創業50年の印刷会社が提案する「魅力を咲かせるプロの撮影テクニック!」シリーズVol.1
この記事はプリントボーイが創業より続けているアナログコミュニケーション、“お元気ですかはがき”のテーマと連動した記事となります。
ご好評いただいておりました「気軽に取り組むSDGs!」シリーズですが、このたび新たなシリーズをお届けしていく運びとなりました!
「魅力を咲かせるプロの撮影テクニック!」シリーズでは、花や植物を題材に、プロカメラマンによる撮影テクニックをご紹介いたします。まさに花の魅力まで咲かせる、タメになるテクニックをお届けしてまいりますので、ぜひご期待ください。
また、記事で紹介しました「魅力を咲かせるプロの撮影テクニック」を “お元気ですかはがき”としてご希望のお客様のお手元にお届けいたします。記事とあわせてぜひご覧ください。
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花や植物は静物のため、フレーミングしやすいものの、漫然と撮ると記録写真になりがちです。
しかし、ちょっとした工夫で一気に味のある作品にレベルアップするものでもあるため、初心者から上級者まで写真上達にもってこいの被写体といえるでしょう。
この記事では、マリーゴールドを例に挙げながら、面白い撮影トリックについてご紹介します。
- DMや広告のデザインアイデアを探している方
- 写真撮影に興味がある方
- デザインで課題を解決したい方
- 環境に配慮したデザインに興味がある方
- ユニバーサルデザインに興味がある方
- 花の新しい楽しみ方がわかる
- 伝わるデザインについてのヒントを得られる
- 日本の四季や伝統についての知識が深まる
- デザインや撮影のヒントが見つかる
- 構図についての情報を得られる
▼「気軽に取り組むSDGs!」バックナンバーをまとめたこちらの記事もお楽しみください!
1.マリーゴールドとは
今回テーマとして挙げた「マリーゴールド」は、メキシコ原産キク科の一年草です。暑さに強いのが特徴で、日当たりのよい場所を選べば、初心者でも上手に育てられるのもメリットです。近年では、切り花としても人気が高まっています。
マリーゴールドの名前の由来は、聖母マリアにあります。聖母マリアの祝日にいつも咲いていることから、「マリア様の黄金の花=マリーゴールド」と呼ばれるようになりました。春から冬にかけて年5~10回もある聖母マリアの祝日すべてで咲いているということは、この花が古くから1年を通じて咲く花として知られ、非常に丈夫な花であることを示すものだといえるでしょう。
日本名では千寿菊、万寿菊と称されますが、キク科のなかでも開花期間が長いことから命名されています。開花期間の長さ(花の丈夫さ)は、今回撮影でも使用した「黄色いマリーゴールド」の花言葉「健康」の由来にもつながります。
2.マリーゴールドを魅力的に撮るために
ここからは、今回撮影したカメラマンより、撮影時にどんなことを意識したのか、どんなセッティングだったのかをご紹介いたします。
2-1.自然に咲く花を撮りにいくつもりが・・・
実は今回の撮影は、ロケを行ってきれいな景色の中で咲くお花を撮りに行こう、ということが事前に決まっていました。
しかし、撮影時の天候やスケジュールの兼ね合いなど様々な事情でロケに行くことが叶わず「スタジオで撮影をしよう!」という風に変更になり、鉢植えのマリーゴールドを物撮りするということになりました。
「お元気ですか」という発行物は季節感も大事にしている歴史あるお手紙です。今回の発行は夏ということもあり、広く明るい空、強い日差しなどを感じられるものにしたかったのですが、スタジオという場所は壁や天井に囲まれた無機質な空間であるため、どうしても自然を感じることができません。
そこで今回は、自然を感じられる写真をモニターへ投影して、被写体の背景に置くことにしました。
しかしモニターをただ被写体のすぐ後ろに置くだけでは、背景がモニターであることが露見してしまいます。
かといって、壁一面を覆うような大きなモニターは用意が難しい状態…このような時、どうしたらよいのでしょうか。
ここで登場するのが撮影トリックです。
今回使ったトリックは、「望遠レンズの圧縮効果」というものです。
望遠レンズは、遠くにあるものを近くに見えるようにすることができるレンズです。被写体が写る位置まで下がってから望遠レンズを使い、背景に置いた通常サイズのモニターを圧縮効果で引き寄せます。
これにより背景がモニターであるにも関わらず、写真上では自然な奥行きが感じられる、被写体の後ろに広がる景色が再現できたのです。
2-2.夏の日差しはつくれる!
モニターと撮影トリックにより自然の中にあるマリーゴールドは再現できましたが、これだけでは違和感が出てしまいます。ここでいう違和感とは、背景と被写体が馴染んでいない、取ってつけたような状態に見えてしまうことです。
なぜそのようなことが起きてしまうかというと、背景にあるお花畑と青空の画像の世界に、被写体であるマリーゴールドが溶け込んでいないからです。うまく溶け込ませるためには、光のマジックが必要になります。
背景の画像だけよく見てみると、広く明るい空に、太陽の光が全体に降り注いでいます。おそらくお昼ごろくらいの晴天の空のはずです。
この太陽の光を、照明機材で再現して被写体のマリーゴールドに当てることで、あたかも背景モニターの世界の地続きにマリーゴールドがあるように見せられるのです。
夏の日差しはまっすぐで、直線的な光として表現しています。照明機材をうまく使いこなすことで、夏の日差しから冬の空模様まで、様々なシチュエーションを表現することができるのです。
3.まとめ
いかがでしょうか。
マリーゴールドなどの花に関わらず、外での撮影は、天候に左右されることもしばしば。室内でも表現することができれば、コンテンツの幅も広がります。今回ご紹介したテクニックが、少しでも皆さまのご参考になれば幸いです。
プリントボーイでは、撮影はもちろん、以前のお元気ですかシリーズ「気軽に取り組むSDGs!」などもご紹介しております。お客様の様々な課題に対応可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
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著者プロフィール
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