近年、急成長を遂げている動画市場。商品・サービスのPR、企業紹介など様々な目的を持って動画マーケティングに興味を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、
- 動画マーケティングのメリットと効果
- マーケティングのための動画制作の方法や費用
- 動画を制作する場合の具体的な手順やコツ
について詳しく紹介します。マーケティングの動画制作を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
1.動画マーケティングのメリットと効果
通信インフラの発達により「テキストの時代から動画の時代に」と言われて久しいです。具体的に見てみると、2020年には、YouTubeの国内の認知率は95.1%、利用率も62.3%を超えています。
動画広告市場は2020年に3,289億円、2023年には5,065億円に達すると予測されていることからも、今後も動画の市場規模が拡大することは明白です。
動画マーケティングの大きなメリットは、テキストよりも短時間で多くの情報を伝えられること、訴求力が高いこと、解析機能の利用で的確なマーケティングが行えることなどが挙げられます。動画マーケティングのメリットについては、以下記事で詳しく紹介しているため、参考にしてみてください。
▶関連記事:動画マーケティングの効果とは?|動画マーケティングの手法と成功させるポイント
2.マーケティングのための動画制作の方法・相場
マーケティング用の動画を制作する方法は、大まかに分けて3通りあります。ここでは、それぞれの方法でかかる費用とメリット・デメリットを紹介します。
2-1.動画制作会社に依頼する
動画市場の拡大に伴い、多くの新たな動画制作会社が誕生しています。
具体的に見てみると、動画制作会社にYouTubeの広告用動画の制作を依頼した場合の費用目安は、おおよそ1本あたり30万円〜50万円というのがボリューム層となっています。また、多くの会社では動画の閲覧数などを分析し、その結果を分析し的確なアドバイスをしてくれます。
動画制作会社に依頼する大きなメリットは、プロの映像制作技術を用いて作成するため、より高いマーケティング効果を得られることでしょう。さらに、豊富な経験をもとに、動画やマーケティングに関する的確なアドバイスを得られることも大きな利点です。加えて、要望や目的を伝えるだけで、それに沿った動画を制作してくれるため、依頼後は自身の業務に集中することができることもメリットです。
2-2.フリーランスのカメラマン・動画編集者に依頼する
フリーのカメラマンや動画編集者に依頼をする場合、予算は撮影日数、動画の長さ、求めるクオリティ、依頼相手の経歴などによって大きく差があります。おおよそ、1日の撮影であれば5万円〜、編集は1本あたり3万円〜となることが多いようです。
個人に依頼することのメリットは、動画制作会社に依頼することに比べて費用が多少安く済むことでしょう。また、費用も個人によって大きく異なり、予算を知ることが難しいという面もあります。
2-3.自分で撮影・編集を行う
最も費用を抑えて動画を制作する方法は、自分で撮影・編集をすることです。自分で行う動画制作の大きなメリットは、1度編集ソフトを購入すれば、費用が今後一切かからないことでしょう。ただし、スキルを1から習得する必要があること、編集ソフトなどの購入・学習に時間と費用がかかること、高いクオリティに仕上げることが難しいというデメリットがあります。
以上のことから、「より効果的なマーケティング動画を、効率的に作りたい」という場合には、動画制作会社に依頼することも選択肢として考えてみてもいいかもしれません。
3.マーケティング動画の制作手順
ここでは、マーケティング用の動画を外注で制作する際の具体的な手順について解説します。
3-1.ターゲットを明確にする
マーケティングのための動画制作にあたって何よりも重要なことは、ターゲットの明確化です。動画を実際に作り始める前に、
「誰に」「何を」「どのように」アピールしたいのかをはっきりとさせます。
マーケティング動画では、綺麗な映像を見せることや、視聴者を笑わせることよりも、
「いかに商品・サービスをアピールするか」
「いかにその商品を欲しいと思わせるか」
ということが重要となるはずです。ターゲット・動画の目的を明確にし、そこからブレることのないように制作に取り組みます。
3-2.動画を撮影する
依頼者からヒアリングした内容をもとに、制作チームを編成し、制作スケジュールなどを企画して綿密なミーティングを行います。事前の打ち合わせで制作されたシナリオ台本、ビデオコンテと呼ばれる仮の映像などに基づいて動画を撮影していきます。
動画制作会社での撮影は、様々な専門機材を用いて行います。動画の内容によっては、商品・サービスの魅力を伝えるべく、カメラのほか、レフ板やLED照明など照明、音声マイク、その他、様々な小道具などが用いられます。
3-3.動画を編集する
撮影が終わると、映像の編集を行います。ただカットするだけではなく、テロップや写真、BGM、企業のロゴ、イラストなどあらゆる素材を用いて編集します。もちろん、クライアントへ要望に沿った映像となっているかどうか、適宜確認をしながらの編集となります。
いかに商品やサービスを魅力的に魅せるかという点を考え抜かれ、動画は編集されます。
3-4.動画をアップロードする
編集後には、YouTubeやInstagram、Twitterなど、ターゲット層に適したプラットフォームを選び、動画をアップロードします。同じ動画を、サイトに合わせて長さをカットして投稿しても良いでしょう。たった1つを作れば、複数の媒体に簡単に使い回せるということは、動画マーケティングの大きなメリットです。
3-5.アクセス解析を見て改善する
動画の公開後は、動画コンテンツの方向性や投稿の時期が適していたかどうかを探るべく、アクセス解析を行います。
アクセス解析では、再生総回数、閲覧された時間帯別のほか、1回当たりの平均視聴時間、1人当たりの平均視聴時間、再生完了率、動画誘導のサイト全体のCVRまで調査をします。
ここで得られたデータをもとに、今後の動画の方向性を定めるほか、企業のターゲット層や、マーケティングの方向性についてアドバイスを行います。
4.動画編集を行う場合のコツ
未経験者が闇雲に動画編集を行なっても、効果の高い動画を作ることはなかなか難しいです。動画マーケティングを成功させるための2つの編集のコツについて紹介します。
4-1.テーマを統一する
先で少し触れましたが、マーケティングのための動画は、目的を明確化することが大切です。
動画の制作前には、「何のための動画なのか」「誰に見てもらいたいのか」「動画を見た人にどのような行動をして欲しいのか」を明確に決めておきましょう。同じ動画にいくつものメッセージを入れると、輪郭がぼんやりとした動画になってしまいます。一貫したテーマを持った動画制作を心がけましょう。
4-2.なるべくシンプルに、わかりやすくする
マーケティング動画の制作にあたり大切なことは、なるべく端的にメッセージを伝えることです。米・ミズーリ大学の調査によると、WEBコンテンツは最初の3秒程度でその印象が決まると言われています。
動画制作においても、最初の数秒で視聴者の注目を引き付け、そして伝えるべきメッセージをなるべく端的にまとめることが大切です。
まとめ
ここまで、マーケティングのための動画の制作方法について解説してきました。
動画広告市場は、近年急激に規模を拡大しています。市場規模の大きな動画広告を利用して、自社の商品やサービスをアピールすることは、その効果が高く、事業の成長の大きな力となると予想されます。
動画の制作方法は、企業や個人に依頼する方法と、自分で制作する方法がありますが、効率的かつ効果的にマーケティングをしたいという場合は、動画制作のプロに依頼することが最大の近道と言えます。
当社では、渋谷エリアにて、動画制作を行う専門業態 ICHIGO ICHIE DIGITAL(イチゴ イチエ デジタル)を運営しています。コンシェルジュがお客様の動画制作に関するお悩み、ご相談に対応させていただきます。ぜひお気軽にお立ち寄りください。
▼こちらも合わせてお読みください
- 知らなきゃもったいない!YouTubeのビジネス活用の基本!
- 動画マーケティングの効果とは?|動画マーケティングの手法と成功させるポイント
- 黄金比・白銀比の事例を紹介|目に留まるデザインには理由がある!
▼ 参考サイト
- YouTube認知率95%・利用率6割超、Amazonプライム・ビデオ認知率が約8割|NTTドコモ モバイル社会研究所
- 2019年国内動画広告の市場調査を実施|サイバーエージェント
- アイトラッキング調査|ミズーリ科学技術大学
- 動画制作・映像制作の費用相場|比較biz
著者プロフィール
- BST編集部
- HOPEN(旧社名:PRINTBOY)の新規事業を企画・運営する部門がお届けする、業務改善お役立ち情報サイト”BST”の編集チームです。多種多様なメンバー+その時々のゲストメンバーで、皆様の日々の業務における”困った””わずらわしい””こうだったらいいのに”を解決する情報をお届けします!