森林を守り、持続可能な未来の実現に繋がるFSC®認証紙

森林を守り、持続可能な未来の実現に繋がるFSC®認証紙

創業50年の印刷会社が提案する「気軽に取り組むSDGs!」Vol.6

この記事はプリントボーイが創業より続けているアナログコミュニケーション、“お元気ですかはがき”のテーマと連動した記事となります。記事で紹介しました環境に優しい用紙の実物を “お元気ですかはがき”としてご希望のお客様のお手元にお届けいたします。記事とあわせて是非ご覧ください。

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  • SDGsを自組織に取り入れるヒントを得られる「FSCⓇ認証」
  • 「ESG投資」についての情報が得られる
  • FSCⓇ認証紙を使用したブランディングのヒントが得られる

 

皆さん、22年寅年の年賀はがきに採用された『FSCⓇ認証紙』はご存じでしょうか。

認証を行うFSC®(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)は、責任ある森林管理を世界に普及させることを目的に設立された国際的な非営利団体(NGO)です。環境、社会、経済の便益に適い、きちんと管理された森林からの製品を目に見える形で消費者に届け、それにより経済的利益を生産者に還元する仕組みを国際的に広めることを目的として設立されました。「協議会」と名付けられているとおり、認証の審査基準はFSC内部ではなく、会員の議決のもとに決められています。FSCの会員は、社会・経済・環境それぞれの立場から参加する個人や法人で構成されています。

「森林管理協議会」の「管理」という言葉は、一般的に管理を意味するマネージメント(Management)ではなくStewardshipであらわされます。Stewardには執事や給仕という意味がありますが、Stewardshipとは、所有者や支配者としてトップダウンで管理するのではなく、資源を預かるものとして責任をもって管理し、それにより仕える、奉仕するという意味が含まれます。ここには、自然を支配するものではなく自然を預かり、仕えるというFSC哲学が表れています。

FSC®認証とは、持続可能的に森林管理が行われた木材とその製品を識別するために、製品生産に関わるあらゆる組織に与えられる認証のことです。このFSCのマークが入った製品を買うことで私たち消費者は世界の森林保全を応援できる仕組みです。

FSC認証の条件は「森林の持続可能性を高める」ということだけでなく、幅広い視野での森林管理の評価・認証が行われているのが大きな特徴です。認証の条件には、労働者の権利や地域社会との関係など幅広い要件が定義されています。スターバックスコーヒーのペーパーバッグやナプキンやカップ、マクドナルドのバーガー包み、花王製品のパッケージ…など、FSC®認証製品は身の回りに多く見つけられるかと思います。

 

▼FSC®認証の種類については、こちらの記事をご覧ください

SDGsへの取り組みを加速する!|森を守るマーク FSC®認証の活用

▼気軽に取り組むSDGs!バックナンバー記事

「気軽に取り組むSDGs!」Vol.3|フェアトレードの輪がつくる紙。アフリカ生まれのバナナペーパーって?

「気軽に取り組むSDGs!」Vol.4|フードロス(食品ロス)をなくす挑戦!食べられなくなったお米が紙に生まれ変わる、「kome-kami(コメカミ)」

 

FSC®認証はなぜ必要なのか

【記事】2048_1__(1).jpg

■FSC®認証が登場した背景とは?

FSC認証が登場した背景には、近年の森林破壊やその悪影響が深刻化していることがあります。

世界の森林面積は約40億6,000万ヘクタール。これは広さにすると地球の陸地の面積の31%を占めています。今、地球では2.2秒ごとにサッカー場一面分の森林が減少しています。国連の報告によれば、2015年以降毎年失われる天然林の面積は、約10万平方キロメートルにもなると言われ、これは一週間ごとに東京都と同じくらいの大きさの森が失われ続けているということになります。

森林減少は、社会、環境、経済にも大きな影響を与えます。社会的には、森林に生活を依存する多くの人々の生活や文化が脅かされます。森は、木材や薬の原料、食糧、住まいを人々にもたらします。森林に頼って暮らす人々は、現在世界中で約2億5,000万人にのぼると言われており、森林破壊はこうした人たちの生活を奪い、人権侵害を引き起こします。

環境面では、多くの野生動物の絶滅を招きます。森にはこれまで発見されている野生生物種の半分以上が生息しており、現在、森林をすみかとする世界の野生生物のうち絶滅の危機に瀕しているといわれる種の数は、1万4,000種以上にのぼります。森にすむ生き物は、森以外の環境にすむ他の野生生物とも共生関係や食物連鎖でつながっていることから、その絶滅は更に多くの種の絶滅に連鎖していきます。

森林が破壊されることで、人や家畜が、さまざまな病原体を持っている野生生物と接触する機会が増え、未知の感染症拡大に繋がることがあります。森に暮らす何百万という野生生物種は、体内に未だ解明されていないウイルスや細菌などを持っており、特定の生物種の中にだけに存在していたウイルスも、住処を追われて森の外に顔を出すようになると、人との接触機会が増え、ウイルスが伝播するリスクが増していきます。

生態系が失われることで災害を引き起こしやすくなる側面もあります。森林を形成している樹木は成長過程で、空気中の二酸化炭素を取り込み、大量に蓄えているためです。火災や伐採により樹木の中に蓄えられていた二酸化炭素が大気中に放出されると、異常気象の大きな原因とされる気候変動(地球温暖化)が助長されてしまい、水害や森林火災の長期化といった被害をもたらすことに繋がるのです。2002~2011年における人間の活動に起因する温室効果ガスである二酸化炭素排出量のうち、10%は森林の減少や土地利用の変化によるものと考えられ、森林の破壊は地球規模の気候変動につながっています。

経済的には、深刻な違法伐採による世界の経済的損失は毎年約2兆2000億円と言われています。このように、森林の破壊は地域の動植物の生態系の破壊、住民の生活環境の悪化、地球温暖化の促進など、幅広い範囲に悪影響を及ぼします。そこで、森林破壊の加速を受けて森林の保全と持続可能な利用に関する意識が高まったことを背景に、1994年にFSC®が発足しました。FSC®認証は、認証マークを通して適切な管理下の木材の消費を促すことで、森林の保護と持続的な森林活用を目指しています。

【記事】2048_2_.jpg10の原則と70の基準 引用:FSCジャパン

■FSC®認証は10原則と70の基準

FSCの森林認証制度は、森林に関係する世界中の様々な人の声を集め、 環境・社会・経済のバランスをとって作られた10原則と70基準が定められています。10の原則に関しては以下の通りとなっています。

  1. 合法性の遵守
  2. 労働者の権利の保護
  3. 先住民族の権利の保護
  4. 地域社会との関係の維持
  5. 森林からの便益の確保
  6. 環境への影響の配慮
  7. 管理計画の策定
  8. モニタリングの実施
  9. 保護価値の高い森林の保存
  10. 管理活動の実施
これら上記の原則1つ1つに対して、その原則を満たしていることを判断する基準が複数、合計で70定められています。例として、原則6「環境への影響の配慮」を満たす基準は以下の通りです。

 

  • 影響を受ける様々な環境要素が調べてある
  • 環境に対する影響をあらかじめ予測している
  • 環境への悪影響を抑えている
  • 貴重な生物のすみかを保護している
  • その土地本来の自然が残っている場所を守っている
  • 多くの生物がすむ森となっている
  • 水資源を保護している
  • 多様で美しい景観を保っている
  • 自然の森を変えずに保っている
  • 1994年以降に自然の森を人工林などに変えていない (例外的条件を満たす場合を除く)
 

企業がFSC®認証を導入するメリット

現在数多くの企業がFSC®認証紙の導入を進めています。FSC®認証は「環境配慮に対する社会的責任を積極的に果たしている企業」という印象を、顧客や取引先、従業員などステークホルダーに与える発信物づくりに効果的です企業がFSC®認証紙を導入するメリットには、以下のようなものがあります。

■企業としての環境配慮姿勢やCSR(企業の社会的責任)への取り組みをアピール

社会に対しての責任感を示し、持続可能な未来への取り組みを支える意志が、企業イメージの向上につながる可能性があります。FSC®認証された製品を取り入れることは、SDGs目標達成にも貢献します。SDGsには17の目標と169項目のターゲット(達成基準)が定められていますが、FSC®認証は14の目標と40項目のターゲット(達成基準)に対し貢献している他、目標15「陸の豊かさも守ろう(Life on Land)」に関しては達成度を測る指標の一つです。

企業のFSC認証紙導入活動の代表的な事例としては、2018年7月にFSCジャパン主催のプレスカンファレンス「ポスト2020 持続可能な森林資源の調達」が開催され、持続可能な森林資源調達をめざしFSC認証材の調達を約束する「FSC認証材の調達宣言2020」を発表しました。この宣言では、以下の小売・飲食業界の6企業1団体が FSC認証材の調達を約束しています。

  • イケア・ジャパン
  • 花王
  • キリン
  • スターバックスコーヒー
  • 日本マクドナルドホールディングス
  • 日本生活協同組合連合会

■ESG投資に繋がる

ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取って作られた言葉です。「ESG投資」とは「ESGに配慮した企業に対して投資を行うこと」です。気候変動問題や人権問題などの世界的な社会課題が顕在化している状況の中、企業が長期的成長を目指す上でESGの観点での配慮ができていない企業は、投資家などから企業価値毀損のリスクを抱えているとみなされ、敬遠されます。2018年における世界のESG投資額は、3100兆円でした。これは、その年の世界の投資額の3分の1を占めています。国連が2006年に「責任投資原則(PRI)」を提唱したことから、ESGが投資で重視されるようになし、日本においてもその流れは同様です。日本におけるESG投資額は336兆円ですが、前年比45%増で伸びています。ESGに配慮した取り組みを行うことは、企業にとっては長期的な成長を支える経営基盤の強化につながると考えられています。

■自社製品の差別化

森林認証のマークが付いていることで自社製品に付加価値を与え、他社との差別化を図ることができます。同じ製品を購入する、サービスを選択する場合、FSC®認証を採り入れている企業、組織の方が好ましい印象をステークホルダーに与えることができ、ブランディングにも貢献します。また、社員の森林保護への興味を喚起し、その企業で働く企業人としての責任意識を強化するきっかけ作りができます。

■人材採用時のアピールポイント

人材採用時において自社の企業責任への姿勢を示す根拠となり、好印象を与えられます。Z世代など若い世代は環境配慮、SDGs貢献への意識がより高いと言われています。入社する組織を選ぶ際に惹かれるポイントにもなる他、社会に対して良い影響を与えることができる会社に所属していることによる充実感を得ることに繋がります。

 

用途にあったFSC®認証紙を選ぶ

【記事】2048_3.jpg

FSC®認証紙と聞くとエコでナチュラルな紙を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、ナチュラルな風合いのがあるものからホログラムやラメ入りなど、美粧性の高い様々な紙質のFSC®認証紙が販売されています。お元気ですかVol.6では、パールのような滑らかな質感で美粧性の高いスペシャリティーズ№117-FS(FSC®認証紙)をご紹介しています。

まとめ

今回の記事では、森林を守り持続可能な未来の実現に繋がるFSC®認証紙についてご紹介をいたしました。FSC®認証紙を使用・製品を選択することは、森林環境を守る取り組みを支えることに繋がります。組織として取り組むことで、社会的責任を積極的に果たすことに繋がり、結果として選ばれる組織、持続可能な組織になることができるのではないかと思います。

とは言え、FSC®認証マークは誰でも自由に表示することはできません。例えば、認証マークをつけて印刷をする場合には、FSC®認証の中のCoC認証を受けた印刷会社で印刷をしなくてはなりません。プリントボーイでは、FSC®認証のCoC認証を取得しており、環境負荷の少ない印刷用紙を使った製品をご提案、ご提供させて頂いております。

プリントボーイは、印刷物づくりやコミュニケーションツールづくりにおいても、そんなお客様の状況やありたき姿をお伺いしながら、環境配慮の取組みにつながるサポートをさせていたらければと思っております。

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▼参考サイト

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