フェアトレードの輪がつくる紙。アフリカ生まれのOne Planet Paper®(バナナペーパー)

フェアトレードの輪がつくる紙。アフリカ生まれのOne Planet Paper®(バナナペーパー)

創業50年の印刷会社が提案する「気軽に取り組むSDGs!」Vol.3

この記事はプリントボーイが創業より続けているアナログコミュニケーション、“お元気ですかはがき”のテーマと連動した記事となります。記事で紹介しました環境に優しい用紙の実物を “お元気ですかはがき”としてご希望のお客様のお手元にお届けいたします。記事とあわせて是非ご覧ください。

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  • 企業・大学の総務や広報の方
  • 社内SDGs推進プロジェクトメンバーの方
  • 製品企画を担当されている方
  • セミナー、研修企業の運営担当の方

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  • 今日から取り組める気軽なSDGsの目標達成の取り組みについて学べる
  • バナナペーパーを使った販促の方法のヒントが得られる
  • パーパスブランディングのヒントが得られる

都内では新型コロナウイルス感染症もまた広がりを見せており(2021年7月現在)、対面で実施していたイベントの中止や更なる自粛、各種制限の継続と、事業者の皆様にとっても難しい課題が山積していると思います。

オフラインのイベントがオンラインになった時、お客様には「情報」としては必要なことは伝えられると思いますが、企業、教育機関の皆様が伝えたいと考えている「質」や「熱量」、がなかなかお客様には伝わりづらい、というお声もいただきます。

私たちプリントボーイは、オンラインの時代にあわせて「伝わるコンテンツづくり」と、オンラインで伝えづらい部分を補完する、「想いを伝えるツールづくり」に取り組んでいます。

Vol.1はサトウキビ生まれのバガスペーパー(Vol.1はこちら)、Vol.2は石灰石生まれのLIMEX(ライメックス)(Vol.2はこちらをご紹介させていただきました。
第3弾は、今の季節にぴったりの、「バナナペーパー」(山櫻社)をご紹介させていただきます!

 

1.バナナペーパーとは?

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バナナペーパーは、「バナナの茎」からとった「バナナ繊維」を原材料とし、日本の伝統技術である越前和紙の技術を用いて製造された用紙です(※1)。バナナペーパーが製造されているのは、アフリカのザンビアという発展途上国です。

(※1)古紙とバナナ繊維を用いて洋紙の技術を用いた用紙もあります

バナナペーパーが生まれるまではただ廃棄されるだけだったバナナの茎ですが、このバナナペーパーを製造する過程で生まれた新しい仕事により、雇用が生まれ、子供たちが学校に行き、マラリアを予防するための蚊帳を買うことが出来たりと、現地の生活を改善しています。バナナペーパーは「フェアトレード」の紙なのです。
 

1-1.バナナペーパーは何故、環境に優しいの?

世界では毎日100万トンもの紙が使われていると言われています。日常的に使用する紙の大半は「木材」を主原料としていますが、毎年多くの森林が消失しています。

国連の報告によると、2015年以降毎年失われる天然林の面積は、約10万平方キロメートルと言われており、東京都くらいの面積の森が1週間ごとに失われ続けている、というイメージです。そして、一般の木は十分に成長するのに10~30年かかるため、需要に対して森林の成長速度が間に合わず、砂漠化するという現象が起きています。森林の消失は、そこに住む野生動物の生物多様性を損なうことに繋がります。

そこで、注目されたのが「バナナの茎」です。バナナは世界の約125ヶ国で栽培されており、多くの人々の栄養源となっています。日本でもっとも消費量が多い果物も、「バナナ」です。バナナは1つの茎に対して1回しか実を付けないため、バナナを収穫するときには古い茎を一度切らなくてはなりません。ただし、バナナの成長速度は早く、切った茎は1年以内に再生し、新たなバナナの実をつけます。そのため、バナナペーパーを使用することは、サステイナブルに調達できる原料でできた素材を使う選択であると言えます。
 

1-2.バナナペーパーは、人にも優しいフェアトレードの紙

バナナペーパーは、オーガニックな製法を行う40以上の農家から仕入れたバナナの茎から製造されます。アフリカのザンビアという国のエンフエ村に住む女性たちが、バナナの茎の繊維に含まれる水分を除去し、乾燥させる作業を行っています。

バナナペーパー繊維の一部は、越前和紙の紙すき技術を活用して、現地ではパッケージやポストカードなどの製品を販売して収入を得ることにもつながっています。そうして得た収入により、現地の人たちの安全な水の入手やマラリアを防止するための蚊帳の購入、病院にいくこともできるようになりました。

また、アフリカでは子供たちや女性の多くが教育を受けられない現状がありますが、バナナペーパーの売り上げの一部は現地の女性たちの教育支援にあてられています。バナナペーパーからの収入により、子どもの就学にも繋がっており、大学にいくこともできるようになりました。「誰も取り残さない」という、SDGsの理念の実現にも貢献しています。
 

1-3.フェアトレードとは?

フェアトレード(公正な貿易)とは、貧困のない公正な社会をつくることを目的として、発展途上国の経済的・社会的に弱い立場におかれている生産者と、経済的・社会的にも強い立場にある先進国の消費者が、公正・対等な立場で行う貿易のことです。日本では多くの製品、食品が発展途上国から輸入され、非常に安く販売されていることがあります。

そのために正当な対価が生産者に支払われなかったり、安く販売する=生産性を上げるために、必要以上に多くの農薬が使用され環境破壊や、現地の人々の健康に悪影響を及ぼす、という事態が発生しています。

生産者が品質の良いものを作り続けていくためには、生産者の労働環境や生活水準の保証が不可欠です。適正な賃金の支払いや労働環境の整備などを通して、生産者の生活向上を図るために考えられた仕組みがフェアトレードです。バナナペーパーは、このフェアトレードの仕組みに適う、紙なのです。

 

2.バナナペーパーの活用方法

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2-1.バナナ繊維の風合いを感じる、優しい印象のFSC®認証製品

山櫻社の販売するバナナペーパーは、バナナの茎の配合量が5%、20%と違いのある製品が2種類あります。当社では、その見た目の印象からより繊維の風合いを感じられる、20%の製品をおすすめしています。そして、主に賞状やメッセージカード、挨拶状に適したカット紙では、当社が認証を取得している、FSC®認証製品も揃えています。

 FSC®認証について、詳しくはこちらの記事で解説しています。

2-2.相性のよい活用の仕方は?

これまで述べた通り、バナナペーパーは環境を守るだけでなく、フェアトレードで生産者の暮らしを支えるという点で注目されている素材です。社会貢献活動の一環として、メッセージカードやラッピング用品、名刺、賞状などに多く活用されています。教育関連業界のお客様では、卒業証書や認定証、SDGsにまつわる教育パンフレット、レポートなどに多くお使いいただいております。

発展途上国の子供たち、女性たちの教育支援にも繋がるバナナペーパーは、遠く離れた日本の学生たちと現地の子供たちの成長の両方に寄与するというつながりを築くことができます。

また、バナナペーパーは、vol.1で紹介したバガスペーパーと同様、素材が食品であることから、食品メーカー、お菓子メーカー、飲食業界のお客様にも人気があります。オーガニックバナナの茎を利用していることから食の安全に繋がるというイメージや、本来廃棄されるものを新たな資源に生まれ変わらせていることから、大量消費ではなく循環型で地球に優しい企業、というブランディングを構築できます。また、そこで働く従業員の方や、これから働きたいと思っている新卒の方にとっても、環境配慮に繋がる取り組みをしている企業であることを伝えるツールづくりにも役立ちます。

 

まとめ

今回はバナナペーパーを紹介させていただきました。バナナペーパーは自然環境に優しいだけでなく、その製造方法や収益から現地の人たちに雇用や教育の機会、健康に生活できる環境を創出することに繋がっており、多くの人たちの暮らしを支えています。

日本で一番食べられているフルーツであるバナナ、そんななじみ深いものであるバナナの茎から作られる紙は、工夫次第でステークホルダーと繋がる色々なストーリーが生まれそうです。プリントボーイでは、バナナペーパーの活用やFSC®認証製品の活用について、日々お客様へご提案をしています。気軽に取り組むSDGsとして、ツールづくりのご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

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