
この記事は、ブランディングに関するシリーズの第2弾です。前回は「概要とブランドを構成する要素を解説」をご紹介しましたが、本記事では、「ブランディングとマーケティングの違い」について解説いたします。
ぜひ、ブランディングについて、より一層理解を深めていただき、効果的なブランディングにお役立てください。
◆目次
1.ブランディングとマーケティングの違い
みなさんは、ブランディングとマーケティングの違いを正しく認識できていますでしょうか。以下に違いをご説明いたします。
2.ブランディングとマーケティングは定義が違う
そもそも「ブランディング」と「マーケティング」の2つは、定義に違いがあります。
「ブランディング」は、同業他社と比較した場合に区別するためにあり、商品やサービス、企業そのものの価値やイメージを高める方法を指します。
一方「マーケティング」とは、企業が製造販売する商品やサービスを、大量かつ効率的に売れていくために施策していく方法を指します。
多くの人々に「認知」してもらうための対策がブランディングで、
「購入」してもらうための対策がマーケティングと考えるのがわかりやすいのではないでしょうか。
3.ブランディングの次にマーケティングを実行しよう
また、ブランディングは、企業としてどうあるべきか (being)を決定させることで、マーケティングは、その後どうするべきか (doing)を考えるものとされています。
ビジネス自社商品やサービスを売る目的を、企業理念に基づいて形にするのがブランディングとなり、マーケティングは、目標到達に向けて商品・サービスを広く売るための施策を打ち出すことです。
企業としての意義や使命をブランディングして追求し、それを基にした具体的な販売方法をマーケティングで確立していく流れになるため、先にブランディングありきとなり、マーケティングによって促していく流れになるということを覚えておきましょう。
4.ブランディング×マーケティングの成功ステップ
ブランディングを成功させるには、しっかりと戦略を整え、実践可能なプロセスを考え抜きマーケティングとして実行していくことが必要です。
ブランディングの成功には、まず手順を細分化し各ステップを着実に進めていきましょう。ここでは、ブランディングを成功させるためのステップを4つご紹介します。
4-1.ブランドの目標を策定しよう
1つ目のステップは、自社のブランドが目指すべき価値の目標を設定することです。目標を明確にし、ターゲットとなる市場の決定と競合分析をしましょう。
商品の市場規模や購買者の年齢・職業・性別などのデータ集計といった研究をし、ブランドビジョン・ミッション・価値観などの重要な基本的要素を決定することが大切です。
最初のステップでブランド戦略の全体像を明確にしないと、後々実行の際にブレてしまいますのでしっかり決めていきましょう。
4-2.ブランドアイデンティティを確立しよう
2つ目のステップは、ブランドアイデンティティの確立です。ブランドアイデンティティとは、自社ブランドが消費者へどのようなイメージで伝わってほしいのかを明確にすることを指します。
その中でも特に大切なのが、ベネフィットが何かを決定することです。
その他、具体的にはブランドのロゴデザイン、カラー、フォント、写真・イラストのスタイルといった素材やアイテムに統一感をもたせイメージ作りを行うことも大切です。これらを踏まえて、ブランドアイデンティティを確立していきましょう。
4-3.ポジショニングを明確化しよう
3つ目のステップは、ポジショニングを明確化することです。ポジショニングとは、顧客からのブランドの捉え方や競合との比較し、どんな位置付けをするか明確にするプロセスを指します。
市場のニーズに応えるため、オリジナリティのある価値提案を繰り返し、競合といかに差別化できるか検討し決定しましょう。
ポジショニングによって独自路線を見出し、ターゲットとなる顧客への最適なPR方法を考えることも大切です。
4-4.イメージを統一し定期的にアップデートしよう
4つ目のステップは、イメージを統一し定期的にアップデートすることです。これまでの中で決定したことを、様々なチャネルを通じて、ブランドイメージを一貫性あるものに仕上げ、訴求方法を策定していきましょう。
主にWebサイト、SNS、広告、パッケージデザインなどの作成と運営をしながら、各チャネルでのブランドアイデンティティとポジショニングを反映させ、続けることがブランド推進の中で大切です。
また、決定したブランドイメージを企業の会社案内、名刺、封筒、販促グッズなどに落とし込んで施策を行っていきましょう。企業宣伝活動、PR活動、SNSマーケティングなどを取り組んでいく際にもブランドカラーなど統一していくのも良いでしょう。
その他にも口コミやレビューサイトを活用しながら、自社の評価を客観的に判断し、改善しながらアップデートを繰り返していく作業も並行して行っていきましょう。
5.まとめ
ブランディングについて、第2弾としてマーケティングとの違いをご紹介しましたがいかがでしょうか。
ブランディングは、企業のアイデンティティ確立に役立つだけでなく、顧客と信頼関係を築くにも必要不可欠です。
ビジネスの成長促進と長期化を可能にするために、今回ご紹介したステップを踏まえて、ブランディングしたことをマーケティングとして実行していきましょう。
ブランディングが成功することで、費用対効果が高くなり自社のビジネスの向上に繋がります。ただし、ブランディングは中長期での推進が必要のため、成果が出るまで時間がかかります。そのため、根気強く取り組んでいくことが必要です。
それでも、ブランディングは重要な経営戦略とされ投資する価値が十分にあるといえるので、多くの企業がそのことに気づき着手しています。そのため、ぜひ前向きにブランディングを推進できるよう根気よく取り組んでいきましょう。
また、ブランド推進には発信するためのコンテンツ制作も欠かせません。
ホープン(旧社名:プリントボーイ)では、ブランド推進にあたり企画からご提案し、「ブランディング」のためのコンテンツ制作もご支援いたします。
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