動画マーケティングとは、名前の通り動画(ビデオ)コンテンツを利用したマーケティング方法です。
ただし、動画マーケティングと一言で言っても、その種類や手法、効果はさまざまです。
この記事では、動画マーケティングが注目されている背景をはじめとして、その種類やメリット、効果、成功させるポイントまで解説します。
◆目次
1.動画マーケティングの市場拡大と注目される背景
「ネットで調べ物をしている時に動画を目にする機会が増えた」という方も多いのではないでしょうか。
通信インフラの発達などにより、動画コンテンツがより身近なものとなっています。その影響を受け、近年、動画広告の市場規模は急激に拡大しています。
具体的に見てみましょう。サイバーエージェントの「2023年国内動画広告の市場調査を発表」調査によると、
2023年の動画広告市場は6,253億円、昨年比112%見通しでした。
また、2024年は、7,209億円、2027年には1兆228億円に達すると予測されています。動画コンテンツの成長は拡大の一途にあるといえます。
動画マーケティングが注目されている背景には、冒頭で述べた通り通信インフラの発達のほか、スマホの普及や、簡単に動画編集が可能になったことなどが挙げられます。
さらに、動画の持つ拡散力・訴求力の高さも、動画マーケティングの拡大の理由のひとつです。
もはや、動画視聴は生活の一部になっていると言えるでしょう。
2.動画マーケティングの手法
動画マーケティングの手法は様々です。ここでは、代表的な動画の活用方法について紹介します。
2-1.動画配信サイトを利用する
動画配信サイトに、商品やサービスの動画をアップロードする手法です。最も代表的な配信サイトは、やはりYouTubeでしょう。
その理由はYouTubeの国内利用者数は月間7,000万人であり、Instagramの月間3,300万人、X(旧:Twitter)の4,500万人など、他のSNSに比べ圧倒的に利用者が多いためです。
今や多くの企業がYouTubeに公式チャンネルを開設してサービスを紹介する動画を配信しています。
また、チャンネル開設はせずに、他の動画の合間に広告を流すという形でYouTubeを利用するケースも増えています。
再生している動画に関連した広告が配信されるため、潜在顧客の発掘にも繋がります。
さらにテレビCMよりもずっと低予算で作成できることも魅力的です。
2-2.X(旧:Twitter)やInstagram、Facebookを活用する
現在、多くの企業がSNSアカウントを運用しています。SNSは、気軽に誰でも閲覧することができて、「いいね」をタップするだけで
他の人のタイムライン表示される仕組みなどが備わっており、投稿が拡散されやすいという特徴があります。
短くキャッチーな動画をSNSに投稿することで、プロモーションやブランディングに役立ちます。
動画配信に強いSNSとしては、X(旧:Twitter)、Instagram、Facebookがあります。
Twitterの特徴としては、10〜20代のユーザーが5割を超えること、時系列的に投稿が表示されるため、リアルタイムでの情報を発信・収集に適していることです。
また、投稿する動画の尺の上限は140秒、広告の場合は最大10分となっています。
Instagramの特徴は、20〜30代女性ユーザーが多いこと、文字ではなく画像・動画の投稿がメインであることです。
また、動画の尺の上限は1分となっているため、短い時間でインパクトを与えられる動画が適しています。
Facebookの特徴は、40〜50代のユーザーが多く、ほか2つのSNSに比べて匿名性が低いこと、長文を投稿するのに適していることです。
動画の上限時間は120分となっているため、ウェブ限定の動画やブランディング動画を投稿してもいいでしょう。
2-3.Webサイト、LPに組み込む
今や多くの企業・商品が公式サイトを開設しています。会社やサービスの紹介をする企業のWebサイトで動画を用いることで、より正確に、かつ短い時間で意図した通りのイメージを伝えることができます。
また、商品購入を促す目的で作られるLP(ランディングページ)では、動画を使って商品やサービスを紹介することで、テキストだけでは伝わらない、細部や使用感まで具体的に魅せることができます。
※ランディングページ(LP)にご興味がある方は以下の記事をご確認ください。
▼ランディングページ(LP)に関する記事はこちら
売れるLPにするための7つのステップを解説!
成功するLPの極意!LP制作のポイントを徹底解説
3.動画マーケティングのメリット・効果
急激に市場が拡大し、あらゆる場面で利用されている動画コンテンツ。ここでは、そのメリットや効果について、改めてまとめてみましょう。
3-1.短時間で多くの情報を伝えられる
動画マーケティングの最大の効果は、「短時間で多くの情報を伝えられる」ことです。3分間の動画コンテンツの情報量をテキストに変換すると、Webページ12ページ分にもなると言われています。
忙しいと言われる現代人にとって、短い時間で多くの情報を得られることは大きなメリットとなります。
3-2.訴求力が高い
動画の大きな魅力は、文章や画像だけ伝えられない情報を伝えることができる点です。例えば「柔らかい」という性質を伝えたいとき。
いくら細かく文章を書いても、画像をたくさん載せても、それだけでは伝えられる限界があるでしょう。
一方、動画では実際に商品を使っている様子を見てもらうことができます。短い時間で、その質感や使い心地をイメージしてもらいやすいのです。
3-3.多くのプラットフォームで配信できる
先述の通り動画の活用方法は、YouTubeでの配信・広告の組み込みをはじめとして、X(旧:Twitter)、Instagram、Facebook、デジタルサイネージ、WebサイトやLPへの設置など多岐に渡ります。
1つの動画をプラットフォームに合わせてカット・編集するだけで使えるため、コスト面においてもメリットがあります。
3-4.アクセス解析で適切なマーケティングができる
YouTubeで動画や広告を配信すると、アナリティクスと呼ばれるアクセス解析機能で、閲覧数や閲覧時間、視聴者の年代や男女比などのデータを瞬時に手に入れることができます。
最近では、Instagram(インスタグラム)においてもアナリティクス機能が利用できるようになっています。
アクセス解析を活用し、素早く数値を確認し動画を改善することで、適切なマーケティングを行うことができます。
4.動画マーケティングを成功させるポイント
大きな市場規模を持ち、作成も容易になった動画コンテンツですが、ただ闇雲に動画を作ってアップロードすれば効果が見られるというわけではありません。
ここでは、動画マーケティングを成功させるための2つのポイントについて紹介します。
4-1.目的を明確にする
マーケティングのための動画は、目的を明確にした上で作成されるべきです。
例えば、子供の成長を記録するホームビデオであれば、画質の綺麗さや思い出に残るような臨場感を出すことが大切となるかもしれません。
一方で、動画マーケティングのためのビデオは、あくまで「商品・サービスの購買に繋げる」「来訪に繋げる」「態度変容に繋げる(ブランディング)」ことが目的となります。
動画を作成する前に、
「何のための動画なのか」
「誰に見てもらいたいのか」
「動画を見た人に何をしてもらいたいのか」
「どう思って欲しいのか」
を明確に決めておきましょう。そうすることで、より期待する効果を得られる確率が高まります。
4-2.PDCAを素早く回す
ビジネスシーンでもよく用いられる「PDCA」という言葉は「Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Act(改善)」のプロセスのことです。
先ほどご紹介の「アクセス解析」などのように、動画ならではの結果を得られる即時性を活かしながら、この作業を繰り返し行うことで、よりニーズにそった動画作成を行えるようになるでしょう。
5.まとめ
ここまで、動画マーケティングについて解説してきました。動画マーケティングとは、ビデオコンテンツを利用したマーケティングです。
通信インフラの発達などにより、近年急激にその市場を伸ばしており、今後も拡大すると予想されています。
動画マーケティングのメリットは、短時間で多くの情報を伝達できること、低予算で始められること、訴求力が高いこと、多くのプラットフォームで配信できること、解析により的確なマーケティングが行えることです。
実際に動画マーケティングを取り入れる際には、動画の目的を明確にすること、PDCAをどんどん回すことを意識しましょう。
本記事を参考に、動画マーケティングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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▼こちらも合わせてお読みください
▼ 参考サイト
- 2023年国内動画広告の市場調査|サイバーエージェント
- Instagramの国内月間アクティブアカウント数|Facebook公式
- 日本での月間利用者数|Twitter公式
- 2024年10月版!性別・年齢別 SNSユーザー数(X(Twitter)、Instagram、TikTokなど13媒体)|Gaiax
著者プロフィール
- BST編集部
- HOPEN(旧社名:PRINTBOY)のを企画・運営する部門がお届けする、業務改善お役立ち情報サイト”BST”の編集チームです。
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