1.インフォグラフィックとは
インフォグラフィックは、インフォメーション(情報)とグラフィック(写真・図版)を合わせた造語です。その名のとおり、データや情報をわかりやすく視覚的に表現したものを意味します。インフォグラフィックは、複雑な情報をわかりやすく一瞬で簡潔に伝えることができるため、普段の生活の中でも欠かせないものとなっています。身近なものとしては、施設内の案内標識、鉄道の路線図、街中で見かける道路標識などがインフォグラフィックです。また、数値の推移・割合などを図形化した折れ線グラフや円グラフなどの「グラフ」「チャート」もインフォグラフィックとしてデザインすると、相手にわかりやすく伝えることができため、パワーポイントで作るプレゼン資料などにもよく用いられています。
2.なぜインフォグラフィックなのか
参考:『産業教育機器システム便覧』(教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972)p4に「図1.2 五感による知覚の割合」が掲載されている。「味覚1.0%、触覚 1.5%、臭覚 3.5%、聴覚 11.0%、視覚 83.0%」より
インフォグラフィックが必要とされる理由は、視覚的に複雑な情報をわかりやすく伝えることが出来るからです。『産業教育機器システム便覧』(教育機器編集委員会編 日科技連出版社 1972)には人は五感による知覚の割合のうち、視覚から得る情報が83%で一番高いと示されています。アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンによって提唱された「メラビンの法則」では、人と人がコミュニケーションを図る際、「言語情報7%」「聴覚情報38%」「視覚情報55%」という割合で影響を与えていることを示しています。つまり視覚から得る情報の優先度が高いことを意味しています。
以上のことからも情報を伝えるには視覚に訴求することが効果的であり、視覚的に情報が整理されるインフォグラフィックは情報伝達において最適な表現方法の一つであり、情報が複雑化した社会において必要不可欠なものとなっています。
3.インフォグラフィックを活用するメリット
3-1 .わかりやすい
デザインやイラスト、カラーリングなど表現方法を工夫することがきますので、数値や文字を並べただけのものと比べ、複雑な情報でもわかりやすく伝える事ができます。
3-2 .活用しやすい
効果的な伝達方法として、プレゼンテーション資料・報告書・教育用ツール・案内図・標識など、あらゆるシーンで活用されています。Webとの相性もよくサイトのデザインに取り入れるなど Web マーケティングにも有効な表現方法です。グローバル化が進む日本において、海外からの旅行者・ビジネスマンへも視覚的に情報を伝えることができます。
4.インフォグラフィックの作り方
実際に情報を視覚化するために必要な4つのステップを、チョコレートショップを展開するチョコレートブランドを事例に解説します。
ステップ1:テーマを決める
インフォグラフィックで伝えたい情報は何か、ターゲットは誰かを考えます。
ステップ2:情報の整理
テーマに沿ってデータの収集・整理をし、伝えたい情報のポイントを明確にします。例えば多くの方に支持されてるブランドであることを表現する場合、今まで注文された商品の統計を図で表現すると良いでしょう。
ステップ3:演出を考える
収集したデータをどのような表現方法で伝えるのかを考えます。
ステップ4:デザイン(視覚化)
表現方法に沿って伝えたい情報をデザインをします。
5.インフォグラフィックの最前線と今後
5-1.最前線のモーションインフォグラフィックとは?
動画メディアの普及に伴い、最近では動画によるインフォグラフィックも増えてきました。グラフィックに動きをつけて、動きに合わせて音やナレーションを入れることで、視聴者に対して伝えたい情報の理解促進を高めることができます。社内外へのプレゼンテーション・自社のWebサイト・動画共有サイトへの掲示など活用シーンも多く注目をされています。
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5-2.インフォグラフィックの今後
インフォグラフィックはSNSとの相性が良くシェアされ拡散されやすい特徴もあります。パワーポイントでの活用、ビジネス向けだけではなく学生向けの就活パンフレットなど、インフォグラフィックは世代を問わず益々需要が高まるでしょう。
6.まとめ
以上、インフォグラフィックについてメリット、作り方などを説明しました。優れたインフォグラフィックはより多くの方へ自社の商材・サービスの訴求力を高める販促ツールとしても有効です。活用したいが制作に手間と時間が掛かるとお考えでしたら、静的なインフォグラフィックから動的なインフォグラフィックまで、情報の整理からデザインまで伝えたい情報に応じてプロのデザイナーがご提案をいたします。プリントボーイまでお気軽にご相談ください。
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著者プロフィール
- BST編集部
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