人にも環境にも優しい、バガスペーパーとは?|印刷会社が提案するSDGsの取り組み Vol.1

人にも環境にも優しい、バガスペーパーとは?|印刷会社が提案するSDGsの取り組み Vol.1

 

この記事はプリントボーイが創業より続けているアナログコミュニケーション、“お元気ですかはがき”のテーマと連動した記事となります。

記事で紹介しました環境に優しい用紙の実物を “お元気ですかはがき”としてご希望のお客様のお手元にお届けいたします。記事とあわせて是非ご覧ください。

お元気ですかを受け取るバナー.png

 

お元気ですかバナー01.png
●広報担当者 ●SDGs推進プロジェクトメンバーの方
●製品企画担当者 ●セミナー、研修企業の運営担当者

 

お元気ですかバナー02.png
●今日から取り組める気軽なSDGsの目標達成の取り組みについて学べる
●バガスペーパーを使った販促の方法のヒントが得られる
●FSC®認証を活用したブランディングのヒントが得られる

 

**************************************

 

新型コロナウイルス感染症の影響は、これまでの段階を追っていくと予想された世の中の変化を一気に加速させることになりました。

一層のテレワーク、DXの更なる推進や、非接触化、抗菌・抗ウイルスツールを使用することでの感染防止など、現状の脅威に備えることはもちろん、コロナ後の社会、その先の経済復興を見据えた動きにまで広がりつつあります。

コロナウイルス感染症や、地球規模の気候変動による災害の発生などを受け、復興のカギとしてこれまでのSDGsに加え、新たに「グリーンリカバリー」という概念が世界の潮流として起こりつつあります。

コロナ禍以前の状況にまで戻そうということではなく、地球温暖化の防止や生物多様性の保全を実現し、コロナ禍以前の状態より、よりよい未来を目指すものです。

このような潮流を受け、半世紀に渡り「紙への印刷」を通じてコミュニケーションをサポートしてきた弊社、プリントボーイも何が出来るかを考えて参りました。

今年度は気軽に取り組むSDGs!と題して、環境に配慮した用紙・印刷のアイディアをこのシリーズを通じて発信していきます。

 

環境にも、人にも、優しい紙を使おう

「環境に優しい紙」を考えた時、当社がお客様にもおすすめさせていただいているのが、「FSC®認証紙」です。

■FSC®認証とは

FSC®認証とは、FSC®(Forest Stewardship Council®、森林管理協議会)が運営する国際的な認証制度です。

FSC®認証が表示された製品は、「責任をもって管理された森林」の規格を満たした認証林から生産された木材だけが使用され、他の不適格な木材と混ざらないようにするために消費者の手に届くまでの加工・流通過程において認証を受けた企業がすべて担当し、サプライチェーン全体で適切に管理された製品であることの証明となります。

消費者はそれらを購入することで、森林保全を間接的に支える、という仕組みになっています。

SDGsには17の目標と169項目のターゲット(達成基準)が定められていますが、FSCはその内の14の目標と40項目のターゲット(達成基準)に対して貢献します。

FSC®認証は、直接的には目標15の「陸の豊かさも守ろう(Life on Land)」において達成度を測る指標のひとつとなっていますが、それだけでなく貧困、健康・福祉、教育、男女平等、安全な水、クリーンなエネルギー、労働環境、責任ある生産活動と消費活動、気候変動、海の豊かさ、平和と公平、パートナーシップに関する目標についても達成に貢献します。
  

▶おすすめ記事:貴社のSDGsへの取り組みを加速する!FSC®認証活用のススメ

 

ペーパーレス・電子化の流れから事務系印刷物は減りつつありますが、梱包・対外的な広報ツールとして無くせないものに関しては、「作るのならば環境に配慮した紙で」という選択をされている企業が増えています。

当社の製品で言えば、ダンボール、紙製ファイル、セミナー用の教材プリント、名刺、挨拶はがき、カタログ、研究報告書、パッケージ、DM・・・などです。

FSC®認証の製品を積極的に利用することで、すぐにSDGsに取り組むことができるという手軽さから、最初の一歩として利用されることが多くなっています。

SDGsに配慮している紙というと、再生紙を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、原料に廃材となるものを使用する、管理された森林のみから生産する、クリーンなエネルギーで生産するなど、様々なものがあります。

美粧性が高い用紙もあり、デザインにも妥協することなく、環境にも優しい紙がメーカーさんの創意工夫により提供されています。
  

■バガスペーパーってこんな紙

「お元気ですかはがき」新シリーズ、記念すべき第1回の用紙はバガスパルプを配合したFSC®認証ペーパー。静岡県の用紙メーカー、五條製紙社が開発するバガスペーパーシリーズの1つ、「ハイブリッドバガスFS ラフクリーム(260g/㎡2)」です。

 ※()内は紙の厚さを表しています。

FSC認証用紙のハイブリットバガス
五條製紙より引用

 

■バガスって何? どうして環境に優しいの?

「バガス」とはサトウキビ搾汁後の搾りかすです。世界で年間約12億トン生産されるサトウキビに対して、約1億トンの「バガス」が発生すると言われています(乾燥重量換算)。

そんなバガスを「紙原料」として使用することで、木材の使用量を減らすことができ、その分森林を保護することができます。例えば10万トンのバガスパルプを生産すると、300万トンの立木伐採を抑制し、それが40万トンのCO2削減に繋がります。(SDGs 項目13・15)

加えて、バガスは砂糖を生産する際の副産物であり、毎年定量を算出するため素材として安定的に供給されます。

従来は廃棄物として処理されていたものなので、バガスペーパーを利用することはごみを減らしリサイクルに貢献します。

また、バガスパルプ工場ではバガスをボイラーで燃やして機械の稼働エネルギーなどに利用しており、バガスは「バイオマス燃料」としても活用されており、バガスペーパーはクリーンエネルギーで製造されています。(SDGs 項目7)

海洋環境問題の主要因であるプラスチックについても、紙への代替が世界的に盛んになっており、バガスペーパーを利用すれば海と陸、両方の環境保護を同時に実現することが出来ます。(SDGs 項目14)

また、五條製紙社の販売するバガスパルプ製品のサプライヤーは、近隣のサトウキビ農家に対して農業技術の教育や設備システムの提供を行っており、このことが発展途上国の自立へ向けた知識と教育を身に付ける機会に繋がっています。(SDGs 項目1・2・4・8)
  

▼バガスパルプが出来るまで(五條製紙提供)
バガスパルプが出来るまで(五條製紙)
  

■相性が良い活用の仕方は?

美味しい料理、チョコレートなどのお菓子を作るために必要とされる、砂糖。
バガスペーパーを使った製品を使用することは、砂糖を生産する際の廃棄物を減らすことにも繋がります。

パッケージやリーフレット、ショップカードなどにバガスペーパーを利用することで、あらゆる工程で一貫した環境配慮の姿勢をとって取り組んでいることを、お客様、株主の方等ステークホルダーに伝えることができ、ブランドストーリーを確立することができます。

バガスパルプ配合製品は、100%木材からできているバージンパルプ製品よりも用紙のコストは若干UPするものの、安心・安全を提供する飲食、食品、お菓子メーカーさんには特におすすめの用紙です。

五條製紙のバガスパルプを使用した製品の場合、五條製紙社に申請をすることでバガスマークを表示することができるため、デザインに組み込むことで顧客にも用紙を使用していることが伝わりやすくなります。

▼バガスマーク(五條製紙提供)
バガスマーク(五條製紙)

 

まとめ

「気軽に取り組むSDGs!」Vol.1では、バガスペーパーについて紹介させていただきました。
デジタル化の推進、非対面のコミュニケーションが進んでいく中でも、無くならない紙が存在します。そんな用紙を環境に配慮した製品、FSC製品に変えることで、まずはSDGsの指標に対して一歩を踏み出すことが出来ます。

我社のような中小企業のお客様、SDGs以外にも多くの事業課題に取り組んでいかなくてはならないお客様にとっては、事業活動を通じて取り組むことができる課題であれば、取り組みやすく、好循環を生むことが出来ます。

製品を手にとるエンドユーザーの共感を得て選ばれるだけでなく、働く人たちにとって好ましい会社となる、社会にとって事業を通じて良い影響を与えられる、そんな企業になるために、是非環境に優しいバガスペーパーを検討してみてください。

プリントボーイでは、SDGsの目標達成に貢献ができるFSC製品を今後とも紹介して参ります。お楽しみに!

 

▼こちらもあわせてお読みください

▼参考サイト

関連記事

著者プロフィール

著者アイコン
BST編集部
PRINTBOYの新規事業を企画・運営する部門がお届けする、業務改善お役立ち情報サイト”BST”の編集チームです。多種多様なメンバー+その時々のゲストメンバーで、皆様の日々の業務における”困った””わずらわしい””こうだったらいいのに”を解決する情報をお届けします!