企業のブランディングやマーケティング活動の中でよく目にするPR。企業のマーケティングにおいて、「PR(パブリックリレーションズ)」や「販促(販売促進)」というキーワードは頻繁に使われますが、皆様はこれら2つ言葉の正確な使い分けをご存じですか?
今回は「PRと販促の違い」をテーマに、それぞれの概要と役割、さらには効果的な使い方について解説いたします。
PRと販促を正しく理解することで、企業のマーケティング戦略を踏まえてどちらを行った方が効果的なのかなど、ヒントになる情報をおまとめしましたので、ぜひご覧ください。
◆目次
1.PRや販促が必要な背景
近年、インターネットや技術革新の進展により、PRや販促の手法が多様化し、複雑化しています。たとえば、1980年代から2000年代初頭までは、企業の宣伝活動は主にマスメディア(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌など)を通じて行われていました。しかし、2000年代中盤以降、インターネットの普及に伴い、SNSやインフルエンサーの影響力が急速に拡大し、従来のマスメディアに依存する手法からのシフトが顕著になったという背景があります。2.PRと販促の違いとは
「PR」と「販促」の違いを簡単にご説明すると、「PR」は企業やブランドの信頼性を高め、広く認知されることを目的とし、企業の取り組みを発信する活動のことです。そのため、どちらかというと中長期的な視点で取り組む必要があるアプローチ方法になります。それに対して、「販促」は商品やサービスの販売を直接的に促進することを指します。どちらかというと即効性が求められる施策になるため、「短期的な成果」を重視したアプローチ方法になります。
以下に、「PR」と「販促」それぞれの概要や目的、手法についてご紹介しますので、それぞれの違いをおさらいしておきましょう。
3.PR(パブリックリレーションズ)とは?
以下にPRについてご説明いたします。
3-1.「PR」の概要を解説
PRとは、「Public Relations(パブリック リレーションズ)」の略称で、一般的に「広報」として知られています。PRの主な目的は、企業のイメージや商品・サービスを広く認知してもらうことです。企業のメッセージを世の中に伝え、信頼関係を築くための活動を指します。
3-2.「PR」の目的
PRの目的は、企業やブランドの信頼性を高め、広く認知されることです。具体的には、メディアを通じてポジティブなイメージを発信したり、企業の社会的責任(CSR)活動を強調したり、消費者やステークホルダーとの長期的な信頼関係を築くことを重視します。このようにPRは、すぐに結果が見えにくいこともありますが、企業のブランド価値を長期的に向上させ、持続的なビジネス成長をサポートする役割を担っています。つまり、PRは「見えない資産」として、企業の評判や信頼を育てる戦略です。
3-3.主な「PR」の手法
ここまでご紹介した目的を達成するためのPRの活動には、以下のような手法がありますのでご紹介します。
- プレスリリース
新製品発表や重要なイベントの情報をメディアに伝える文書のこと - インタビュー
経営者や専門家がメディアの取材に応じて、自社の取り組みを伝えること - コンテンツマーケティング
オウンドメディアでのブログ記事の制作や動画コンテンツなど、企業が制作したコンテンツを通じてPRすること
▼コンテンツマーケティングに関してもっと知りたい方はこちら
コンテンツマーケティングとは?意味やメリット、デメリットを解説
- ソーシャルメディア(SNS)での発信
SNSを活用した情報発信で商品や企業での取り組みをPRすること - CSR活動のPR
環境保護や社会貢献活動を行っていることをPRすること
※CSR活動の一環として、再生紙を使用していることも取り組みの一つとして発信できます。
▼ホープン(旧社名:プリントボーイ)がご提案できる「FSC®認証紙」に関する記事はこちら
森林を守り、持続可能な未来の実現に繋がるFSC®認証紙 - イベント協賛・スポンサードPR
スポーツイベントや文化イベントのスポンサーになることで、ブランド認知度を高めること
その他にもPRの手法はございますが、上記が主な「PR」手法の例となっています。目的を達成するために、どのような施策が必要かを考えながら検討しましょう。
4.販促(販売促進)とは?
以下に販促についてご説明いたします。
4-1.「販促」の概要を解説
販促(販売促進)とは、特定の商品やサービスの販売を直接促進するための活動を指します。具体的には、割引キャンペーン、クーポン配布、ポイント制度などを活用して、顧客に商品を購入してもらうための戦略を実施します。
4-2.「販促」の目的
販促(販売促進)の目的は、商品やサービスの販売を直接的に促進することです。販促は即効性が求められる活動であり、割引キャンペーン、クーポンの配布、ポイント制度の導入などを通じて、消費者に明確な購入動機を与えることで、短期間での売上増加を狙います。
販促の成功は、特定のキャンペーン期間中にどれだけの売上を達成できるかに直結しており、消費者の購買行動をすぐに引き起こすことが求められます。
したがって、販促は「短期的な成果」を重視したアプローチであり、具体的で即効性のある結果を求める場合に実施しましょう。
4-3.主な「販促」の手法
ここまでご紹介した目的を達成するための販促の活動には、以下のような手法があります。
- 割引キャンペーン
期間限定で割引を提供すること - クーポン配布
顧客にクーポンを提供し、購入を促進すること - ポイント制度
購入金額に応じてポイントを付与し、次回以降の購入を促すこと - サンプルの配布
新商品やサンプルを無料で試してもらうことで、商品の購入につなげること
これらの訴求にあたり、「LP(ランディングページ)」を用意することも手法の一つです。
※LPについてご興味ある方はぜひ以下の記事をご確認ください。
▼「LP」制作に関してもっと知りたい方はこちら
前編:売れるLPにするための7つのステップを解説!
後編:成功するLPの極意!LP制作のポイントを徹底解説
その他にも販促の手法はございますが、効果的に行う「販促」の手法の例として一部ご紹介しました。短期的に売上を作りたい場合は、「販促」を検討しましょう。
5.まとめ
今回、「PR」と「販促」の違いについてご紹介しましたが、いかがでしょうか。どちらも目的達成において必要な取り組みが異なるため、「PR」と「販促」を掛け合わせながら実施していくことがおすすめです。それぞれの違いや特徴を踏まえ、効果的に取り組んでいきましょう。
ホープン(旧社名:プリントボーイ)では、「PR」のための動画制作(ブランドムービーやコンセプトムービー、ブランドブックの制作、サービス紹介動画制作など)や、「販促」をサポートするノベルティ制作、販促DM制作、LP制作なども、企画からご提案させていただくことが可能です。その他にも、さまざまな視点でより伝わるコンテンツを提供できるよう、ご提案しております。コミュニケーションに関するコンテンツ制作は、ぜひホープンにお任せください。