フードロス(食品ロス)をなくす挑戦!食べられなくなったお米が紙に生まれ変わる、「kome-kami(コメカミ)」

フードロス(食品ロス)をなくす挑戦!食べられなくなったお米が紙に生まれ変わる、「kome-kami(コメカミ)」

創業50年の印刷会社が提案する「気軽に取り組むSDGs!」Vol.4 

この記事はプリントボーイが創業より続けているアナログコミュニケーション、“お元気ですかはがき”のテーマと連動した記事となります。記事で紹介しました環境に優しい用紙の実物を “お元気ですかはがき”としてご希望のお客様のお手元にお届けいたします。記事とあわせて是非ご覧ください。

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  • フードロスをなくす取り組み、循環型社会と事業を結びつけるヒントが得られる
  • 新しい用紙「コメカミ」の情報が得られる
  • パーパスブランディングのヒントが得られる

Vol.1はサトウキビ生まれのバガスペーパー、Vol.2は石灰石生まれのLIMEX(ライメックス)、Vol.3はバナナの茎を使ったバナナペーパーをご紹介させていただきました。10月は食品ロス削減月間でもあることから、第4弾は、奈良県の老舗用紙メーカーがフードロスをなくす取組みの第一弾として開発した、廃棄されるお米でつくられる紙「kome-kami」をご紹介させていただきます。

▼気軽に取り組むSDGs!バックナンバー記事

 

フードロス(食品ロス)とは

「フードロス」「食品ロス」という言葉をご存じでしょうか。

食品ロスとは、本来食べられるものにも関わらず、捨てられてしまう食品のことです。世界には飢餓で苦しむ人々がいる国がある中で、日本を含め多くの先進国では、日々多くの食品ロスが発生しています。

原材料の生産、調理等の製造、輸送の過程でエネルギーや費用を発生させながら、食品は私たちの元に届きます。エネルギーを使って食べられる状態になったにもかかわらず、食べられなかった食品はさらに費用を投じ廃棄されているという実情があるのです。

■日本におけるフードロスの現状

日本における1年間の食品ロスは年間約612万トン(2017年度推計値)と言われており、これは東京ドーム約5杯分に相当します。国民1人あたりに換算すると、毎日1人お茶碗1杯分のごはんを捨てているのと同じことです。

日本での食品ロスの原因は大きく分けると2つあり、一つは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなど小売店での売れ残りや返品、飲食店での食べ残し、売り物にならない規格外品といった事業系の食品ロス(328万トン)となります。もう一つは、家での料理の作り過ぎによる食べ残しや、買ったのに使わずに捨ててしまうこと、調理時の無駄など、家庭系の食品ロス(284万トン)です。

一方、開発途上国でも食品ロスはありますが、日本とは理由が異なっていて、せっかく作っても技術不足で収穫ができなかったり、インフラや保存・加工設備が整っていないため市場に届かないなどの、やむを得ず捨てることになってしまうということが大半です。

また、近年の災害の多い状況から、企業や自治体が備蓄する災害用食品は増加していますが、その多くは利用されず賞味期限が切れて廃棄されてしまいます。これは、前述のフードロス量にカウントされていない廃棄となっており、費用を投じて廃棄されているものです。

総務省東北管区行政評価局の2019年の調査によると、国の行政機関の63.8%が廃棄しており、毎日新聞社のアンケートによると、全国47都道府県と20政令都市で2010年から2015年で廃棄された備蓄食料は3億円にものぼります。企業や自治体は何とかこれを活用しようと、イベントにおいて配布したり、フードバンクなどと連携するなど取り組みを行っておりますが、全てを活用することはできません。

■フードロス削減に取り組む理由

食品ロスを放置すると、大量の食べ物が無駄になるという問題が起こるだけではありません。廃棄処理をすることによる環境悪化や、将来的な人口増加による食料危機にも適切に対応できなくなるのです。

現在、地球上には約77億もの人々が生活をしていますが、途上国を中心に8億人以上(約9人に1人)が十分な量の食べ物を口にできず、栄養不足で苦しんでいます。日本の食糧自給率は先進国の中でも低く、多くの食べ物を外国からの輸入に頼っていますが、多くの食品ロスを生み出している実情があります。日本における食品ロス削減は社会の大きな課題です。

廃棄される食べ物は、処理工場に運ばれ可燃物として処理されますが、運搬時や焼却の際に多くの二酸化炭素(CO2)を排出します。焼却後の灰の埋め立ても、環境負荷につながります。

また、世界人口は現在の77億人から2050年頃には今より20億人増えて約97億人に上るとみられています。人口増加に伴って栄養不足に陥る方が増えることは明らかです。

そのことから、これは避けて通れない喫緊の課題となっています。

■コロナ禍により加速した、日本の貧困の問題

以前から抱えていたフードロスの問題は、コロナ禍によりさらに加速しています。先日のオリンピックでの記憶も新しいところですが、コロナ禍により多くのイベントが急遽中止や延期を余儀なくされ、予定していた食材の使い道は失われてしまいました。

そこで多くの食材が廃棄されたことばかりか、仕事を失う人々が増えていきました。新型コロナウイルスの感染拡大そのものからフードロスが拡大している一方で、支援が必要な人が増えています。

フードバンクでは食品ロスが出ないように食材を集め、生活困窮者などへ支援を行う活動を行っていますが、ロスをゼロにすることはできません。コロナ禍で困窮する世帯を支援する取り組みは増えているものの、支援者の多さに対して資金が行き届かず、十分な支援ができないという状況も露呈しています。

 

kome-kami(コメカミ)とは

【記事】1912_01.jpg

*画像(株)ペーパル社ご提供

■廃棄されるお米をアップサイクルが新しい!今までになかった風合いの紙

奈良県の老舗用紙メーカーであるペーパル社が、フードロスをなくす取組み「ロスチェンジプロジェクト」の第一弾として開発した「kome-kami」は前述の課題解決につながる取組みであることを期待されています。

廃棄される食品の中で多くのウェイトを占めるお米、特に非常食米*を紙に変換し、またその収益の1%をフードバンクに寄付するという取り組みを行うことで、廃棄物を減らすだけでなく循環型社会の構築に寄与しています。

 *その他には、メーカーなどで発生する破砕米や一般のご家庭や流通段階で食べられなくなってしまったお米を使用しています。

紙そのもののもつ豊かな風合いにお米の質感が加わり、触ってみるとラフでありつつもしっとりした表面です。色は艷やかなお米を思わせる、ナチュラルな白さとなり、様々な印刷物と相性の良い用紙となっています。


【記事】1912_02.jpg

*画像(株)ペーパル社ご提供

■相性のよい活用の仕方は?

災害の多い日本では、企業での備蓄は欠かせません。特に多くの従業員の方を抱える企業、自治体、学校等では、もしもに備えて十分な量を確保しておくことは、必須であることと思います。日常的に使用する名刺や、封筒、広報誌などをkome-kamiを活用することで、事業活動に関連する形でフードロス削減に取り組むことができおすすめです。

また、食品から作られた紙ということから、食品メーカー、酒造など、お米を多く活用するメーカー様の販促物、特にDMなど手元に残るものに使用することもおすすめです。

これまでにご紹介してきたバガスペーパー、バナナペーパーも食品の紙ではありますが、kome-kamiはより日本人が日常的に食べているお米を使っていることから、ブランディングの観点でもつながりや、身近なものとしての意識づけを、消費者にしていただきやすくなります。

kome-kamiはその可愛いらしいネーミングと、クラウドファンディング活用してきたことから、特にSDGsに関心が高いといわれているZ世代以降の若い世代にも届きやすい新しいツールでもあります。今年の4月に誕生したばかりの新しい紙であり、普及させていくことで支援につながる、よい影響を実感することができる紙です。

 

まとめ

今回はフードロスの現状をお伝えし、廃棄される食材をなくすだけでなく、その収益がフードバンクに寄付され、支援につながる「kome-kami」の取り組みをご紹介させていただきました。

貧困や飢餓はどこか遠い国の出来事という印象を抱かれがちですが、コロナ禍が続く中で、フードロスは私たちにとってより身近な問題となりました。活用が広がることで、フードロスへの意識を高めていくとともに循環型社会を創出することにつながればと思います。

これまで、サトウキビのしぼりかすから生まれたバガスペーパー、地球に無尽蔵にある資源、石灰石で作られたLIMEX(ライメックス)、バナナの茎から作られるバナナペーパーをご紹介させていただきました。

自然環境に優しい紙であるだけでなく、雇用や教育機会、衛生的な暮らし、そしてkome-kamiのようにフードバンクへの寄付など、直接的な支援につながる紙もあります。私たちプリントボーイはそうした紙のご紹介・活用の仕方をご提案させていただくことを通じて、社会のSDGs推進のお手伝いに取り組んでいます。気軽に取り組むSDGsとして、ツールづくりのご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

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