーケティングとの違い

1.ブランディングとは?マーケティングとの違い
ブランディングとは、企業や商品・サービスがもつ独自の価値や世界観を、顧客に認知・共感してもらうための一連の取り組みのことです。
マーケティングが「売れる仕組みをつくる」ものである一方、ブランディングは「選ばれる理由をつくる」ものと言い換えることができます。

競争が激しい現代では、単なる商品スペックや価格ではなく、顧客の感情に訴える価値づけがカギとなります。
そのために不可欠なのが、ブランディングです。

ブランディングが推進され、世の中に広く認知されて信頼性や共感力を備えることができれば、自社の製品・サービスの価値がさらに向上し、他社との差別化に成功できるといえます。
そのため、供給過多な時代においては、「マーケティング戦略」の一つとして早めにブランディングを行い推進することが大切です。

また、ブランディングを効果的に進めるためには、「どんな人に、どのような価値を届けるのか」を明確にすることも重要になります。そこでポイントになるのが、次にご紹介します「ペルソナ設定」 です。

2.ブランディングにおけるペルソナ設定の重要性

ブランディングを推進させるためには、まず 「誰に届けるのか」 を明確にすることが不可欠です。
これを具体的に設定するのが「ペルソナ設定」です。

ペルソナが重要な理由とは?

ペルソナを設定することで、ブランディングの方向性が明確になり、ターゲットに響くメッセージを発信できるようになります。
例えば、以下のような項目を決めると、理想的な顧客像が浮かび上がります。

・年齢・性別(例:20代女性、30代ビジネスマン など)
・職業・年収(例:会社員、フリーランス、年収500万円 など)
・ライフスタイル(例:趣味、休日の過ごし方 など)
・価値観・好み(例:オーガニック志向、ミニマリスト など)
・SNSやWebの利用状況(例:Instagramを頻繁に利用、YouTubeで情報収集 など)

ペルソナを明確にすることで、ブランドのコンセプト、デザイン、キャッチコピーなどの方向性がぶれずに、一貫性を持たせることができます。
そのため、誰に届けたいのかを明確にすることが大切です。

ペルソナに関しては以下に詳しくまとめております。ご興味ある方は以下の記事もぜひご覧ください。

▼「ペルソナ」に関する記事はこちら
 【具体例つき!】ビジネスにおける「ペルソナ」とは?意味や設定方法を知り、マーケティングの精度を高めよう

3.ブランディングを構成する10の要素

より強固なブランディングをするために、まずはブランドを構成する要素分解を行っていくのがおすすめです。
以下に、ブランディングに不可欠な構成要素を10つご紹介します。ブランディング施策として取り組まれていない要素があればぜひご検討ください。

3-1.ブランド名を決める

ブランド名は、企業や商品・サービスの第一印象を決定づける極めて重要な要素です。顧客が最初に接する言葉であり、認知や記憶に深く関わる「ブランドの顔」ともいえる存在です。
その企業の理念やビジョン、目標などを基準にしながら、企業を代表するネーミングが発想できれば、顧客の共感や信頼を得ることができます。

ブランド名を決める際には、次のような視点がポイントです。

▼ ブランド名を決める際の4つのポイント

  • 覚えやすさ(短くて発音しやすい)

  • 独自性(他社と差別化されている)

  • 意味やストーリー性(理念や提供価値が反映されている)

  • 視認性・検索性(検索エンジンで見つけやすい、ドメイン取得しやすい)


▼ 他社事例はこちら

  • 無印良品:その名の通り「ブランドを付けずに品質を追求する」姿勢を明確に表現しています。

  • ユニクロ(UNIQLO):"Unique Clothing"からの造語。グローバル展開でも可能なネーミングです。

  • スノーピーク(Snow Peak):創業者が登山好きだったことから、自然志向・アウトドアのイメージが一目で伝わるネーミングです。

また、ブランド名を決める前に行うべきステップとして、以下も重要なポイントです。

▼ブランド名を決める際に気を付けたいポイント

  • ターゲット層の明確化(ペルソナ設計)

  • 競合ブランドの調査

  • 海外展開を考慮した発音や意味のチェック

  • ドメインや商標登録の可否確認

「名前」は、ブランドの物語のはじまりであり、ブランドの「顔」です。ブランド名を変えたら売上が大幅に変わったなど、影響も大きいともいわれますので市場調査や競合分析を行って決めていきましょう。

3-2.ブランドロゴ・ロゴマーク

ブランディングにおけるブランドロゴ・ロゴマークの重要性
ブランドロゴやロゴマークも、その企業や商品を象徴するイメージとして、ブランディングに欠かせない要素です。
ロゴは、ブランドの世界観や価値観を視覚的に伝える重要なシンボルです。一目見ただけで企業やサービスを想起させる「記号」としての役割を担い、信頼感や親近感、あるいは高級感などの印象を与えることができます。

ロゴデザインで重視すべきポイントは4つあります。

▼ ロゴデザインで重視すべき4つのポイント

  • 視認性:小さなサイズでも見やすく判別しやすい

  • 再現性:モノクロ・カラー問わず各媒体で崩れない

  • 独自性:他社と混同されないユニークさ

  • メッセージ性:ブランドのコンセプトがにじむデザイン


▼ ブランド名を決める際の4つのポイント

  • Appleのリンゴマーク:シンプルでミニマルなデザインは、洗練された技術とユーザー体験を象徴しています。

  • NIKEのスウッシュ:スピード感と力強さを一筆のラインで表現し、スポーツブランドとしてのエネルギーを体現しています。

  • Starbucksのセイレーン:神話の海の精をモチーフに、非日常的で豊かな時間を提供するブランドイメージを構築しています。


また、ロゴは単体で完結するものではなく、他のビジュアル要素(カラー・書体・レイアウト)との組み合わせによって、ブランド全体の印象を左右します。ロゴは単なる飾りではなく、「誰にどう見られたいか」を端的に伝えるブランディングの核になります。

ブランドの立ち上げや刷新を検討している場合は、ロゴデザインを含むビジュアル・アイデンティティ(VI)設計も含めて決めていくことが重要です。
ロゴは視覚的にブランドを認識させるシンボルになりますので、与えたいブランドイメージに合うデザインになるようにどのようなデザインが良いかなど決めていきましょう。

ホープンでは、ロゴデザインもご提案が可能ですのでお気軽にご相談ください。

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3-3.心に残るキャッチコピー

キャッチコピーは、ブランドの想いやコンセプトを、短く端的に伝えるための「言葉のデザイン」です。広告、Webサイト、パッケージ、SNSなどあらゆる場面で目にするこの一文が、消費者に与える印象を大きく左右します。

優れたキャッチコピーは、ブランドの世界観や強みを簡潔に伝えると同時に、見る人の心に残り、共感や好意を生み出しますので、ブランドを表現するのに適しているキャッチコピーを決めていきましょう。

キャッチコピーについては、以下の記事で詳細をご紹介していますので、ぜひ以下の記事もご覧ください。

▼キャッチコピーに関する記事はこちら
 事例も紹介!心に刺さる魅力的なキャッチコピーの特徴とは?

3-4.ブランドカラーを決める

ブランドカラーは、企業や商品の印象を瞬時に伝える「視覚的なキャッチコピー」です。
ブランドの理念やビジョンを色で表現することで、顧客に強い印象を与え、共感や信頼を生み出すことができます。

また、ブランドカラーは企業のアイデンティティを象徴する重要な要素ですが、選ぶ色によって企業のメッセージや雰囲気が大きく変わります。
色は、実は色(カラー)毎に、心理的効果がありますので、ブランドカラーを決める際には色が持つ心理的効果を活用することも可能です。

以下の記事では、色ごとの与える効果と、それぞれのブランドカラーを使用している事例などをご紹介していますので、色についてご興味ある方はぜひご覧ください。


▼カラーブランディングに関する詳細はこちらをご覧ください。
 「カラーブランディング」とは?ブランドカラーが与える色の効果を解説!

3-5.デザイン

ブランディングにおけるデザインの重要性
デザインは、ブランドの印象や世界観を「見た目」で伝えるための重要な要素です。商品パッケージ、広告、名刺、店頭ディスプレイなど、あらゆる場面で統一されたビジュアルが使用されていることで、ブランドの認知度と信頼感が高まります。形・色などにオリジナル要素を入れるなど配慮することで、自社商品と認識してもらいやすくなるため、ぜひデザイン面も大事にしましょう。

ただし、オリジナル要素を入れるとはいえ、デザインがあまり奇抜すぎると、顧客の評価が得られない場合もあります。
そのため、どの属性をターゲットにするのかなどの検討や、多くの人々に受け入れられる広義な考え方も踏まえ、競合分析など行いながら検討していくことが大切です。

3-6.キャラクターによる共感の獲得

オリジナルキャラクターは、ブランドに対する親しみや信頼を自然と育む力を持った、感情的な接点を生み出すツールの一つです。
特にBtoC領域では、企業や商品に直接的な「顔」を与えることで親近感を与え、顧客との距離感を縮めることができます。

キャラクターが浸透することで企業イメージがやわらかくなり、ファン化やSNSでの拡散にもつながっています。
そのため、自治体や銀行、医療機関など堅い印象のある業界でも、キャラクター導入により親しみやすさを創出する成功例が多く見られます。

キャラクターは、単なる“マスコット”ではなく、ブランドのメッセージや世界観を代弁する存在です。
広告やイベント、ノベルティ、SNSなど多様なタッチポイントで一貫して活用することで、ブランドとの継続的な関係づくりを支援することができますのでブランドキャラクターも取り入れてみてはいかがでしょうか。

以下の記事では、ホープンの事業の一つである「雑貨店」のキャラクターとして推進しています、「ゆい吉」の活用例を交えながら、キャラクターブランディングについてご紹介しています。

キャラクターブランディングにご興味がありましたら、以下の記事もご覧ください。

▼キャラクターブランディングについての記事はこちら
 キャラクターブランディングとは?「ゆい吉」の取り組みを例に解説

3-7.匂いや香り

訴求したい商品などによっては、匂いに気を遣ってブランディングをするケースもあります。
嗅覚に訴えることで、特定の記憶を呼び起こす効果があると実証され、それをうまく活用したブランディング手法です。

例えば、空港は非日常的な高揚感を持たせてくれますが、ANAなどの航空会社では、ラウンジエントランスに独自の香りを選定して利用する戦略をとっているといわれています。
また、他にもTHE BODY SHOPの店頭の前を通り過ぎる時も、甘い独特な香りがしたりブランド推進にあたり匂いや香りで演出することも戦略の一つです。

3-8.ブランドサイトの構築

ブランドイメージやコンセプトが明確になったら、それを具体的に伝える手段として、公式Webサイトの構築は欠かせません。Webサイトは「企業の顔」であり、第一印象を決定づける重要な接点です。サービス紹介、採用情報、ニュースや事例紹介など、顧客との信頼を築くための情報を一元的に発信できます。

また、Webサイトを構築する際には、次のような点を意識すると良いとされています。

▼ Webサイトを構築する際の3つのポイント

  • ブランド名や関連キーワードを含むドメインの取得

  • ブランドカラー・ロゴ・フォントとの統一感あるデザイン

  • 定期的な更新による活発さの演出

さらに、検索エンジンでの露出を高めるためには、SEO対策も大切です。ターゲットユーザーが検索するキーワードを調査し、適切にコンテンツへ反映することで、より多くの訪問者を獲得することができます。そのためには、自社メディアやブログの運用も、ブランディングの長期的推進には有効ですのでご検討されてみてはいかがでしょうか。

加えて見落とされがちですが、「ウェブアクセシビリティ」の配慮も現代のブランディングにおいて欠かせない要素の一つです。色覚多様性への対応、文字サイズの調整、読み上げソフトへの対応など、誰もが使いやすいWebサイトを目指すことが「企業の姿勢」そのものとして評価される時代ですので、ウェブアクセシビリティも意識して設計するようにしましょう。

ウェブアクセシビリティについて詳細を知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。

▼「ウェブアクセシビリティ」に関する記事はこちら
 ウェブアクセシビリティとは?対応すべき4つの理由

3-9.フォントの統一によるブランドイメージの推進

ブランドの印象は、色やロゴだけでなく「文字」からも大きな影響を受けます。特にWebサイトやパンフレット、広告、プレゼン資料など、文字情報が中心となるタッチポイントでは、使用するフォントが企業らしさを視覚的に伝える重要な要素となります。

たとえば、堅実さや信頼感を伝えたいなら明朝体、モダンで先進的な印象を与えたいならサンセリフ体など、フォントの選び方ひとつでブランドの空気感が変わります。さらに社内の資料や営業ツールなどにも統一されたフォントを使用することで、社内外の一貫したブランドイメージ形成が可能になります。

「なんとなく使いやすいから」「PCに入っているから」ではなく、戦略的に選定されたフォントが、見えない部分でブランド価値を底上げしてくれるため、ブランド設計の際にはより伝わるフォントを選定することがおすすめです。

以下の記事は、「コーポレートフォント」に関するVI設計についてフォントの選び方をまとめておりますが、コーポレートフォント以外でもお役に立てる情報になっております。
ブランドイメージを伝えるためにどのようなフォントを選ぶと良いか、気になる方は以下の記事もぜひご覧ください。

▼フォントの選び方に関する記事はこちら
 コーポレートフォントの選び方とは?VI設計の重要性と選び方

3-10.VI(ビジュアル・アイデンティティ)の設計

VI(ビジュアル・アイデンティティ)の設計
「VI(Visual Identity)」とは、ブランドの視覚的要素を体系的に整理・統一する設計手法です。具体的には、ロゴ、ブランドカラー、フォント、アイコン、写真のトーン、レイアウトルールなどが含まれます。これらをガイドラインとして明文化することで、どのタッチポイントでも「その企業らしさ」がブレずに表現できるようになります。

たとえば、複数の部署がチラシやプレゼン資料を作成する際、VIが設計されていればバラバラな印象になることなく、ブランドとしての一貫性が保たれます。さらに、外注先やパートナー企業と制作を進める際も、ガイドラインを共有することでスムーズにクオリティを統一できます。

近年、SNS運用やイベント、ノベルティ、ECサイトなど、ブランドの露出機会が多様化していますが、それらの場面で「見た目の統一」がされていないと、企業の印象や信頼感に大きく影響することもあります。だからこそ、VI設計はブランディングにおいて“根幹”となる存在となるため大切ですので、VI設計も併せて行うようにしましょう。

4.まとめ


今回は、ブランディングのご紹介として概要と構成する10つの要素を中心にご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。ブランディングの推進は中長期的な取り組みが必要でして、すぐに結果が出るとは限りませんが大切な取り組みです。ブランディングには様々な要素が必要ですが、できるところから取り組んでいきましょう。

ホープン(旧社名:プリントボーイ)では、「ブランディング」推進のためのコンテンツ制作が可能です。ブランドイメージを伝えるパンフレット制作や、ブランドムービーの制作や、コンセプトムービーの制作、その他ブランドブックの制作など、ブランディング推進に関する様々なご支援が可能ですので、お気軽にご相談ください。

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Fri, 14 Mar 2025 00:00:00 +0900
<![CDATA[口コミが売上を左右する!?UGCマーケティングの魅力と効果とは?]]> https://bst.printboy.co.jp/branding/a167 SNSや口コミサイトの活用が進む中で、企業のマーケティング戦略において「UGC(ユーザー生成コンテンツ)」の重要性が急速に高まっています。
消費者が実際に発信するレビューやSNSの投稿は、信頼性が高く、購買行動の決定要因として大きな影響を与えることが明らかになっています。
特に、SEO対策としてUGCを活用することで、検索エンジンでの上位表示を狙い、オーガニック流入の増加につなげることが可能になります。

また、ユーザーの投稿が増えることでサイトの評価が高まり、被リンクやドメインオーソリティも向上し、より多くの潜在顧客にアプローチできるといわれています。
本記事では、UGCマーケティングの説明からSEOとの関係、事例を踏まえて詳しく解説します。

UGCを活用したマーケティング施策を検討しているマーケティング担当者や、Web運営者の方は、ぜひ参考にしていただけましたら幸いです。

◆目次

    1. UGCマーケティングとは?
    2. UGCマーケティングが重要視される理由 
      1. 信頼性の向上
      2. エンゲージメントの強化につながる
      3. SEO対策に効果的
        1. SEOへの効果
        2. ローカルSEO(Googleマップ対策)への効果
    3. UGCマーケティングの事例のご紹介
      1. 「GODIVA」のInstagramギャラリー活用
      2. 「WORKMAN」のInstagram活用
      3. 「ニトリ」のInstagram投稿の活用
    4. まとめ

1.UGCマーケティングとは?

UGCマーケティングとは?

UGCマーケティングの定義

UGCとは、User Generated Contentの頭文字を取った略語で、企業ではなく一般ユーザーが作成・発信するコンテンツを指します。例えば、以下のようなものがUGCに該当します。

  • SNS投稿(Instagram、X(旧:Twitter)、Facebook など)
  • ブログレビュー
  • YouTubeの体験動画
  • ECサイトの口コミ・評価
近年、企業が発信する広告よりも消費者のリアルな体験談やレビューがより信頼される傾向が強まっています。また企業にとってUGCは、自社にとっても信頼性の高いマーケティング資産となります。ユーザーが自主的に投稿するコンテンツは、企業のブランドメッセージと異なり、消費者目線での率直な評価が伝わるため、購買意欲を刺激しやすくなります。

特にSNSの普及により、UGCの拡散力は飛躍的に向上し、マーケティングにおいて不可欠な要素となっています。

2.UGCマーケティングが重要視される理由

ここでは、UGCマーケティングが重要視される3つの理由をご紹介します。

2-1.信頼性の向上

2023年12月にZETA株式会社が実施した、日本全国の20〜60代の男女500名を対象にした「UGC(※)が購買行動にもたらす効果( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000359.000038104.html )」に関するアンケート調査によると、UGCは幅広い世代のユーザーに活用され顧客満足度の向上に貢献しているとの結果が出ました。
これは、企業が発信する広告よりも、同じ目線のユーザーのレビューやSNS投稿の方がリアルで信頼できると考えられたと推測できます。

特にECサイトでは、購入前に口コミやレビューを参考にする消費者が増えており、UGCの充実度がコンバージョン率(CVR)向上につながると言われています。

2-2.エンゲージメントの強化につながる

UGCマーケティングを活用することで、ユーザーのエンゲージメントを高めることが可能です。
ユーザー自身がコンテンツを作成・投稿することで、自然とブランドへの愛着が深まり、ロイヤルティの向上につながる効果も期待できます。

そのため、企業が一方的に発信する広告ではなく、ユーザー主導の情報拡散によって、ブランド認知が広がる仕組みを作ることが大切です。

2-3.SEO対策に効果的

2-3.UGCマーケティングは、SEO対策に効果的
UGC(ユーザー生成コンテンツ)マーケティングは、SEO(検索エンジン最適化)やローカルSEO(Googleマップなどの地域検索対策)においても非常に効果的と言われています。
特に飲食や小売業を事業として行っている場合は、ユーザーの口コミやレビューが集まりやすく、これらを活用することで検索順位向上や集客強化につなげることができます。

①SEOへの効果

UGCがSEOに与える影響は、以下の4つがあります。

  • 検索キーワードの自然な含有ができる
    ユーザーが投稿する口コミやレビューには、実際に検索される可能性の高いキーワードが自然に含まれます。
    これにより、検索エンジンの評価が向上し、サイトの上位表示が期待できます。

  • 被リンクの増加とドメイン評価の向上につながる
    UGC
    SNSやブログで拡散されることで、被リンクが増加し、ドメインの評価が向上します。
    その結果、オーガニック検索流入の増加にもつながります。

  • 新鮮なコンテンツ供給によるSEO強化
    継続的にUGCが投稿されることで、新しいコンテンツが自動的に供給され、サイトの更新頻度が高まります。
    この結果、検索エンジンからの評価が向上し、順位向上が期待できます。

  • E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の強化
    Googleは「E-E-A-T」を重視しており、第三者の口コミやレビューはサイトの信頼性を高める要素となります。
    特に、飲食店やサービス業では、実際の利用者の声が評価されやすく、検索結果にも良い影響を与えます。
②ローカルSEO(Googleマップ対策)への効果

その他には、Googleマップを活用したローカルSEOにもUGCは有効です。特に飲食店や小売業では、次のような4つのメリットがあります。

  • Googleマップ上での口コミ評価の向上が期待できる
    Google
    ビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)にユーザーの口コミが増えることで、評価が向上し、検索結果の上位に表示されやすくなります。

  • 「近くの〇〇」検索での露出増加
    「近くのカフェ」「おすすめのレストラン」などのローカル検索では、口コミ数や評価の高い店舗が上位に表示される傾向があります。
    UGCを増やすことで、より多くのユーザーに店舗情報を届けることができます。

  • 画像や動画による視覚的アピールができる
    ユーザーが投稿する写真や動画は、Googleマップ上での視認性を高め、視覚的な訴求力を強化します。
    特に飲食店では、料理や店内の雰囲気が伝わるコンテンツが集客に直結するため大変重要です。

  • ローカルリンクやチェックインによる拡散が期待できる
    SNS
    での「チェックイン」機能や、ローカルブログでの口コミ紹介により、Googleマップの評価がさらに高まり、地域検索での上位表示を狙うことができます。

UGCマーケティングは、SEO・ローカルSEOの両面で効果を発揮し、特に飲食業界や小売業では大きな影響を与えます。
そのため、口コミやレビューを増やし、Googleマップの評価を向上させることで、検索流入の増加や集客強化をおこなうことがおすすめです。

3.UGCマーケティングの事例のご紹介

ここでは、SNSを活用したUGCマーケティングの事例を、3点ご紹介いたします。

3-1.「GODIVA」のInstagramギャラリー活用

ゴディバジャパン株式会社は、公式サイト内に「Instagram Gallery」ページを設置し、ユーザーが投稿したGODIVAの商品写真を掲載しています。
ユーザーが「#GODIVA」などのハッシュタグをつけて投稿したコンテンツが、公式サイトにも掲載されるようになっているようです。
これにより、GODIVAブランドの魅力がリアルな消費者の視点で伝わるよう工夫されています。

3-2.「WORKMAN」のInstagram活用

株式会社ワークマンは、公式サイト内にworkmanフォトというユーザーからの投稿ギャラリーを設置し、ユーザーが投稿した実際の着用写真をご紹介しています。 
ユーザーは「#ワークマン」などのハッシュタグをつけて投稿したものが、掲載される仕組みのようです。
これにより、購入後の着用イメージが伝わるため、購入後のイメージがつきやすく購入にあたり安心材料になります。

この取り組みにより、ユーザーがリアルに着用したイメージが伝わるため、商品の魅力が視覚的に伝わります。
購買促進につながるだけでなく、ブランドのコミュニティ形成にも寄与しています。

3-3.ニトリのInstagram投稿の活用

株式会社ニトリは、みんなのインテリアコーディネート投稿ページを設け、購入者が自身のインテリアコーディネートを投稿し、他のユーザーと共有できる仕組みを導入しています。この施策により、実際の使用例を通じて商品の魅力が伝わり、購買促進やブランドの親しみやすさを向上させています。ユーザーは「#ニトリ」「#mynitori」 をつけて、暮らしの中にあるニトリを紹介する投稿を作成し、ニトリのサイト上で紹介されることで更なる拡散効果も生まれています。

4.まとめ

4.UGCマーケティングをマーケティングに活用しよう
UGCマーケティングは、消費者のリアルな声を活用する強力な手法であり、ブランドの信頼性向上やSEO効果にも貢献します。
特に、SNSの普及により口コミから購入を決める消費者が増えているため、UGCの影響力は今後もさらに拡大していくことが予想されます。

UGC(ユーザー生成コンテンツ)の活用により、SEOやローカルSEOの強化をお考えの場合は、UGCで集客したお客様によりブランドイメージを訴求するための動画コンテンツ制作がおすすめです。ホープンでは、ブランド価値を高めるブランドムービーや、視聴者の共感を生むコンセプトムービーの制作などコンテンツ制作が可能です。

ブランディングをより強化したいなどのご要望がございましたら、ホープンまでお気軽にご相談ください。

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Tue, 04 Mar 2025 18:05:00 +0900
<![CDATA[ゼロCO2ペーパーの誕生秘話と目指す未来【独占インタビュー】]]> https://bst.printboy.co.jp/branding/a165 現在、世界の平均気温は上昇している中、この状況が続けば、自然災害のリスクが高まると予測されています。
これまで、パリ協定で気温上昇を1.5度に抑える目標が設定されるなど、世界的に取り組みが進んでいる中、このような気候危機や資源の枯渇を回避するために、日本でも2050年カーボンニュートラル(※)の達成という目標を掲げ、CO2排出量の実質ゼロを目指して民間、公的機関ともに取り組みが行われてきました。

※カーボンニュートラルの定義については、環境省の脱炭素ポータル(引用URL:ondankataisaku.env.go.jp)によると、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林や森林管理などによる「吸収量」を差し引き、全体として実質的にゼロにすることを指します。

さらに最近では、特に10代など若年層に対してもSDGsの意識や認知度が高まっており、将来の人材獲得の観点からも企業の取り組み姿勢が評価される側面もあるかと思います。
実は身近で活用している「紙」でもCO2削減の取り組みを行うことができることはご存じでしょうか。

そこで今回は、林業を元気にすることで、CO2排出量を実質ゼロにする取り組みを行う環境配慮型の紙「ZERO CO2 PAPER(ゼロCO2ペーパー)」について、「株式会社ペーパル」の矢田氏にお話を伺いました。

商品にまつわる開発秘話や商品を通した様々な熱い想いを伺いましたのでぜひご覧ください。

<インタビュー>
株式会社ぺーパル 矢田和也様株式会社ぺーパル:矢田 和也 氏
株式会社ペーパルの取締役として、新商品開発を手掛けていらっしゃいます。
株式会社ペーパルは、1890年創業の奈良県に本社を置く老舗企業で、130年以上にわたり紙の卸販売や新素材開発に取り組んでいます。
様々な素材を使った環境に配慮した紙の開発を行っております。例)食べられなくなったお米を活用した「kome-kami」など

株式会社ホープン:佐野
株式会社ホープン:佐野
株式会社ホープンのコンテンツ企画制作・マーケティング部門を統括。
株式会社ホープン(旧社名:株式会社プリントボーイ)は創業50年以上、教育関連企業を中心としたコンテンツ制作・BPOサービスを行っており、現在はお客様のブランディング、販促物制作において環境配慮型への転換をご支援しています。

◆目次

      1. ゼロCO2ペーパーの特徴と、どのような仕組みでCO2排出量を実質ゼロにしているのか教えてください。
      2. ペーパル様の「林業」への思いについて教えてもらえませんか?
      3. 環境問題や社会問題を解決するための様々なお取り組みはどのように始まるのですか?
      4. 「ゼロCO2ペーパー」のプロジェクトでの苦労話や今に至るまでに過去大変だったことを教えてください。
      5. この商品をリリース後に、想定していなかったことがあれば教えてください。
      6. 私は、森が土砂災害を防いでいるというイメージがあるのですが、ペーパル様はどのようにお考えでしょうか。
      7. 今後、具体的にコラボレーションしてみたい分野などはありますか?
      8. さまざまな取り組みをされているペーパル様ですが、大切にしている信念や価値観についてぜひ教えてください!
      9. ぺーパル様が目指す、5年後・10年後に目指す姿を教えてください。
    1. まとめ

1.ゼロCO2ペーパーに関するインタビュー

佐野:「ゼロCO2ペーパー」の特徴と、どのような仕組みでCO2排出量を実質ゼロにしているのか教えてください。

ゼロCO2ペーパー
矢田氏:ZERO CO2 PAPER(ゼロCO2ペーパー)は、紙の製造時に出るCO2排出量を極力減らしても減らしきれない分の排出量を「カーボン・オフセット」という仕組みを使うことで、CO2の排出量の実質ゼロを実現しています。
カーボン・オフセットとは、排出されたCO2を、別の場所で削減されたCO2によって相殺(オフセット)することで実質ゼロにする仕組みのことです。

カーボン・オフセットで実質排出量ゼロを実現

矢田氏:国が認定する「J-クレジット制度(※)」を使い、紙を使用した重量相当のCO2をオフセットします。
(※)J-クレジット制度とは、森林の吸収や再生可能エネルギーの活用による排出削減量を「クレジット」として国が認定し、販売できる仕組みです。

ゼロCO2ペーパーは林業を元気にすることにもつながっています

矢田氏:また、「ZERO CO2 PAPER(ゼロCO2ペーパー)」は、日本の林業を元気にすることを目指し、脱炭素に貢献する紙です。森林の「温室効果ガス吸収」の取り組みを活用することで、林業の付加価値の向上に繋げています。また、印刷物を通じて林業の取り組みを発信することで、林業に従事する人を増やすことを目指しています。

ZERO CO2 PAPER(ゼロCO2ペーパー)で実現できること

佐野:ZERO CO2 PAPER(ゼロCO2ペーパー)」には様々な魅力がありますね。森づくりの取り組みでカーボン・オフセットを実施し、紙を使うにあたって排出されるCO2を実質ゼロにする。
また、森林を手入れする活動を通じて林業の魅力を知ってもらい、林業従事者を増えるきっかけづくりにもつながる。ゼロCO2ペーパー(ZERO CO2 PAPER)を使うことでCO2の削減量も記載できるので、
ツールを受け取った相手にも取り組みを知っていただく機会につながるなど、まさに三方よしの取り組みに感じます。素敵ですね。
ペーパル様は歴史がある用紙メーカーさんであることからも、林業に対しての強い思いを感じます!

佐野:ペーパル様の「林業」への思いについて教えてもらえませんか?

ペーパル様の「林業」への思いについて教えてもらえませんか?
矢田氏:
日本は、林業の資源が多くあるにも関わらず、産業が縮小し、従事される方も少なくなってしまっている地域が増えています。
吉野郡天川村の従事された方にお話を伺うと、林業に従事する方がどんどん減っていて、林業を専業で行っている方も10人を切っている状況でした。
この状況を何とかしたい!という課題を伺う中で、その解決の糸口として発足したのが「ゼロCO2ペーパー(ZERO CO2 PAPER)」でした。
また近年は、世界的にも持続可能な社会の実現のため、脱炭素に取り組まないといけないという課題の解決が求められているのもあり、CO2を吸収する取り組みを、価値として提供できないかを検討されていました。
弊社ペーパルとしては、林業は奈良県以外もありますが、まずは吉野郡天川村の森林環境によりCO2を吸収する活動を応援して、その後全国の林業を応援していく取り組みを広げていけたらいいなと思っています。

吉野郡天川村永遠の地球 プロジェクト

佐野:吉野郡天川村」のプロジェクトをきっかけに、この取り組みを全国的に広げていく、そのためには、ゼロCO2ペーパーを使っていただくことが、皆さんがこの取り組みを知っていただくエンジンになるということですかね。

矢田氏:そうですね。同じ紙を使うのであれば、「ゼロCO2ペーパー(ZERO CO2 PAPER)」を使ってもらう方が、日本の林業を応援できるので、ぜひ活用いただきたいですね。
どんどんこの取り組みを広げることで、日本の林業を元気にできたらいいなという風に思っております。一緒に応援してくれる方が増えるといいです。

佐野:今回の取り組みは、環境に配慮するだけでなく、日本の産業を元気にしようというところがすごく素敵なお話ですね。

矢田氏:何か事業をするのであれば、誰かが喜んでくれる、誰かのためになることをやりたいと思っていまして。実際に林業に従事されている方と会ってお話を伺う中で、そういう方たちを応援していきたいなと思います。
「ゼロCO2ペーパー(ZERO CO2 PAPER)」の紙をきっかけに、日本の林業について関心を深めていただいたり、環境問題について考えていただいたり、取り組みを認知してもらえたら嬉しいです。
実際に林業に従事している方自身も、「脱炭素の活動に貢献している」ということで林業に対するモチベーションアップにも繋がってほしいです。1人でも多く、林業へ関心を持っていただき、「林業をやりたい」と思ってくれる人が増えるきっかけになったらいいなと思っています。

ぺーパル矢田和也様


佐野:ペーパル様の企画・開発されてきた紙のラインナップをあらためて見渡すと、フードロスの解消や、脱炭への貢献、林業の担い手を増やすことで事業を持続可能なものにし広げていくなど、環境への配慮だけでなく社会課題を解決しようとする想いを非常に強く私も感じています。
また、今までこうした課題を意識したことがない方、知らない方にとっても、非常にわかりやすく伝わる、素晴らしいお取り組みだなぁと。ぺーパル様は、以前からこういった環境問題や社会問題への問題意識が高いと思いますが、

佐野:環境問題や社会問題を解決するための様々なお取り組みはどのように始まるのでしょうか?

矢田氏:だいぶ早い段階から、色々構想を練ってじっくり商品化してきました。取り組みに関しては、専門の部署が中心で検討するというよりは、その都度プロジェクトを作っています。プロジェクトでは、私はいちメンバーとしている形でして、プロジェクトにアサインされたメンバーも割と意見を出して詰めていきます。
メンバーは製造の人以外にも営業のメンバーも入ってもらい、様々な知見を持ち寄って進めています。
新たな取り組みをする上で意識していることは、誰かに喜んでもらう取り組みであるということだけではなく、「事業として継続できるように売れるものを作る」ということですね。そのために、企画段階から意識して行っています。

佐野:どんなに素晴らしいお志から始まった取り組みも、継続なくしては浸透が難しいですよね。そのために事業として継続できるかのジャッジもして、企画を進めていらっしゃるのですね。

矢田氏:そうですね。その中でも紙は色々な人の目に触れるので、その想いが広がってほしいなと思います。

佐野:手元に残る紙だからこそ、多くの受け取った方々に印象に残ってもらうというか、知っていただけるきっかけにもなりますもんね。ホープンでも展示会のブース演出でぺーパル様のゼロCO2ペーパーやkome-kamiを利用することが増えています。
その場でゼロCO2ペーパー(ZERO CO2 PAPER)やkome-kamiのマークをお客様が見ることで、「これは何でしょうか?」と会話になります。

ホープンの名刺にはkome-kamiのマークが入っております
用紙開発を先導された矢田さまに是非お伺いしたいのですが、

佐野:「ゼロCO2ペーパー」のプロジェクトでの苦労話や今に至るまでに過去大変だったことを教えてください。

矢田氏:この取り組みで特に難しかったのが、CO2を削減したというのをJクレジットとして認定してもらうことでした。
この認定には、細かい計算を積み上げて、この活動でどれだけ削減するというのを提出する必要があるのですが、様々な調整や連携に想定よりもだいぶ時間がかかりまして・・・。
苦労して、ようやく認めていただきましたが、3年くらいはかかっていると思います。

佐野:3
年ですか!多くのご苦労があったのですね。それだけのご苦労があって認められた紙であると考えると、より安心して皆様にお使いいただけますね。

佐野:この商品をリリース後に、想定していなかったことがあれば教えてください。

矢田氏:商品をリリースする前は、林業に関わる業界や、林業に近い事業を行っているお客様が中心になるのかと思っていましたが、「脱炭素」は社会課題のため、どの業界でもご興味があるというのがわかりまして、業界問わずご使用いただいています。
例えば、金融機関でも使っていただいていますし、スポーツブランドの会社とかも。奈良県のお客様は、吉野の森林の取り組みを応援していることに共感いただき、全社的に使っていただくようになりました。
この取り組みは、お伝えした通り奈良県だけでなく全国に広げていきたいので、例えば、高知や鳥取、東北など様々な地域で連携しながら、柔軟に実施できたらうれしいです。

佐野:この取り組みは、全国に発展していけたら素敵ですね。
話は変わりまして、最近、豪雨災害による土砂崩れなど、自然災害が各地で起きている印象です。

佐野:私は、森が土砂災害を防いでいるというイメージがあるのですが、ペーパル様はどのようにお考えでしょうか。

矢田氏:森林が管理されておらず放置されていると、土砂災害などのリスクが発生しやすくなるかと思いますので、もっと森林を管理できるようになると、自然災害の被害を縮小することに貢献できるかなと思います。

佐野:今後、具体的にコラボレーションしてみたい分野などはありますか?

矢田氏:例えば、国内の森林の木を木材で使用している建築会社様やデベロッパー様が、地域の木を使っているというPRをすることがありましたら、木材だけでなく脱炭素の取り組みも応援しているというのもアピール頂けると思います。
「ゼロCO2ペーパー(ZERO CO2 PAPER)」の取り組みをカタログや、パンフレットなどでも一緒に訴求いただくのも良いのかなと思います。
その他、地場産業や金融機関などでも、その地域の地域貢献という意味で、脱炭素の取り組みを応援していることをアピール頂くのも一つかと思います。

佐野:地域貢献に関しては、お客様からもキーワードとして取り組んでいきたいというお話をよく伺うので、「ゼロCO2ペーパー(ZERO CO2 PAPER)」を活用することで取り組まれるのは一つの選択肢ですね。

佐野:さまざまな取り組みをされているペーパル様ですが、大切にしている信念や価値観についてぜひ教えてください!

矢田氏:弊社は130年以上、紙に携わっている会社なのですが、「紙を通じて持続可能な社会の実現」を目指しています。
その一環として、脱プラスチックや食品ロス問題でフードバンクを応援したりなどの取り組みを通じて、社会を良くしたいという想いで様々な素材を活用して紙に展開しています。

佐野:「紙を通じて持続可能な社会の実現」という想い、素敵ですね。弊社も50年以上教育関係のお客様を中心にお仕事に携わっていますが、ツールとしての紙媒体に求められることが変わってきたなぁ。と感じています。

佐野:ぺーパル様が目指す、5年後・10年後に目指す姿を教えてください。

矢田氏:5年後には全国各地でこの「ゼロCO2ペーパー(ZERO CO2 PAPER)」のプロジェクトの取り組みが応援されて、広がっている状態になっていたらいいなと思います。
そして10年後には林業に良い影響を与えられていたらいいなと。できるだけ早く、全国に応援してもらえる状態にしたいですね。
5年、10年で・・・というよりは、5年、10年かけて、そういう状態に持っていきたいです。
そして、「ゼロCO2ペーパー(ZERO CO2 PAPER)」をきっかけに林業への関心や認知が広がり、もっと森林が管理されるようになり、CO2も削減できている状態になればいいなと思います。

佐野:5年、10年という少し長いスパンで、多くの方々と関わりながら広げていきたいという想いを感じました。お話をお伺いしたことでますます紙の魅力を知ることができ、ありがとうございました!

2.まとめ

持続可能な社会を実現するためには、環境問題への対応は必要不可欠です。
そんな中で今回ご紹介しました「ゼロCO2ペーパー(ZERO CO2 PAPER)」は身近な紙から取り組めるだけでなく、日本の産業である林業にも貢献できますので、紙の代替えから始めてみてはいかがでしょうか。
ホープン(旧社名:プリントボーイ)では、「ゼロCO2ペーパー(ZERO CO2 PAPER)」を活用したチラシやパンフレットなどの紙媒体の制作を企画からご提案させていただいております。
お客様の様々な課題に対応可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。


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▼参考情報

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Tue, 25 Feb 2025 16:00:00 +0900
<![CDATA[今、ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)が求められている理由とは?誰もが見やすい文字について解説]]> https://bst.printboy.co.jp/branding/a134 現代のデザインにおいて、誰もが快適に利用できる「ユニバーサルデザイン」の重要性がますます高まっています。
私たちの日常生活で触れるあらゆる製品やサービスにおいて、多様なニーズに応えるデザインが求められる中、「ユニバーサルデザイン」はその中心的な役割を担ってきました。

また、2024年4月に「障害者差別解消法」の改正が施行されたことで、民間事業者では努力義務であった「合理的配慮の提供」が義務化されることになりました。
そういった背景から、「ウェブアクセシビリティ」という視点でも、ユニバーサルデザイン化は重要視されています。

※「ウェブアクセシビリティ」について、ご興味がある方はこちらの記事をご確認ください。

▼ウェブアクセシビリティに関する記事はこちら
 ウェブアクセシビリティとは?対応すべき4つの理由

ユニバーサルデザイン」とは、すべての人にとって使いやすく、できるだけ多くの人が利用可能であるようにデザインすることを指します。
そんな「ユニバーサルデザイン」の一つの要素として使われているのが、「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」です。

※「ユニバーサルデザイン」について、ご興味がある方はこちらの記事をご確認ください。

▼ユニバーサルデザインに関する記事はこちら
 デジタル時代に必要なユニバーサルデザインとは?具体例・カラーユニバーサルデザインのルール

本記事では、「ユニバーサルデザイン」の中でも「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」に焦点をあててご紹介します。
ユニバーサルデザインは多くの業種で関わるものですので、ぜひご覧ください。

※もしその他フォントも含めてフォントをご検討されたい場合には、種類ごとに与えられるイメージをご紹介しています以下の記事がおすすめです。

▼伝えたい目的や印象に応じて、フォントを使い分けたい方はこちらの記事をご覧ください。
 コーポレートフォントの選び方とは?VI設計の重要性と選び方


◆目次

  1. ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)とは?
  2. 誰にでも読みやすいフォントが生まれた歴史を探る!
    1. 日本語のUDフォントが誕生したのは、「イワタUDフォント」?
    2. 家電での表記文字としてスタート
  3. ユニバーサルデザインフォントのデザインの基準
    1. 視認性(Visibility)
    2. 可読性(Legibility)
    3. 判読性(Readability)
  4. UDフォントのメリット・デメリット
    1. UDフォントのメリット
    2. UDフォントのデメリット
  5. まとめ

1.ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)とは?

ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)とは?

ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)
とは、誰でも読みやすく、視認性を高めるために設計されたフォントを指します。

近年、日本へ訪れる外国人観光客の増加や、高齢化が進む中で、パソコンやスマホだけでなく、印刷物や看板、標識などに表示される文字の見やすさがますます重要視されるようになってきました。

ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)は、印刷物や看板、標識などに表示される文字としても使用され、見やすく設計されている

文字の視認性の高さは、情報を正確に伝えるための鍵となります。特に、高齢化が進む社会では、小さな文字が読みにくく感じる人が増えてくることが予想されています。
令和5年に総務省から発表された、「統計トピックスNo.138 統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」によると、2023年75 歳以上人口が初めて 2,000 万人を超えたと発表されています。今後も高齢化社会はますます進んでいくことでしょう。

こうした背景から、社会全体がより利便性の高いユニバーサルな社会を目指す必要があり、その結果、ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)の必要性が一段と高まってきています。

2.誰にでも読みやすいフォントが生まれた歴史を探る!

誰にでも読みやすいフォントが生まれた歴史を探る!

この章では、ユニバーサルデザインフォントが誕生したエピソードをご紹介します。

2-1.日本語のUDフォントが誕生したのは、「イワタUDフォント」?

現在では、様々なフォントメーカーで「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」が発売されていますが、最初にリリースしたといわれているのは、松下電器(現在のパナソニック株式会社)と、フォントメーカーの株式会社イワタで2006年に共同開発した「イワタUDフォント」といわれています。製品の中でより見やすくなるように開発されました。(※諸説あります。)

2-2.家電での表記文字としてスタート

イワタUDフォントの誕生は、2004年にさかのぼります。パナソニック製の電気機器へ記載する文字、特にリモコンなどの文字が見えにくいという欠点が見つかり、解消への検討から始まったといわれています。

一般的にどのような文字を見やすいと感じるのかその基準が定まっていないことがわかり、視力低下や弱視、白内障といった症状でも差が生じたり、形状が類似してまぎらわしい文字もあったりと、誤読されにくい文字の研究に入ったようです。

こうして、2006年に日本語UDフォント「イワタUDゴシック」が完成しました。

※参考情報:水野昭 総説『イワタUDフォントの開発経緯』
 https://www.jstage.jst.go.jp/article/nig/53/3/53_180/_pdf

3.ユニバーサルデザインフォントのデザインの基準

3.ユニバーサルデザインフォントのデザインの基準

UDフォントとして活用されているフォントは、どの部分が評価され「読みやすい」とされているのでしょうか。UDフォントは主に、①視認性②可読性③判読性の3つの観点から評価されています。それぞれの要素について以下にご紹介します。

※ホープン(旧社名:プリントボーイ)では、株式会社モリサワのUDフォント(UD新ゴ)を、「お元気ですかはがき」や、「カレンダー」などの制作物で使用しておりまして、様々な方に配慮した制作物をお届けしております。以下に「UDフォント」を使用したホープンの制作事例の一部をご紹介いたしますので、ぜひご覧ください。

▼「お元気ですかはがき」に関する記事はこちら
 【日本の心を感じる文様シリーズ】日本の伝統文様 其の二 青海波(せいがいは)

▼「UDフォント」を活用した「カレンダー」に関する記事はこちら
 会話が弾む!新年ご挨拶企画「UDフォント」と季のことばがつなぐ こころやさしく伝わるカレンダー

※「読みにくさの解消」だけでなく、「読み手への配慮」や「企業姿勢の可視化」としても、「UDフォント」は有効な選択肢の一つです。

3-1.視認性(Visibility)

視認性とは、文字がどれだけ見やすいかを指します。視認性が高いフォントは、遠くからでも、夜間などの暗い環境でも視認できるかというのも重要です。そのために、文字の大きさや太さ、文字と背景のコントラストなどが影響します。

視認性が高いフォントは、公共の標識や案内表示など、瞬時に情報を伝える必要がある場面で特に使用されています。

3-2.可読性(Legibility)

新ゴとUD新ゴの可読性(Legibility)の違い

可読性とは、フォントがどれだけ読みやすいか文字の形や構造が視覚的に明瞭であるかを指します。可読性が高いフォントは、文字が他の文字と混同されにくく、スムーズに読むことができるかが重要です。例えば、「l」(小文字のエル)と「1」(数字の1)、「O」(大文字のオー)と「0」(数字のゼロ)など、形が似ている文字同士が区別しやすいデザインになっているかが大切です。
また可読性を上げるために濁点や半濁点を大きくし区別しやすくするなど、UDフォントは工夫されています。

可読性の高いフォントは老若男女、様々な方が視聴するテレビのニュース番組のテロップで使用されたり、長いテキストを読む際にも使用されています。

中ゴシックBBBと新ゴとUD新ゴの違い

3-3.判読性(Readability)

判読性とは、文章全体がどれだけ理解しやすいかを指します。フォントそのものだけでなく、行間文字間隔テキストの配置なども含めた総合的な要素です。
判読性が高いフォントは、文章をスムーズに読んで理解できるかが大切です。

たとえば、UDフォントは、一般的なフォントよりも文字の空きを広く取っています
例えば「S」、「3」、「6」と数字の場合、空きが狭いと「8」に見えることもありますし、「S」と「O」は潰れていると混同しやすいというデメリットがあります。

新ゴとUD新ゴの空きの違い例:S,3,6

UDフォントの場合は、他のフォントと比べて、他の文字と混同することがないように空きを広めに設計しています。

4.UDフォントのメリット・デメリット

4.UDフォントのメリット・デメリット

ここまでユニバーサルデザインフォント(UDフォント)の特長や背景について紹介してきましたが、実際に使用する際は「メリット」と「デメリット」の両面を理解しておくことが大切です。
ユニバーサルデザインを意識したフォントは、非常に優れた機能を持つ一方で、場面によっては最適ではない場合もありますため以下についても認識し適切に活用するようにしましょう。

4-1.UDフォントのメリット

  • 視認性・可読性の向上
    UDフォントは、文字の形状や字間に配慮した設計がなされており、誰にとっても読みやすいのが特長です。
    特に高齢者や視覚に不安のある方にとっては、従来のフォントと比べて格段に読みやすくなっています。文字がはっきり見えることで、読むストレスを軽減し、情報の受け取りやすさが向上します。

  • 誤読の防止
    「3.ユニバーサルデザインフォントのデザインの基準」でもご紹介した通り、「S」と「8」、「3」と「6」など、形の似ている文字の判別がしやすいのも大きなメリットです。
    情報の誤認や誤解を防ぎ、正確な情報伝達をサポートするため、案内表示やマニュアル、公共性の高い資料にも適しています。

  • ユニバーサルデザイン対応
    読みやすさを追求したフォントであるため、年齢や障がいの有無にかかわらず、誰もが情報にアクセスしやすくなります。行政文書や教育機関、医療現場など、多様な人々が利用する場面では特に有効です。

4-2.UDフォントのデメリット

一方で、UDフォントにもデメリット(弱点)もあります。使用する目的やデザインの方向性によっては、別のフォントを選んだ方が良いケースもありますので以下も知っておくのがおすすめです。

  • デザインの個性が制限される可能性
    視認性・可読性を最優先にしている分、フォント自体の個性は控えめな印象になりがちともいえます。
    もし、訴求されたいものが、ブランドイメージを強く打ち出したい場合や、世界観を重視したビジュアルの場合には、やや物足りなく感じることもあるでしょう。

  • スペースの制約が出やすい
    読みやすさを保つために字間が広く設計されていることが多く、同じ情報量を詰め込むときにはスペースの制限を受けやすい傾向があります。

  • 用途によっては不向きなケースも
    アパレル、飲食、アート系など、第一印象や雰囲気を重視するものの場合には、UDフォントの整ったデザインが「無難」あるいは「堅い」と感じられることもあります。
    視認性よりも印象づけを重視したいときは、その訴求されたいブランドで使用するメインとなるフォントを決めて、説明文など長い文章が続く場合に使用するフォントを「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」にするなど調整するのも一つの選択肢です。

印象で魅せたいデザインには、別のアプローチも!
UDフォントは「見やすさ」「伝わりやすさ」において非常に優れたフォントであり、用途によっては大きな力を発揮しますが、ブランドイメージを伝えたい、印象的なデザインに仕上げたい、といったニーズがある場合には、より表現力のあるフォントを選ぶことで、デザインの魅力がさらに高まる可能性もあります。
その際には、どんなイメージを与えたいのか、からフォントを選ぶのも選択肢です。

以下の記事では、「コーポレートフォント」を例に「VI設計」についてご紹介していますが、フォントが与える印象や、シーン別の選び方について、フォントの種類ごとに実例を交えながら詳しく紹介しています。
UDフォント以外に、その他フォントについて気になる方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。

▼伝えたい目的や印象に応じて、フォントを使い分けたい方はこちらの記事がおすすめです。
 コーポレートフォントの選び方とは?VI設計の重要性と選び方

5.まとめ

今回、ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)についてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
高齢化が進んでいることや、多くの方が海外から観光で日本に訪れる方も多い中で、誰にでも伝わる「文字」にこだわることもご検討いただければ幸いです。

ホープン(旧社名:プリントボーイ)では、制作物をUDフォントで制作することも可能です。
その他にも様々な視点でより伝わるコンテンツが提供できるようご提案しております。

コミュニケーションに関する印刷物の制作や、動画制作などのコンテンツ制作は、ホープン(旧社名:プリントボーイ)にお任せください。



▼この記事をご覧いただいた方はこちらの記事を読んでいます。

▼UDフォントを活用した制作物に関する記事はこちら
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Fri, 21 Feb 2025 20:15:00 +0900
<![CDATA[キャラクターブランディングとは?「ゆい吉」の取り組みを例に解説]]> https://bst.printboy.co.jp/branding/a166 昨今、企業のマーケティング戦略として「キャラクターブランディング」が注目を集めています。
親しみやすいキャラクターを活用することで、ブランドの認知度向上やファンの獲得につながり、企業の魅力を最大限に引き出すことができます。

本記事では、キャラクターブランディングのメリットや活用方法について、株式会社ホープンが運営する
「ゆい吉 こころ結ぶ雑貨店」のキャラクター『ゆい吉』を活用した、オリジナル商品制作の事例を元に解説します。
キャラクターブランディングを検討しているマーケティング担当者の方などは、ぜひご覧ください。

▼ゆい吉の店舗情報(Googleマップ)はこちら
 ゆい吉 こころ結ぶ雑貨店 

◆目次

    1. キャラクターブランディングとは?
    2. キャラクターブランディングをすべき3つのメリット 
      1. ブランドの認知度向上
      2. ファンの獲得・リピーターの増加
      3. ブランドの独自性と差別化
    3. キャラクターブランディング推進のための3つのポイント
      1. ブランドの世界観を統一する
      2. ターゲット層を明確にする
      3. オリジナルグッズやノベルティを制作する
        1. カレンダー
        2. マグカップ
        3. 封筒・便箋(おたよりせっと)
        4. アクリルキーホルダー
        5. 紙クリップ
    4. まとめ

1.キャラクターブランディングとは?

1.キャラクターブランディングとは?
キャラクターブランディングとは、企業やブランドが独自のマスコットキャラクターを活用し、ブランドイメージを確立・強化するマーケティング手法の一つです。
ロゴやブランドカラーと異なり、キャラクターには感情的なつながりを生み出し、顧客との関係性を深める力があります。

2.キャラクターブランディングをすべき3つのメリット

キャラクターを活用したブランディングには、以下のようなメリットがあります。

2-1.ブランドの認知度向上

ブランドの認知度向上
キャラクターは、企業や商品の「顔」として機能し、視覚的なインパクトを与えることでブランドの認知度を飛躍的に高めることができます。
特に、色や形、表情に特徴を持つキャラクターは、広告やパッケージデザインに活用することで、一目見ただけでブランドを連想させる効果があります。

また、キャラクターは、ストーリー性や個性を持たせることで、単なるロゴや企業名よりも消費者の記憶に残りやすいという強みがあります。
例えば、キャラクターが特定の価値観や世界観を象徴することで、企業のメッセージやブランドの特徴を分かりやすく伝えることができます。

さらに、このキャラクターがSNSや動画コンテンツなどのデジタルマーケティングと組み合わさることで、その影響力はさらに拡大し、消費者同士のシェアや口コミによってブランドの認知が広がるという効果も期待できます。

2-2.ファンの獲得・リピーターの増加

キャラクターは、単に企業のシンボルとして機能するだけでなく、ブランドと消費者の関係性を深める重要な役割を果たします。
親しみやすいキャラクターを通じて感情的なつながりを作ることで、消費者はブランドに対して「共感」や「愛着」を持ちやすくなり、結果として長期的なファンへと成長する可能性が高まります。
特に、キャラクターを軸にしたストーリー展開やコンテンツマーケティングは、ブランドへの興味を持続させる効果があります。

例えば、SNSなどでキャラクターが登場するコンテンツを定期的に発信することで、ファンとの接点を増やし、ブランドへのロイヤルティを高めることができます。

また、キャラクターを活用した限定グッズは、リピーターを生み出す強力な施策となる可能性が高く、ブランドとの長期的な関係を築くことができます。

2-3.ブランドの独自性と差別化

市場には多くの競合ブランドが存在する中で、キャラクターはブランドの「独自性」を際立たせ、他社との差別化を図る強力な要素となります。
単なる認知度向上だけでなく、消費者に「このブランドならではの価値」を印象づけることで、競争の中で優位に立つことができるといわれています。

特に、キャラクターには企業の理念や世界観を視覚的・感覚的に伝える力があります。
例えば、環境保護を重視する企業が「エコ」をテーマにしたキャラクターを前面に出せば、企業の持つメッセージが明確になり、消費者との共感を生みやすくなります。
また、高級感を売りにするブランドであれば、洗練されたデザインのキャラクターを活用することで、ブランドの品格を視覚的に強調することも可能です。

さらに、キャラクターはブランド体験を向上させ、消費者の記憶に残りやすくするともいわれています。
同じカテゴリの商品やサービスが多数ある場合でも、キャラクターを軸としたユニークなストーリーやデザインがあることで「このブランドを選びたい」と思わせるきっかけになります。

例えば、企業の公式SNSでキャラクターがブランドの情報を発信することで、無機質な広告よりも親しみやすく、ブランドの個性を際立たせることができます。

このように、キャラクターを戦略的に活用することで「このブランドならではの魅力」を強調し、他社にはないユニークなポジションを確立することができます。
さまざまなメリットがあるため、キャラクターを取り入れてみてはいかがでしょうか。

3.キャラクターブランディング推進のための3つのポイント

キャラクターを活用したブランディングを推進するには、以下がポイントと言われています。
単にキャラクターを作るだけではなく、戦略的に運用していくことが大切です。

3-1.ブランドの世界観を統一する

キャラクターブランディングを推進するためには、ブランドの世界観と一貫性を持たせることが不可欠です。
デザインやストーリーに統一感がないと、消費者に混乱を与え、キャラクターとブランドのつながりが弱くなってしまいます。

〇世界観を統一するためのポイント


①キャラクターデザインをブランドイメージに合わせる

 キャラクターの色・形・表情・服装などは、ブランドのメッセージやコンセプトと一致させることが重要です。
 例えば、高級感のあるブランドならシンプルで洗練されたデザイン、親しみやすいブランドなら可愛らしい
 タッチのデザインが適しているため、ブランドイメージに合った色などを選定していくようにしましょう。

 ▼ブランドイメージに合わせてどの色を活用した方がいいのか、気になる方はこちらの記事をご覧ください。
  「カラーブランディング」とは?ブランドカラーが与える色の効果を解説!

②ストーリーや設定を一貫させる

 キャラクターに背景やストーリーを持たせることで、より深みのあるブランド体験を提供できます。
 例えば、「環境保護」をテーマにするなら、キャラクターが自然を守る役割を持つ設定にするなど、
 ブランドメッセージと結びついたストーリーを作るのがおすすめです。

③商品やSNSなどで統一したイメージで展開する
 キャラクターをブランドのシンボルとして活用する際、Webサイト、SNS、パッケージデザイン、
 CMなど、あらゆる場面で統一したイメージを使用することが大切です。
 これにより、消費者はキャラクターを見るだけでブランドを想起しやすくなります。

3-2.ターゲット層を明確にする

キャラクターを作成する際は、「誰に向けたブランドなのか」を明確にすることが非常に重要です。
ターゲット層が不明確だと、キャラクターのデザインや発信するメッセージがぶれてしまい、
訴求力が弱まってしまいます。例えば、ターゲット別に訴求するキャラクターは以下が好まれる傾向があります。

〇ターゲット層別のキャラクター戦略の例


・子供向け(3~12歳)

 可愛いデザイン・明るい色使い・シンプルな形状が効果的

・若年層向け(10代~20代)
 トレンドに敏感でSNS映えするキャラクターが好まれる

・ビジネス向け(30代以上)
 落ち着いたデザイン・ストーリー性のあるキャラクターが適している

ターゲット層が明確になることで、キャラクターのデザインやマーケティング戦略が
より具体的になり、ブランドと消費者のつながりを強化できます。

3-3.オリジナルグッズやノベルティを制作する

キャラクターを活用したオリジナルグッズの制作は、ブランドの認知拡大やファンの定着には欠かせない要素です。
特に、実用性の高いグッズは消費者の日常に溶け込みやすく、長期的なブランドの訴求につながります。

〇オリジナルグッズ・ノベルティ展開の例

①カレンダー
 ゆい吉オリジナルカレンダー
日常で使いやすく、長期間ブランドを意識してもらえる
日常で使いやすく、長期間ブランドを意識してもらえるカレンダーは、毎日目にするアイテムのひとつ。
デスクに置いてもらうことで、一年間を通してブランドを印象付けることができます。

*ポイント
 ・長期間使用されるため、持続的なブランド訴求が可能
 ・企業ロゴやコンセプトをデザインに反映しやすい
 ・イベント情報や特典などを掲載することで販促効果も期待できる

②マグカップ
 ゆい吉オリジナルマグカップ
オフィスや家庭で活躍し、実用性が高い
マグカップは、仕事中のコーヒーブレイクや家庭でのティータイムに欠かせないアイテムで、
日常的に使用されることで、ブランドの存在感を高めることができます。

*ポイント
 ・毎日使うアイテムなので高いプロモーション効果
 ・デザインの自由度が高く、企業カラーを活かしやすい
 ・限定デザインやノベルティとしての価値も向上

③封筒・便箋(おたよりせっと)
 ゆい吉オリジナルレターセット(おたよりせっと)
受け取った人にもブランドの魅力が伝わる
オリジナルの封筒・便箋は、手紙を通じてブランドの世界観を受け取った方にも伝えることができるアイテムです。
様々なシーンで想いを伝えるプレゼントとして活用いただくことで、ブランドの認知拡大につながります。

*ポイント
 ・ブランドのロゴやイメージカラーを取り入れることで、オリジナル性の高いデザインが可能
 ・手紙を書くたびにブランドを意識してもらえるため、持続的なプロモーション効果が期待できる
 ・カジュアルなテイストから高級感のある仕様まで、ターゲットに合わせたデザインが可能

▼「おたよりせっと」の制作秘話についてデザイナーにインタビュー記事は以下の記事をご覧ください。
 「ゆい吉おたよりせっと」誕生!開発秘話と想いに迫る

④アクリルキーホルダー

 
 ゆい吉アクリルキーホルダー
手軽に持ち歩けるので、ブランドの認知拡大につながる
アクリルキーホルダーは、バッグや鍵に付けることで日常的に持ち歩くことができ、
ブランドのロゴやキャラクターを手軽にアピールできるアイテムです。

*ポイント
 ・小型で持ち運びしやすく、手軽に配布可能
 ・カジュアルなデザインから高級感のあるものまで幅広く展開可能
 ・コレクション性があり、複数種類を制作するとファンの購買意欲が高まる

⑤紙クリップ
 ゆい吉オリジナル紙クリップ
オフィスや自宅などで活躍し、遊び心のあるデザインが可能
紙クリップは、書類整理やメモを挟むのに役立ち、特にビジネスシーンで活躍するアイテムです。
実用性が高く、ユニークなデザインにすることで印象に残りやすくなり会話にもつながりやすい傾向があります。

*ポイント

 ・ユニークな形状やカラーリングで話題性を生みやすい
 ・サイズも小さいのでかさばらず、ノベルティとしても配布しやすい
 ・企業の文房具として活用すれば、社内外のブランディングにも効果的

※こちらは、「ゆい吉」のキャンペーンでお配りしましたが、「可愛い!」と大変好評でした。

▼「ゆい吉」のキャンペーンに関するプレスリリースはこちら
 <年始1/4~1/13までの特別企画>「ゆい吉オリジナル紙クリップ」 プレゼントキャンペーンのお知らせ【ゆい吉 こころ結ぶ雑貨店】

4.まとめ:キャラクターブランディングでブランドを確立しましょう

今回は弊社ホープンの「ゆい吉 こころ結ぶ雑貨店」の「ゆい吉」の事例を踏まえてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか。
キャラクターブランディングは、企業やブランドの個性を際立たせ、消費者との強い結びつきを生み出す有効な手法として、ブランドの認知度向上、ファンの獲得、競合との差別化を実現することができます。
今後のマーケティング戦略の一環として、独自のキャラクターを活用した「キャラクターブランディング」を取り入れていただき、ファンマーケティングによって、ブランドの魅力を推進していくのはいかがでしょうか?

今回、事例としてご紹介いたしました、ゆい吉の店舗にもぜひお越し頂けましたら幸いです。

▼ゆい吉の店舗情報(Googleマップ)はこちら
 ゆい吉 こころ結ぶ雑貨店

ホープンでは、ブランディングのためのキャラクター制作や、オリジナルノベルティの制作も承っております。
ブランディングのためのノベルティやオリジナルグッズの制作などにご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。



▼関連情報(ゆい吉プレスリリース)


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Tue, 18 Feb 2025 17:25:00 +0900
<![CDATA[実は効果絶大?!プレスリリースは社会的信頼とファンを作る最強ツール!特徴と5つのメリットをご紹介<前編>]]> https://bst.printboy.co.jp/sales-promotion/a143 皆様は、企業のマーケティングや広報活動に「プレスリリース(ニュースリリース)」を活用されていらっしゃいますでしょうか。
SNSの投稿はすぐに流れ、広告は見逃されがちですが、そんな中、実は今も昔もメディアの信頼を得る手段として注目されているのが「プレスリリース」です。

PR(Public Relations)の一環として重要な役割を果たす「プレスリリース」は、
企業の情報を的確に伝えるだけでなく、ブランドイメージの構築や信頼性の向上にもつながります。

※PRに関してご興味がある方は以下の記事をご覧ください。

▼PRに関する記事はこちら
 前編:実は効果絶大?!プレスリリースは社会的信頼とファンを作る最強ツール!特徴と5つのメリットをご紹介<前編>
 後編:【事例付き!】プレスリリースの基本のキ!効果的に魅せるプレスリリースの書き方と知っておきたい6つのこと<後編>

プレスリリースは、広告とは異なり、メディアへの掲載が必ずしもできるわけではありませんが、
記事として取り上げてもらうことができれば、自社がどんな取り組みを行っているかを、多くの人々に情報を届けることができます。

たった1本のプレスリリースで大手メディアに掲載され、取引先からの問い合わせが急増したという事例もあり、プレスリリースの配信は、広報活動において有効な手段の一つです。

そこで今回は広報・マーケティングのご担当者様向けに「プレスリリース」の基本的な特徴から、5つのメリットを<前編>として、
効果的に魅せるプレスリリースの書き方と知っておきたい6つのことを<後編>としてご紹介します。

<後編>が気になる方はこちらの記事をご覧ください。

▼プレスリリースに関する<後編>の記事はこちら
 後編:【事例付き!】プレスリリースの基本のキ!効果的に魅せるプレスリリースの書き方と知っておきたい6つのこと<後編>


◆目次

  1. プレスリリースとは?
  2. プレスリリースの特徴
    1. 情報の鮮度が高い
    2. メディア向けに最適化された形式になっている
    3. 信頼につながる情報源になる
  3. プレスリリースを配信すべき5つのメリット
    1. 商品・サービスの信頼性が高まる
    2. 認知度の拡大につながる
    3. SEOの効果を高められる
    4. 競合と差別化ができる
    5. マーケティング活動に活用できる
  4. プレスリリースがSEOにも良いとされる4つの理由
    1. 被リンク獲得によるドメイン評価の向上が期待できる
    2. キーワード最適化による検索流入の拡大につながる
    3. 新鮮な情報がGoogleの評価につながる
    4. サイテーション(言及)とブランド検索の増加につながる
  5. まとめ

1.プレスリリースとは?

プレスリリースとは?

プレスリリースとは、企業や団体が自社の最新情報を報道機関やメディアに向けて発信するための文書のことです。語源は「press(報道)」と「release(公開)」の組み合わせで、直訳すれば「報道用の公開情報」となります。
かつては紙で配布されていたプレスリリースですが、現在ではWeb媒体を通じて配信されることが主流となっており、報道関係者だけでなく消費者に直接届く手段としても注目されています。

情報の発信源が企業であっても、メディアに取り上げられることで“第三者視点”が加わり、信頼性や認知度が格段に向上する点がプレスリリースの最大の魅力といえます。

2.プレスリリースの特徴

プレスリリースの特徴は、以下の3つがあるのでご紹介いたします。

2-1.情報の鮮度が高い

プレスリリースでは、まだ発表されていない情報や最新の取り組みなど、今まさに“話題性”のあるコンテンツを扱います。そのため、メディアや読者にとって新鮮な印象を与えることができ、注目されやすくなります。

2-2.メディア向けに最適化された形式になっている

基本的な構成は、タイトル・リード文・本文(5W1H)・会社概要・問い合わせ先で構成されており、記者が記事として扱いやすいよう工夫されています。

2-3.信頼につながる情報源になる

広告と違い、あくまで「情報提供」という立場であるため、読者からの信頼度も高くなりやすいです。特に、信頼のおけるメディアで掲載されると、自社のブランド価値が大きく向上します。

3.プレスリリースを配信すべき5つのメリット

広報・マーケティング活動に欠かせないツールの一つとなっている「プレスリリース」ですが、配信するべきメリットを5つご紹介します。 

3-1.商品・サービスの信頼性が高まる

プレスリリースにより、商品・サービスの信頼性が高まる
プレスリリースがメディアに取り上げられることで、客観的な評価が加わり、広告以上の信頼性を獲得できます。掲載された記事は、お客様への提案の中で紹介したり、Webサイトでお知らせを出したりすることで、“第三者のお墨付き”の情報として信頼される情報の発信につながります。

3-2.認知度の拡大につながる

テレビ、新聞、Webニュースなど多様なメディアに情報が届くため、より多くの人々に企業やサービスの存在を知ってもらえます。特にBtoB企業においては、業界紙への掲載が新たなビジネスチャンスを生むこともあります。

3-3.SEOの効果を高められる

プレスリリースによりSEOの効果を高められる
Web上でプレスリリースが引用・紹介されれば、外部リンクが獲得でき、ドメイン評価が高まることがあります。さらに、キーワード設計を意識した構成にすることで、自社サイトの検索順位アップが期待できます

3-4.競合と差別化ができる

プレスリリースは企業の独自性や独自技術、新しい視点を打ち出すための有効な手段です。他社が発信していない情報をいち早く提供することで、業界内でのポジションを確立することができます。

3-5.マーケティング活動に活用できる

プレスリリースは、マーケティング活動に活用できる
一度作成したプレスリリースは、SNSでの投稿、ニュースレター、営業資料、採用ページなど、多方面での再利用が可能です。発信した情報を二次利用・三次利用することで、コストパフォーマンスの高いマーケティングが実現できます。

4.プレスリリースがSEOにも良いとされる4つの理由

プレスリリースは、単なる情報発信の手段にとどまらず、SEO(検索エンジン最適化)の面でも強力な効果を発揮します。情報を拡散しながら、検索エンジンにおける評価を高めるという「攻め」と「守り」を両立できるのがプレスリリースの魅力です。
以下に、プレスリリースがSEOに良いとされる4つの理由をご紹介します。

4-1.被リンク獲得によるドメイン評価の向上が期待できる

プレスリリースがWebニュースサイトや業界メディアに掲載されると、その記事から自社サイトへのリンク(被リンク)を自然に得ることができます。この被リンクは、Googleの検索アルゴリズムが重要視する評価指標の一つです。特に信頼度の高いドメインからのリンクは、サイト全体のドメインパワーを押し上げ、他のページの検索順位にも良い影響を与えます。

4-2.キーワード最適化による検索流入の拡大につながる

効果的なプレスリリースには、戦略的に選定したキーワードを盛り込むことも可能です。たとえば「業界名+最新動向」や「新サービス名+導入事例」など、検索ユーザーのニーズを的確に捉えたキーワード設計を行うことで、自然検索経由の流入を獲得することも可能です。
記事内にターゲットとするキーワードを自然な形で散りばめることで、SEOと読者体験を両立させた質の高いコンテンツとして評価されやすくなります。

4-3.新鮮な情報がGoogleの評価につながる

Googleは“鮮度”のある情報を好む傾向があり、常に最新情報を発信しているサイトを高く評価すると言われています。定期的なプレスリリースの配信をすることで、「この企業はアクティブに活動している」と検索エンジンにアピールすることにもつながり、クロール頻度の上昇やインデックスの迅速化にもつながります。

4-4.サイテーション(言及)とブランド検索の増加

プレスリリースは、リンクが張られていなくても「企業名」や「商品名」が多くのWeb上で言及されることで、「サイテーション(Citation)」としてGoogleに認識されます。これにより、ブランドの信頼性を高めるシグナルとなり、SEOにも好影響を与えます。
※「サイテーション(Citation)」とは、他のサイトやメディアで自社の名前・住所・電話番号などが言及されることを指します。

さらに、記事を見た読者が企業名で検索する「ブランド検索」も増える傾向になるため、検索エンジンの評価に拍車をかける相乗効果に繋がります。

5.まとめ

今回「プレスリリース」の特徴と5つのメリットをご紹介しましたがいかがでしょうか。
プレスリリースは、広報・マーケティングどちらの活動でも効果的なツールの一つです。ぜひブランディングの推進などで有効にご活用いただければと思います。

※ぜひ<後編>の記事もございますので、後編の記事もご覧ください。

▼プレスリリースに関する<後編>の記事はこちら
 【事例付き!】プレスリリースの基本のキ!効果的に魅せるプレスリリースの書き方と知っておきたい6つのこと<後編>

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Tue, 18 Feb 2025 17:00:00 +0900