創業54年の企画制作会社が提案する、皆さまの幸せ（吉）を願う「吉祥文様」シリーズ其の四「麻の葉（あさのは）」
この記事は、ホープン（旧社名：プリントボーイ）が創業より続けているアナログコミュニケーション、“お元気ですかはがき”のテーマと連動した記事となります。
本シリーズでは、日本で昔から親しまれている縁起が良い文様（柄）とされる「吉祥文様」に込められた意味を解説し、文様を効果的に取り入れたはがきデザインをご紹介します。
今回は其の四として「麻の葉（あさのは）」文様をご紹介します。記事で紹介する「麻の葉」文様を
“お元気ですかはがき”としてご希望のお客様のお手元にお届けいたします。ぜひ記事とあわせてご覧ください。
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◆目次
1.「麻の葉」はどんな文様？
1-1.起源と歴史
「麻の葉」文様の起源は諸説ありますが、平安時代に遡り、邪気を払うとされ、古来より神聖なものとされてきたといわれています。
この文様は、平安時代以降、特に江戸時代以降には着物や工芸品・建築物に取り入れられ、多くの人々に親しまれるようになりました。
1-2.縁起と意味
「麻の葉」文様は、麻の葉の形に似た幾何学模様で、六角形が連続して重なり合う形が特徴です。
麻は成長が早く、丈夫で真っすぐに育つことから古くから健やかな成長と生命力を象徴する縁起の良い文様と伝えられています。
特に、赤ちゃんや子どもの健やかな成長を願う場面で重宝されてきました。現代でも様々な場面で用いられ、力強く、前向きなイメージを伝えるデザインとして様々な場面で使用されています。
この文様を使うことで、活力や幸福、繁栄がもたらされると考えられ、縁起の良い「吉祥文様」として、現代でも多くの人に親しまれています。
2.「麻の葉」文様の活用シーン
麻の葉文様は、その洗練されたデザインから現代でも幅広く利用されています。具体的な活用例を以下にご紹介します。
2-1.七五三の衣装
画像出典：株式会社山下（https://rental.yamashita-inc.com/0apb364/）（著作権は出典元に帰属します。）
商品ページはこちら：https://rental.yamashita-inc.com/0apb364/
麻の葉文様は、子どもの成長と健やかな未来を象徴する柄として七五三の衣装にも取り入れられてきました。
幾何学的な美しさと、力強い成長のシンボルが重なる麻の葉文様は、七五三の衣装にもぴったりです。
2-2.漫画（マンガ）の衣装
（C）吾峠呼世晴／集英社
「麻の葉」文様は、漫画（マンガ）のキャラクターの衣装の柄としても使用されています。
たとえば、有名なものに、『鬼滅の刃』の竈門禰󠄀 豆子（かまど・ねずこ）が挙げられます。
彼女が着ている着物の模様にも、麻の葉のデザインが施されています。
2-3. 建築デザイン
©TOKYO-SKYTREE
麻の葉文様は、建築デザインでも使用されています。デザインを組子で活用すれば、洗練された和風感を演出することができます。たとえば、麻の葉文様は「東京スカイツリー(R)」にも使用されています。
東京スカイツリーの展望台への入口となる4階のエレベーター前の天井には、この文様がデザインされており、日本の和の美しさを感じさせてくれます。
海外からも多くの観光客が訪れるため、この伝統文様を通じて江戸下町らしい様式美でお客さまをお迎えするとともに、通常ライティングの照明の演出効果によって展望台への期待感を高めます。
1日毎に点灯する通常ライティング「粋」「雅」「幟」に合わせて、天井の照明も変化する演出で、いつ訪れても楽しめるよう、さまざまな工夫がされています。
2-4. お正月飾り
画像提供：ひと目惚れリースアカデミー様（著作権は引用元に帰属します。）
商品情報：和モダンお正月飾り（ウッドベース） | ひと目惚れリース powered by BASE
商品ページはこちら：https://pistache.thebase.in/items/70071938
麻の葉文様は、お正月の飾りに取り入れても、とても華やかになります。
新年の飾りとして麻の葉文様を取り入れることで、家族みんなの一年が、実り豊かで健やかになるようにという願いを込めることができます。
穏やかで美しいお正月になるよう、麻の葉デザインをあしらったお正月飾りで迎えるのはいかがでしょうか。
3. 今回のデザインポイント
現代でも様々な場面で使用されている「麻の葉文様」ですが、「お元気ですかはがき」に落とし込む上でのポイントを今回デザインを担当したデザイナーにインタビューしました。
3-1. デザインへのこだわり
今回の「麻の葉」文様は、規則性があり洗練された印象のため、より洗練さが表現されるよう麻の葉の模様に格子状の模様を組み入れました。
格子の線の太さや間隔も微調整を重ね、全体に統一感を持たせつつも、奥行きのある印象を演出しました。
細部へこだわりとしては、「日本の伝統文様シリーズ」の赤丸のマークが、模様のセンターにくるように精密に配置を調整しました。
これにより、全体のデザインにさらに洗練された印象付けることで、「お元気ですかはがき」を受け取っていただいた方の目を引きつけられるように仕上げました。
その他デザインに関するこだわりポイントとしては、季節感も取り入れたことです。
お手元に届くのが12月近くになるため、クリスマスや新年に向けたお祝いのイメージが伝わるようデザインしました。受け取った方が明るい印象になって頂けたら嬉しいです。
今回のデザイン以外では、子どもの成長を願うという意味もあったため七五三のデザインなども検討しましたが、最終的に「麻の葉」文様を全体にあしらった今回のデザインで決定しました。
3-2. 色彩へのこだわり
今回の3色に決まるまでに、様々な配色を試しました。
たとえば、1色ゴールドのパターンできらびやかに表現したり、赤と緑と、赤とゴールドの2色も試しましたが、一番華やかな印象になった3色（赤・緑・ゴールド）パターンに決定しました。
この配色は、クリスマスの象徴的な色合いである（赤・緑）に、特色トナーの「ゴールドトナー」を取り入れることで、新年に向けたお祝いの印象を与えるだけでなく、伝統的な和の雰囲気とも調和するよう工夫しています。
また、背景の色も様々な色を試しましたが最終的に、華やかな明るい印象になるように白をモチーフにしました。
※特色トナーは、通常の印刷で使用されるベーシックな４色＜シアン（青）、マゼンタ（赤紫）、イエロー（黄）、ブラック（黒）＞トナーではない５色目のトナーになります。
また、色がより映えるように、光が模様の中心にくるように仕立てることで、より一層全体的明るくなるよう工夫しました。
光の効果を組み合わせたことで、どの角度から見ても品格と輝きが感じられるよう、細部までこだわったデザインになっていますので、ぜひ色合いもお楽しみいただけたらと思います。
色味にもこだわった「お元気ですかはがき」を、ぜひ受け取っていただけたら嬉しいです。
3-3. フォントへのこだわり
今回もはがきの添え文には、皆さまがより読みやすいよう「ユニバーサルデザインフォント（UDフォント）」を使用しました。UDフォントとは、誰にでも読みやすく使いやすいように設計されたフォントのことです。
目の不自由な方や高齢の方、外国の方など、多様な人々が使いやすいように、文字の形状や間隔が工夫されています。特に、視認性や可読性に優れ、公共施設や教育機関、企業の資料など、幅広い用途で使用されています。
「UDフォント」についてご興味がある方は、以下の記事もご確認ください。
▼ユニバーサルデザインフォント（UDフォント）についての記事はこちら
今、ユニバーサルデザインフォント（UDフォント）が求められている理由とは？誰もが見やすい文字について解説
3-4. 印刷紙へのこだわり
今回使用したはがき用紙は、引き続き「SPECIALITIES[パール]No.145-FS」という紙を使用しています。
この紙は、「パール顔料」を塗工した紙で紙を傾けると角度によって光り、高級感も演出することができます。
印刷紙は、写真ではなかなか伝わりにくいため、ぜひお手元で品質をご確認いただきたいと思います！
以下のフォームから「お元気ですかはがきのサンプル」をお申込みいただけましたら幸いです。
3-5. 環境にも配慮
今回のはがきは環境に配慮し、「FSC®認証(※)」紙を使用しています。FSC®認証についての詳細はこちらの記事をご確認ください。
▼FSC®認証に関する記事はこちら
SDGsへの取り組みを加速する！｜森を守るマーク FSC®認証の活用
4. まとめ
今回「吉祥文様」の中の「麻の葉」文様を、皆さまへの吉の願いを込めてご案内しましたが、いかがでしょうか。
ホープン（旧社名：プリントボーイ）では、今回のような特別なお手紙・ダイレクトメールの制作など、コミュニケーションに関するコンテンツ制作でお客様をサポートさせていただいております。ぜひお気軽にご相談ください。
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