皆様は、喪中はがきの書き方やマナーはご存知でしょうか?
「初めてだから何を書けばいいのかわからない……」「久しぶりだから忘れてしまった……」
「自分の思っているマナーが合っているか不安だ……」という方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、喪中はがきの基本的な役割から書き方、マナーやルールについて解説します。
◆目次
1.喪中はがきとは
喪中はがきは、ご家族やご親族などの近親の方が1年以内に亡くなられた時に、年賀状を出している方々に翌年の年賀状を遠慮する旨を伝えるはがきのことです。「年賀状欠礼はがき」「年賀欠礼状」とも呼ばれます。
また、これは年賀欠礼の挨拶であり、年賀の挨拶を行う新年の前に届けば問題ありません。年末にご不幸があった場合や出し忘れてしまった場合には、寒中見舞いはがきを使って欠礼をお詫びするとよいでしょう。
1-1.喪中の対象の範囲はどこまで?
喪中の対象となる親族の範囲については、どこまでが一般的でしょうか。喪に服す対象となるのは、本人から見た2親等(父母、配偶者、祖父母、兄弟姉妹、子供)までが一般的です。しかし、ご本人との絆が深く、喪に服したいという気持ちがあれば一般的な範囲は関係なく出されても問題ありません。大切なのは喪に服す気持ちです。
なお、喪中の期間は故人との間柄によって異なります。下記が一般的な認識ですが、故人との縁の深さ、ご自身の悲しみの深さによって変わるため、あくまでも参考程度と捉えてください。
<喪に服す期間について>
父母、義父母:12ヶ月~13ヶ月
子供:3ヶ月~12ヶ月
祖父母:3ヶ月~6ヶ月
兄弟姉妹:1ヶ月~6ヶ月
1-2.送る時期は?
喪中はがきは、11月中旬から12月初旬に先方にお届けするのが一般的です。相手が年賀状の準備を始める前に先方に届くように発送することが望ましいでしょう。あまり早く出し過ぎても、相手が気遣いをし続けることになります。年末に亡くなった場合や出し忘れた場合には、寒中見舞いはがきを使って欠礼をお詫びするとよいでしょう。
送る相手は、普段自分が年賀状をやりとりしている方、葬儀に参列いただいた方、故人が年賀状をやりとりしていた方などにお送りします。親兄弟などの近い身内へは送らないとされている方も多いのですが、遠いご親戚などにはお出ししてもよいでしょう。
2.喪中はがきの書き方
喪中ハガキの書き方は一般的に以下のように、5つの要素で構成されます。
また、文章には「、」「。」の句読点を入れずに文章を書くのが慣習になっています。
①喪中につき年始のご挨拶を欠礼する旨の文章
②誰がいつ亡くなったのか
③感謝の言葉など
④差出月
⑤差出人
3.お客様からよくいただくご質問
ここからは、プリントボーイがお客様からよくいただくご質問についてお答えします。
Q.2名以上亡くなった場合
A.連名でお作りいただいても差し支えありません。故人名は「父 ○○、母 ○○」などという表記となります。(○○はお名前が入ります)
Q.喪中はがきに表記する享年について
A.亡くなった年齢は数え年で表記するのが一般的です。(数え年:生まれた時点での年齢を1歳とし、以後元旦が来るたびに1歳加算していく年齢)
Q.連名で出す場合の続柄は?
A.夫婦連名での喪中はがきは、ご主人から見た故人との続柄を記載するのが一般的です。例えば、ご主人が差出人での妻の父が亡くなられた場合、故人のお名前をフルネームで記載すると、どちらの親が亡くなられたのかもわかりやすいです。(例:夏希の父 山田太郎が~)
■続柄の一覧
【一親等】
【二親等】
【分かりにくい続柄】
A.郵便はがきの場合は、郵便局で販売されている通常はがきを選びましょう。
(2024年10月1日より、はがき代の値上げに伴い、弔事用のはがきは廃止されました)
自分で切手を貼る私製はがきを使用する場合は、「菊」のデザインの弔事用切手を用意しましょう。
Q.喪中はがきを連名で出す場合の注意点にはどんな事がありますか?
A.夫婦連名の場合は、父、母などの続柄が入っていても問題はありませんが、母と子の連名で出す場合は注意が必要です。
たとえば、ご主人が亡くなった場合、「妻」から見た続柄は「夫」ですが、子供から見た場合は「父」となります。このように、一つの続柄に統一すると分かりにくいことがあります。
そのため、続柄を記載しない文章にするか、別々に印刷する方法を検討しましょう。(故人のフルネームを記載する方法も有効です。)
Q.どなたにでも出せるおすすめのモチーフは何ですか?
A.弊社が展開している中では、花を基調としたデザインが人気です。喪中はがきによく用いられる花は、それぞれに故人を偲ぶ花言葉があるとされていますので、何のデザインにするかお悩みの場合には、花言葉でデザインを選ぶのも良いかもしれません。
※喪中はがきに載せるメッセージに関する花言葉をまとめました。気になる方はぜひこちらの記事もご覧ください。
▼花言葉に関する記事はこちら
喪中はがきに載せるメッセージ~故人を偲ぶ花言葉~
当社の「プリントボーイ喪中はがき」で2023年に人気があったデザインをご紹介いたします。
喪中はがきで例年人気のデザインは、くっきりとしたお花よりもやわらかい印象のデザインです。
格式高い喪中はがきをお求めの場合は、6位の大礼紙を使った銀枠のデザインがおすすめです。(大礼紙は、昭和天皇が即位された時に行われた大礼の儀式にちなんで作られた和紙です)
Q.喪中はがき・寒中見舞いはがき・余寒見舞いはがきの違いについて
A.送る目的と時期の違いがあります。下記の表と解説した記事がございますので以下をご確認ください。
▼寒中見舞いはがき・余寒見舞いはがきの違いについての記事はこちら
何が違う?寒中見舞いはがき・余寒見舞いはがきとは?
4.まとめ
喪中はがきの基本的な役割と、その書き方やルールについて解説しました。喪中はがきのマナーは、「喪に服す」の基本を押さえておけばそこまで複雑なものではありません。「喪中=おめでたいことを避ける期間」なので、一般的におめでたい内容は書きません。
また、近況報告や結婚報告、転居のお知らせ等を一緒に入れてしまうとマナー違反となってしまいますので、一緒に記載する場合は注意が必要です。その場合は、寒中見舞いはがきや余寒見舞いはがきとして、改めて送るのがよいでしょう。
寒中見舞いはがき・余寒見舞いはがきに関する記事はこちらをご覧ください。
▼寒中見舞いはがき・余寒見舞いはがきの違いを解説
何が違う?寒中見舞いはがき・余寒見舞いはがきとは?
弊社ホープン(旧社名:プリントボーイ)では、長くにわたり喪中はがきを制作・販売してきました。喪中はがきの清楚さがありながらも、印象的で上品なデザインを多数取り揃えております。プリントボーイの喪中はがきで故人を偲び、思い出のコミュニケーションとしていただけたら幸いです。
▼プリントボーイの喪中・寒中見舞いはがきのオーダー印刷サイトはこちら