皆さんは「ブランディング」をご存知でしょうか。時代のニーズとテクノロジーの進化によって、顧客による比較検討の幅が広がったことで、顧客が求める商品価値は変化を遂げてきました。そのため、近年はより一層、商品の選定はシビアになってきています。
自社商品を選んでもらうには、自社独自のセールスポイントをアピールが必要です。その施策として注目されているのが「ブランディング」です。
本記事では、ブランディングの概要と構成する要素をご紹介します。
◆目次
1.ブランディングとは何か
ブランディングとは、企業や団体が独自の手法でブランドを構築することを意味します。元々「ブランド」とは、他と区別ができ確立されており、顧客や取引先、世間に浸透させる活動を指します。そのため、ブランディングは、企業活動において他社との差別化するために大変重要です。
ブランドの確立には、多少の時間やお金をかけても欲しいと思わせる、価値のあるオリジナルなものを作り上げることと、メディアやSNSなどを通じて効率的に宣伝やプロモーションを繰り返すことで認知度を高めることが大切です。
世の中に広く認知されて信頼性や共感力を備えることができれば、自社の製品・サービスの価値がさらに向上し、他社との差別化に成功できるといえます。そのため、供給過多な時代においては、マーケティング戦略の一つとして早めにブランディングを行い推進することが必要です。
2.ブランディングを構成する7つの要素とは
今ではブランディングは、企業の経営を左右する大切な考え方となっています。そのため、企業としての一貫性や持続性のあるものを確立していくことが大切です。企業経営は浮き沈みがあったり、顧客から嫌われる懸念もあります。そのため、強固なブランドを確立し、顧客への信頼と約束を保持していくことが大切です。
また、より強固なブランディングをするためには、まずブランドを構成する要素分解が必要です。
以下に、ブランディングに不可欠な構成要素を7つ解説いたしますので、要素を確認していきましょう。
2-1.ブランド名
ブランド名は、ブランドを呼称するネーミングとして欠かせません。その企業の理念やビジョン、目標などを基準にしながら、企業を代表するネーミングが発想できれば、顧客の共感や信頼を得ることができます。
ブランド名により、企業の存在そのものに影響を与えるため、本気度と独自性が求められます。顧客の記憶に残りやすく、また企業のメッセージを明確に伝えられるようなブランド名を決めていきましょう。
適切なブランド名にすることで、企業のアイデンティティを強化し、市場での競争力を高めるための基盤となります。
2-2.ブランドロゴ・ロゴマーク
ブランドロゴやロゴマークも、その企業や商品を象徴するイメージとして、ブランディングに欠かせない要素です。ロゴやマークがあることで、消費者がひと目でその企業の商品・サービスだと認識することができます。そのため、工夫を凝らしたデザインを起用していくことが大切です。
ロゴマークのデザインが認知されれば、企業の顔となり長く親しまれる可能性があるため、プロデザイナーや専門家に依頼し、試作や検討を繰り返して決定しましょう。
2-3.キャッチコピー
「キャッチコピー」は、その企業がおすすめする商品の魅力を一言で伝える要素です。商品をリリースする場合、どのようなイメージを持ってもらえるかは、優秀なキャッチコピーを考案し、耳に残るくらいインパクトのある言葉を作れるかにかかっているといっても過言ではありません。
キャッチコピーに慣れ親しんでもらえることで、顧客の興味を引くことが可能となり、ブランド推進の成功には欠かせません。
そのため、キャッチコピーも大変重要なため、コピーライターなどプロに依頼することも一つです。
2-4.デザイン
これから売り出そうとする商品のデザインも大切なブランドの要素です。形、色などオリジナル要素を入れるなど配慮することで、自社商品と認識してもらいやすくなるため、ぜひデザイン面も大事にしましょう。
ただし、デザインがあまり奇抜すぎると、顧客の評価が得られない場合もあります。
そのため、どの属性をターゲットにするのかなどの検討や、多くの人々に受け入れられる広義な考え方も踏まえ、競合分析など行いながら検討していくことが大切です。
2-5.キャラクター
自社のキャラクターを作成し訴求するのも要素の1つです。キャラクターを使って、ブランディングを行うケースも珍しくはありません。
イラストやアニメーションから始まり、実際に等身大の被り物のマスコットを作り、イベントなどに登場することで、人々へ愛着心を植え付けることができます。
また、イメージキャラクターという方法で、芸能人・著名人を起用して連携する場合もブランディングの1つの手段となります。
ブランド推進において、オリジナルキャラクターの制作も1つの方法として知っておきましょう。
2-6.匂いや香り
訴求したい商品などによっては、匂いに気を遣ってブランディングをするケースもあります。
嗅覚に訴えることで、特定の記憶を呼び起こす効果があると実証され、それをうまく活用したブランディング手法です。
例えば、空港は非日常的な高揚感を持たせてくれますが、ANAなどの航空会社では、ラウンジエントランスに独自の香りを選定して利用する戦略をとっているといわれています。
また、他にもTHE BODY SHOPの店頭の前を通り過ぎる時も、甘い独特な香りがしたりブランド推進にあたり匂いや香りで演出することも戦略の一つです。
2-7.ブランドサイトの構築
ブランドイメージやコンセプトが決まったら、公式Webサイトを持ちましょう。ブランドイメージを伝える重要な要素になります。Webサイトはいわば会社やブランドの顔です。サービスページ、採用ページ、ニュースなどは、その企業が活発に動いている証拠となり、ブランディングに多大な効果を発揮します。Webサイトを準備する際には、ドメインに自社ブランド名や関連用語の英語表記などを使用しましょう。
また、ブランド推進にあたり狙っているキーワードでの上位表示を狙うSEO対策も重要です。SEO対策により、検索時に上位表示できるためブランディング推進に必要な要素になるため、自社でのオウンドメディアの運営を行うことも有効です。
3.まとめ
今回は、ブランディングのご紹介として概要と構成する要素を中心にご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
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