【プロの撮影テクニック】主役が引き立つ撮影を!|コスモス

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公開日:2023/09/27 更新日:2024/03/22
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【プロの撮影テクニック】主役が引き立つ撮影を!|コスモス

創業50年の印刷会社が提案する「魅力を咲かせるプロの撮影テクニック!」シリーズVol.2

この記事はプリントボーイが創業より続けているアナログコミュニケーション、“お元気ですかはがき”のテーマと連動した記事となります。
「魅力を咲かせるプロの撮影テクニック!」シリーズでは、花や植物を題材に、プロカメラマンによる撮影テクニックをご紹介いたします。まさに花の魅力まで咲かせる、タメになるテクニックをお届けしてまいりますので、ぜひご期待ください。
また、記事で紹介しました「魅力を咲かせるプロの撮影テクニック」を “お元気ですかはがき”としてご希望のお客様のお手元にお届けいたします。記事とあわせてぜひご覧ください。

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花や植物は静物のため、フレーミングしやすいものの、漫然と撮ると記録写真になりがちです。

しかし、ちょっとした工夫で一気に味のある作品にレベルアップするものでもあるため、初心者から上級者まで写真上達にもってこいの被写体といえるでしょう。
この記事では、コスモスを例に挙げながら、面白い撮影トリックについてご紹介します。

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▼「気軽に取り組むSDGs!」バックナンバーをまとめたこちらの記事もお楽しみください!


秋口になると咲き出すコスモス。実はメキシコ生まれということをご存知ですか?コスモスは標高1,600m~2,800mの高原地帯が原産地で、暑さには強くありません。夏の終わりから秋にかけての涼しい気候を好む花です。その語源は、ギリシャ語の「秩序」「飾り」「美しい」という意味の「Kosmos, Cosmos」だといわれています。

このことから、星がきれいに揃う宇宙のことを、cosmosと呼ぶようになり、スペイン出身のマドリッド王立植物園園長、アントニオ・ホセ・カバニエス神父が名付けました。コスモスの花びらが整然とバランスよく並んでいるその姿は、秩序によって調和を保っている宇宙のようにも見えますね。

1.コスモスが「秋桜」と呼ばれるわけ

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前述の通り、コスモスは明治の時代に日本に渡来した外来種です。そのため、和名が「秋桜」であっても、「コスモス」とは読みません。しかし、日本に古くからある「女郎花(おみなえし)」や「百日紅(さるすべり)」などは、当て字の漢字があり、古くは万葉集や古今集などでも詠まれています。

では、なぜ「秋桜」と書いて「コスモス」と読むようになったのでしょうか。昭和の時代に流行した、あの名曲により、「秋桜」と書いて「コスモス」と読むことが定着したと言われています。

その楽曲とは、1977年(昭和52年)にリリースされた山口百恵の楽曲『秋桜』が大ヒットしたことにより、読み方が定着したと言われています。
作詞・作曲を務めた、さだまさしが曲のタイトルと歌詞の中で「秋桜」と書いて「コスモス」と読ませたことが最初です。元来は「あきざくら」と呼び、花弁が桜に似ていることが由来です。

2.コスモスを魅力的に撮るために

ここからは、今回撮影したカメラマンより、撮影時にどんなことを意識したのか、どんなセッティングだったのかをご紹介させていただきます。
ピンクのイメージが強いコスモスですが、花弁が黄色い「黄花コスモス」という品種が存在します。今回のお元気ですかはがきでは、黄花コスモスを被写体に撮影しました。

2-1.お花畑は撮り方によってはとても残念になってしまう題材・・・

室内で外の雰囲気を演出して撮影した前回のマリーゴールドとは異なり、今回は念願のロケ撮影。広大な空間から最高のカットを見つけ作り出す、足で取りに行く撮影です。
この度選んだ撮影地では、人の背丈ほどもあるコスモスが群生しており、撮り方を間違えてしまうと、生い茂る草に囲まれているような印象の写真になってしまいます。

また、一つの花びらを狙って撮ろうにも、群生するコスモス同士が重なってしまい、どの花が主役かわからない、散漫な印象の写真になってしまいます。
そこで今回活用したテクニックが、カメラの「被写界深度」の仕組みを利用した撮影です。

なかなか聞きなれない言葉ですが、皆さんもよく知っている写真用語で説明ができます。

2-2.ピントを合わせること、外すことで主役を明確に

「ピンボケ」という言葉を皆様も一度や二度、使ったことがあるのではないでしょうか。
ピントがボケている、という状態を示す略語です。

ではこの「ピントが合っている、ボケている」という状態は、いったいどういう状態を指すのでしょうか。

ピントというのは、カメラのレンズについている「フォーカスリング」という部分を動かすことで、位置を前後に調整することができます。
一部特殊なレンズを除き、ピントの位置は基本的にはレンズ面に対し、並行な状態で前後します。

重要なのはこの「ピントが前後する」という点です。ピントは前後には動いても、上下左右には(特殊なレンズをのぞいて)動くことがありません。
これは、カメラのピントが点ではなく、面であるからです。

前述の通り、カメラのフォーカスリングを動かすことにより、この面が前後に動きます。
では、ピントが面だとすると、どこまでの範囲にピントが合うのでしょうか。

ここで登場するのが、被写界深度という考え方です。
ピントを面とした場合、被写界深度とはその面の深さ、浅さと考えてもらえれば、わかりやすくなります。

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写真に写したいものが、この被写界深度の領域から飛び出してしまうと、ピントが合っていない、ボケている写真になります。
つまりピントを合わせるとは、この被写界深度の領域の内側に、写したいものを置くということです。

今回の場合、群生するコスモスの中から一つの花に主役を定めるため、主役と決めた花の厚み分にのみピントが合うように、被写界深度の深さを設定しました。
これにより、背景に広がるコスモスを感じつつ、主役が引き立つ写真を撮影することができるのです。

3.まとめ

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いかがでしょうか。

コスモスに関わらず、写真を撮影する際には主役を決めて撮影をし、メリハリをもたせることでより魅力的にうつります。

プリントボーイでは、撮影はもちろん、以前のお元気ですかシリーズ「気軽に取り組むSDGs!」などもご紹介しております。お客様の様々な課題に対応可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

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