皆さんは「人が美しいと感じ、目に留まるデザイン」には、法則があることをご存知でしょうか?
私たちが感動するデザインの多くには、黄金比・白銀比という比率が使われています。お客様に情報を伝達する、自社の良い点を伝えるためのツールに自然と「良いな」と感じていただくための「法則」を加えてみませんか?
◆目次
1.黄金比とは?
【1:1.1618】の比率は、「黄金比」と呼ばれ、人が最も美しいと感じる比率のことで、「第一貴金属比」とも呼ばれています。古代ギリシアで発見されて以来、「黄金比」を用いたデザインは、古今東西の建築物や美術品などに数多く見られます。
1-1.パルテノン神殿
1-2.ピラミッド
1-3.ミロのヴィーナス
1-4.モナ・リザ
これらの作品は、黄金比の代表的なものとしてよく知られています。
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画「モナ・リザ」の顔の輪郭は、縦横の比率と絵の構図が「黄金比」となっています。女優・オードリーヘップバーンの顔の輪郭もまた「黄金比」だったといわれています。多くの人々が美しいと惹きつけられる魅力の中に、普遍的な美しさの比率が隠されていたとは興味深いですね。
1-5.企業のロゴ
普段、私たちが生活していく中で、目にしたり手にとったりするものの中にも「黄金比」は数多く用いられています。りんごマークで有名なApple社のロゴ、トヨタ自動車のロゴなど、企業のロゴデザインに「黄金比」を用いていることは珍しくありません。
Apple社のロゴはテレビCMで効果的に使用されており、Appleユーザーでなくても世界中の人々が毎日目にするほど有名となっています。トヨタのロゴは三つの楕円で構成されており、それぞれが異なる関係性を示しています。
この楕円の配置には黄金比が組み込まれており、ロゴ全体にバランスと調和を与えており、トヨタの技術革新と信頼性を象徴するものとして広く認識されています。
他にも「名刺」「クレジットカード」「キャッシュカード」「トランプ」「パスポート」などのプロダクトにも「黄金比」が用いられています。日常的に使用するものほど、飽きのこない安定感の優れたデザインが求められます。
「黄金比」を効果的に取り入れることで、いつまでも親しまれるデザインが創造できるかもしれませんね。
2.白銀比(大和比・第二貴金属比)とは?
【1:1.1414】と【1:2.414】の比率は、「黄金比」よりも日本人に馴染みのある比率で、「白銀比」と呼ばれています。「白銀比」には2種類あり【1:1.1414】を「大和比」、【1:2.414】を「第二貴金属比」と呼びます。
日本で発祥し古くから大工の間で「白銀比(大和比)」が活用されています。
2-1.法隆寺・五重塔
代表的なものとしては、奈良県にある法隆寺五重塔がよく知られています。
身近なところでは、A判(A3・A4サイズなど)・B判(B4・B5サイズなど)の用紙サイズは【1:1.1414】で「白銀比(大和比)」となっています。
A判・B判というのは、昭和4年に日本の用紙サイズの規格を定める際、2つの方式が用いられたことにより区別されました。
・A判…諸外国を参考にドイツで提案・規格された方式
・B判…江戸時代の日本の公用紙「美濃判」のサイズより規格された方式
普段目にする駅のポスター、折り込みチラシ、雑誌、学生が授業で使用する教科書やノートといった多くの印刷物は大和比となっています。そのため、幼少の頃から無意識のうちに「白銀比(大和比)」を目にしている機会が多く、馴染みがあるのかもしれません。
今や日本の文化の一つと言っても良い、アニメや漫画のキャラクターである「ドラえもん」や「アンパンマン」、「キティちゃん」にも「白銀比(大和比)」が取り入れられています。こういった国民的キャラクターに魅力を感じるのは、白銀比が取り入れられていることに対して、無意識のうちに安心感を抱いているからかもしれませんね。
世代を超えていつまでも人々に親しまれているのは、それが理由の一つだと言えるでしょう。
3.まとめ
「目に留まる」「惹かれる」ものの理由には、こういった比率が隠されていたのです。デザインを制作する上でセンスも必要ですが、黄金比・白銀比のルールを取り入れることでバランスの整った仕上がりになります。バランスの整った資料は目をひくことは勿論、情報の受け取り手にストレスを感じさせず、コンテンツを届けることも可能です。
制作物(コンテンツ)といってもチラシやパンフレット、WEBサイト、動画等様々ですが、パワーポイントで作成したスライド・提案書・プレゼン資料などは多くの人にとって身近なものだと思われます。ブラッシュアップの技の一つとして、図表やレイアウトに黄金比を活用することでお客様の心に留まり、成約率のアップに繋げられるのではと思います。
ホープン(旧社名:プリントボーイ)では、このような美しいデザインとなる法則の活用も含め、スライド資料のブラッシュアップや、一からのオリジナル作成のサービスも承っております。
最近では、オンラインでお客様に情報をお伝えする機会が増えていらっしゃるのではないかと思います。対面でのオフライン研修と併せてオンラインセミナーを開催する際に情報の伝わり方、研修の効果にも違いを感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
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