会話が弾む!新年ご挨拶企画 UDフォントと季のことばがつなぐ こころやさしく伝わるカレンダー

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公開日:2024/12/18 更新日:2024/12/20
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会話が弾む!新年ご挨拶企画 UDフォントと季のことばがつなぐ こころやさしく伝わるカレンダー

こんにちは、HOPENBST編集部の吉田です。
新年の始まりにお客様を訪ね、一年間の感謝と新たなご縁をお願いする。そんなひとときを大切にされている方も多いのではないでしょうか。

年末年始は一年に一度、ご多忙なお客様、普段お会いできない方々にご挨拶をきっかけにお会いできる貴重な機会です。お客様に一年間の感謝の気持ちをお伝えしたり、変わらぬお付き合いをお願いしたりする時に、「一味違う、その会社らしさのあるオリジナルカレンダー」を添えてみるのも面白いかもしれません。

今回の記事では、新年ご挨拶企画シリーズの第3弾として、営業を担当している吉田が記者、進行スタッフとなり、HOPENの「2025年ご挨拶カレンダー制作プロジェクトチーム」に取材してまいりました!
20249月に54年続いた社名である「プリントボーイ(PRINTBOY)」を「ホープン(HOPEN)」に変更して初めてのご挨拶カレンダー。企画のスタートから完成に至るまで、それぞれのプロがこだわって進めていきました。

▼2024年の制作秘話はこちら!
会話が弾む!新年ご挨拶企画 環境に優しい紙で作る「季節を彩るSDGs」オリジナルカレンダープロジェクト

▼2023年の制作秘話はこちら!
会話が弾む!新年ご挨拶企画 環境に優しい紙と間伐材でつくるオリジナルカレンダー

 

<インタビュー参加者>

  • プロジェクトリーダー      佐野
  • 印刷部門            小林
  • 企画制作ディレクター      斎藤
  • インタビュー進行・企画スタッフ 吉田


<目次>

  1. ホープンの2025年カレンダーの仕様について
  2. カレンダーのコンセプトについて
  3. 用紙へのこだわりについて
  4. 制作者だからこそのこだわりについて
  5. 「2025年新年ご挨拶カレンダー制作プロジェクト」の総括について
  6. まとめ

1.ホープンの2025年カレンダーの仕様について

ホープンの2025年カレンダーの仕様について

昨年は台座・リング・本紙すべて紙素材で統一、用紙も月ごとに変えカラフルにしていました。色鮮やかな用紙で季節の移り変わりが表現され、弊社のお客様にも大変好評でした。

今年は昨年の見た目での色鮮やかさに対して、「文字(フォント)」で勝負。用紙はFSC®認証用紙のkome-kami(コメカミ)一種類に絞り、紙の良さをより感じていただけるようにしました。

また、視覚や言語の認識にハンディキャップをお持ちの方や、高齢の方にとっても読みやすい、ユニバーサルデザインにそって開発されたフォント、UDフォント」を主役にしました。季節ごとの俳句とともに様々なUDフォントが登場することで、そのフォントの形の違いや特徴を理解し、楽しんでいただくことを目指しました。

FSC®認証(森林認証制度)とは、FSC®(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)が運営する国際的な認証制度です。持続可能的に森林管理が行われた木材とその製品を識別するために、製品生産に関わるあらゆる組織に与えられます。このFSC®のマークが入った製品を買うことで私たち消費者は世界の森林保全を応援できる仕組みです。

<選出された用紙>
本紙        kome-kami 浮世絵ホワイト 215.5kg
台紙        :グムンドカラーマット-FS No.10 210kg      
        

▼FSC®認証について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

SDGsへの取り組みを加速する!|森を守るマーク FSC®認証の活用
FSC®認証活用のススメ 最新版改訂のポイントをご紹介!さぁ、SDGsを進めよう!
森林を守り、持続可能な未来の実現に繋がるFSC®認証紙

今年最大のポイントは「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」を使用したこと、AIを大きく活用したことです!

UDフォントを使用して数字の判別がしやすくしています。また、フォントの特性がわかるように文字サンプルとして季節の句=「季のことば」を盛り込んでいます。季のことばのテーマは用紙の「kome-kami 浮世絵ホワイト」にちなんで日本らしさを感じる俳句のようなイメージで、AIが考えたものとしました。

そんな今回の制作したカレンダーですが、HOPENだからこそ」できたポイントが多数存在します。各スタッフの話を交えながら、制作秘話とともにご紹介いたします!


2.カレンダーのコンセプトについて

ここからはプロジェクトメンバーにインタビューしていきます。

 

吉田 今回のカレンダーをひとことで表すと、どんなものでしょうか?

斎藤 UDフォントを体験し、読みやすさを実感していただけるカレンダー」です。今回はカレンダーの文字の見え方にこだわりました。
UDフォントを体験し、読みやすさを実感していただけるカレンダー

※ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)とは、「ユニバーサルデザイン」のコンセプトに基づいた誰にとっても見やすく読みやすいフォントです。 読みやすさに加えて、遠くからでもわかりやすく読み間違いがないように、可読性や視認性、判読性が高くなるようにデザインされているのが特徴です。

▼「ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)」について、詳しくはこちらの記事で解説しています。
今、ユニバーサルデザインフォント(UDフォント)が求められている理由とは?誰もが見やすい文字について解説

吉田 UDフォント!少し前から話題になっているな、と感じていました。

斎藤 2006年に発表されてから、じわじわと話題になっている印象を私も持っています。
最近では高速道路の標識をはじめ、公共機関の案内版にも視認性が良いものということで、少しずつ私たちの目に留まる場所にも使われてきていますよ。

吉田 お年寄りや外国から来られた方などが多くなってきた現代だからこそ有効ですね。
話題で人気なのはもちろんですが、なぜ今回弊社のカレンダーにUDフォントを採用することになったのでしょうか?プロジェクト統括の佐野部長、いかがでしょうか?

佐野部長 HOPENはコミュニケーションの最適化によりあらゆる人々に笑顔と感動をもたらし続けることをミッションとして取り組んできました。そこで、あらゆるお客様にとって「ここちよいカレンダー」を目指し、ユニバーサルデザインを考慮して検討したいと思い立ちました。

吉田 「ここちよいカレンダー」という弊社ならではのコンセプトに、UDフォントがマッチしていたということですね。

斎藤 環境配慮用紙(FSC®用紙)のご紹介やご提案はおかげさまで機会がかなりあったのですが、別の角度からの「やさしいコンテンツ」というのは新鮮でした。

佐野部長 そうですね。機会が少なかったので、ご紹介できたのが嬉しく思います。
昨年度までの弊社カレンダーでも、環境配慮用紙をメインに企画をしていたので。

吉田 確かに、昨年はカラフルなFSC®︎認証用紙を使用していて見た目のインパクトが大きいカレンダーでしたが、今年はシンプルだけどもわかりやすい、やさしいつくりのカレンダーになったのを私も感じます!
デザインを決定するまでの苦労や悩んだ点などが多くあったのではないでしょうか?



斎藤 
当初はカレンダー部分の文字で表現する予定でしたが、英数字だけでUDフォントの読みやすさが伝わるのかどうかが悩みどころでした。
プロジェクトの中で季語を感じられる文章を入れて和文も読んでいただけると、よりUDフォントを体験することにつながるのではという意見があり、最終的に入れることになりました。
こちらの「季のことば」はAI(Chat GPT)が考えた俳句案をもとに作成したものになっています!

吉田 「シンプルにしすぎても本当に伝えたいことを伝えるのが難しい」ということですね。勉強になります。確かに情報の取捨選択が難しい印象がありますね。
AIが文章を考えているというのも今の時代だからできることでワクワクします!


3.用紙へのこだわりについて

吉田 用紙について、苦労した点や、失敗談などはありますか?

小林 HOPENへと社名変更をして初めてのご挨拶カレンダーということもあり、表紙用にHOPENカラーであるグリーン系と本文の文字が映えるように白系のFSC®︎認証用紙で今回の企画に合う用紙を中心に探していました。
一度候補は提出していたのですが、表紙をグリーンの用紙にしてしまうと白ベタでないと印刷ができず、当初予定をしていたTipsページが目立たなくなることもあり、初回で選定していた用紙は全てボツ案になってしまいました…。

吉田 頑張って選んだものが通らないと辛いですが、テーマにそっての提案はお客様へのご提案にも生きるものがありますね。

小林 そうですね。今回のプロジェクトにはマッチしませんでしたが、新たな発見もある選定期間だったので、今後の提案へ活かしたいと思った経験になりました。最終的には「kome-kami」という紙になり、マッチした用紙に無事決まってホッとしました。

吉田 kome-kamiという用紙はどういった特徴がありますか?

小林 この紙は企業や自治体で廃棄される備蓄米を粉砕し用紙に混ぜ込むことで、お米の廃棄を減らせるだけでなく、売上の一部をフードバンクに寄付される仕組みになっています。江戸時代からの伝統的な技法を使用した循環型素材です。

吉田 UDフォントは平成(※2006年)に生まれて、用紙の技法は江戸に生まれたなんて、なんだかグッときます。

小林 確かに。どちらも日本で生まれたので、歴史を感じますよね。私達の名刺も同じく「kome-kami」を使用しているので、身近なものの良さをお客様に改めてお伝えできるのは良かったと思います。


4.制作者だからこそのこだわりについて

吉田 みなさんにぜひ見ていただきたいこだわりがあれば教えてください。

小林 昨年お客様に好評だった、「サイズへのこだわり」を踏襲しているところです。カレンダーの高さを一般的なものから大胆に低くしています。これは、モニターを使用する方にとって業務中の視界を阻害せず、カレンダーを見ることができる工夫です。営業から、弊社のカレンダーの場所を毎年確保しているお客様がいると共有を受け、大変ありがたいなと感じています。

斎藤 カレンダーの数字だけでなく、季節のことばを入れていますので、UDフォントの特徴である、「文字のかたちがわかりやすいこと」「文章が読みやすいこと」「読み間違えにくいこと」をより実感していただけると思います。

佐野部長 お二人に同意見なのですが、違った点でいうと、AIに各月をイメージした俳句を考えてもらい、組み込むことに挑戦できたことも、今回よかった部分かなと思っています。
HOPENだからご提案ができるUDフォント、人にやさしいkome-kami、環境にやさしい紙リング…と寄り添えるものを詰め込んでいますので、ぜひお手に取っていただきたいです!


5.「2025年新年ご挨拶カレンダー制作プロジェクト」の総括について


吉田 
最後に「2025年新年ご挨拶カレンダー制作プロジェクト」の総括を教えてください。

佐野部長 前段と重なりますが、私達HOPENはコミュニケーションの最適化によりあらゆる人々に笑顔と感動をもたらし続けることをミッションに、企画コンテンツ製造会社として、様々なお客様のブランディング支援、業務効率化につながるコンテンツづくりを行ってきました。
ポスターやパンフレット、カタログ、動画、Web、マニュアルや企画書。様々なコンテンツが日々生まれていますが、一番大切なことは「伝わること」だと思います。カッコいい、お洒落などの印象もとても大切ですが、使う人、情報を受信する人は様々なバックグラウンドがあると思います。今回のカレンダーは、UDフォントを活用することで文字の判読が困難な方にとっても情報を受け取りやすくなること、またカレンダーがヒントになって誰にとってもやさしいコンテンツが増えていくといいなと願いを込めて制作いたしました。
ぜひ、今回のカレンダーをきっかけに、UDフォント等にご興味を持っていただければ嬉しく思います。

吉田 本日はインタビューありがとうございました!


6.まとめ

いかがでしょうか。

私吉田も普段は印刷営業としてお客様にご提案することを日々行っておりますが、今回のカレンダープロジェクトを通じて、印刷知識だけでなく、お客様が本質的に欲しいものはどんなものか、どんなことを嬉しいと思ってもらえるかを考え抜くことの重要性を改めて実感しました。難しいながらも、とても充実した気持ちで取り組むことができました。

今回の「UDフォントと季のことばがつなぐ こころやさしく伝わるカレンダープロジェクト」は、HOPENが取り組んでいる環境配慮や取り組みについて、新しい方法をお客様へお伝えできる機会になったと感じています。

これまで弊社ではお元気ですかはがきを通じて様々な環境配慮用紙をご提案してきましたが、環境だけでなく見た目にもやさしいものを今回のカレンダーを通じてお伝えができ、大変嬉しく思います。

今後もかかわっていただく方々の煩わしさの解消ややさしさをお届けできるよう励んでいきたいと思います。

FSC®認証用紙については、ぜひ他記事もご参照ください。

FSC®認証については、こちらの記事をご覧ください

 

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当社はFSC® CoC認証を取得しています。当社のライセンス番号はFSC-C133621です。
We are certified to the FSC® CoC standard. Our license code is FSC-C133621.

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