プラスチックでも紙でもない、新素材。用途広がるLIMEX(ライメックス)。  創業50年の印刷会社が提案する「気軽に取り組むSDGs!」Vol.2 

プラスチックでも紙でもない、新素材。用途広がるLIMEX(ライメックス)。 創業50年の印刷会社が提案する「気軽に取り組むSDGs!」Vol.2 

この記事はプリントボーイが創業より続けているアナログコミュニケーション、“お元気ですかはがき”のテーマと連動した記事となります。記事で紹介しました環境に優しい用紙の実物を “お元気ですかはがき”としてご希望のお客様のお手元にお届けいたします。記事とあわせて是非ご覧ください。

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  • 企業・大学の広報の方、社内SDGs推進プロジェクトメンバーの方
  • 製品企画を担当されている方、セミナー、研修企業の運営担当の方

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  • 今日から取り組める気軽なSDGsの目標達成の取り組みについて学べる
  • LIMEX(ライメックス)を使った販促の方法のヒントが得られる
  • パーパスブランディングのヒントが得られる


前回より『創業50年の印刷会社が提案する「気軽に取り組むSDGs!」』として、連載を開始しましたところ、予想よりも多くのお問い合わせ、サンプル請求のご依頼など、反響をいただきました。まだまだ続く新型コロナウイルス感染症の影響や、SDGsへの関心の高まりの中で、皆様が少しずつ今までと違ったアクションを起こそう、企業の在り方・存在意義を見直そう、という意識をお持ちであることが窺えました。(Vol.1はこちら

今回Vol.2でご紹介させていただく素材は、日本の企業、株式会社TBM社が開発したプラスチック、紙に代わる新素材「 LIMEX(ライメックス)」です。

 

日本の技術が世界を変える。石灰石生まれの新素材「LIMEX 

プリントボーイが印刷を行う素材は、「紙」だけではありません。地球上に豊富に存在する資源である石灰石(Limestone)を原料とした新素材、LIMEX(ライメックス)にも注目して参りました。

LIMEX(ライメックス)は、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上含んだ、無機フィラー分散系の複合素材です。LIMEX(ライメックス)は世界40ヶ国以上で特許を取得しており、日本発の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォームに登録されています。プラスチックや紙の代替製品として使用すること、製造時に使用する石油や水、森林資源など、枯渇リスクの高い資源保全に繋がるとして、注目を集めている素材です。
 


*TBM社YouTubeより転載

 

石灰石って何? どうしてLIMEX(ライメックス)は環境に優しいの?

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画像:(株)TBM社提供

LIMEX(ライメックス)の原料となる石灰石は、何億年も前に海底に堆積したサンゴ類など、海中生物の骨や殻が、長い年月をかけ岩石となって、それが地殻変動によって陸地に隆起したものです。資源小国と言われる日本において、数少ない自給率100%を誇る地下資源であり、国内では石灰石は年間約1億7千万トン生産されていると言われています。石灰石は日本のみならず、世界中に存在しており、地球上にほぼ、無尽蔵にあると言われています。石灰石由来の身近なものとして思い浮かべるのは、セメントや、運動場の白線ではないでしょうか。

その豊富な資源の量から、石灰石を使用して紙の代替を行えば、その材料である水資源や木材パルプの使用量を抑えることができます。またプラスチックの代替を行えば、その材料である石油の使用量を抑えることができます。

LIMEX(ライメックス)ペレットはプラスチックの代替として、既存の設備で加工することができます。これまではプラスチック樹脂で行われてきた真空成形や射出成形などの成形方法を用いた製品での活用が見込まれています。レジ袋やクリアファイル、ホテルアメニティ、プランター、ボールペン…など、プラスチックを使用した様々な製品の材料として使用することができます。加工のしやすいLIMEX(ライメックス)ですが、そのもととなる石灰石は「リサイクル」のために熱を加えても、プラスチックや紙のように劣化が起こりにくく、リサイクル効率性が高い素材です。リサイクルをしても物理特性を損なわず、より優れた製品として代替できるという、アップサイクルの取り組みとしても優れた素材です。

 

■3R(スリーアール)に繋がる

3R(スリーアール)は、環境と経済が両立した循環型社会を形成していくための、リデュース(廃棄物の発生抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再資源化)の3つの取組の頭文字をとった言葉です。先に述べた通り、LIMEX(ライメックス)は水や石油、木材などの枯渇資源の利用をおさえることで「リデュース」を、また紙、プラスチックの代替製品への「リサイクル」を高効率で実現しています。大量消費、使い捨ての考え方が見直され、環境に優しい製品を長く利用したい、という消費者のニーズに応える製品づくり・ブランディングを行うことが出来ます。SDGsの目標の12「循環型の消費と生産」に寄与するものであると言えます。

 

■水資源を守り、人を守る

世界資源研究所(WRI)の「Aqueduct Water Risk Atlas(2019)」(※1) によれば、世界人口の4分の1にあたる人々が住む17ヵ国が非常に高い水ストレスに直面しています。水ストレスは、誰も話題にしていない最大の危機と言われ、食料不安、紛争と移民、金融不安をもたらす要因となります。

17ヵ国のうち12ヵ国が済む地域は中東および北アフリカ地域であり、専門家は紛争と移民を引き起こすリスクのあるものと警鐘を鳴らしています。また、13位にランクされたインドは、他の16ヵ国の三倍以上の人口規模であるため影響人数が多く、また特に北インドは深刻な地下水の枯渇に直面しています。
(※1)Aqueduct Water Risk Atlas:189 ヵ国と州や州などの準国家地域の水ストレス、干ばつリスク、河川洪水リスクをランク付けしたツール

 先に述べたように、LIMEX(ライメックス)はその製造過程において、ほとんど水を必要としないため、水源を圧迫することはありません。紙パルプの原料である樹木も水が無い地域で育つことができないため、サウジアラビアなど水資源の乏しい国や地域では紙もすべて輸入に頼っているところもあります。他方、LIMEX(ライメックス)の材料である石灰石は豊富に有しているため、LIMEX(ライメックス)を使用することで紙の代替ができるだけでなく、現地に工場を建設して製造したLIMEX(ライメックス)を輸出すすることで新たな産業を創出し雇用を生み出すことができるのです。これらはSDGsの目標の6「安全な水とトイレを世界中に」、目標の8「働きがいも経済成長も」、目標の9「産業と技術革新の基盤を作ろう」、目標の15「陸の豊かさも守ろう」などの指標に貢献します。

LIMEX(ライメックス)を製造するTBM社のSDGsへの取り組みを図解化したものは下記となります。

▼TBM社のSDGsへの取り組み(HPより引用)
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LIMEX(ライメックス)シートの特徴

【記事】1398_04.png
画像:(株)TBM社提供

■水濡れに強く、多用途に利用可能な素材

LIMEX(ライメックス)は、石からできた素材ですが、機能や質感も普通の紙とは異なります。触ってみると表面はコーティングをしたようにツルツルしていて、破ろうと力を入れても破れにくい特徴を持っています。また、水濡れにも強いことから、災害時に読む書類や、水の多い作業場で使用する書類にも使うことができます。紙のメニューを使用して汚れてしまえばそのまま廃棄をするか、紙に対してラミネートやPPなどの表面加工を施して使用し廃棄をするか・・・という状況で無駄になっていた資源を、水に強いLIMEX(ライメックス)を使うことで繰り返し利用ができ、またメニューに改訂が入れば廃棄をせずリサイクルに回すことができる、といった点で資源を循環させることに成功しています。

 

相性のよい活用の仕方は?

【記事】1398_02.png
画像:(株)TBM社提供

先に述べた通り、飲食店様での利用もおすすめですが、多用途で利用することができます。例えば、災害時に活躍するハザードマップやマニュアルを作ることができます。水濡れに強い特徴を生かして、豪雨や水害の状況でも内容を損なわず読むことができます。デジタルの情報は、電力がない環境では見ることができませんが、そのような状況でも紙のように手元でみることができ、災害時に人命を救うことになるでしょう。ハザードマップは地域の情報が変われば改訂の必要もあると思いますが、そんな時、再利用可能な素材であるLIMEX(ライメックス)を使うことは環境に配慮した選択になります。

大量生産、消費が中心であったアパレル業界についても、最近ではリユースやシェア、サブスプリクションが浸透しています。服や雑貨が手元に届くまでに、素材や取り扱い方法などの必要な情報を表示するために、これまで使われていた紙製のタグ。こうしたタグをLIMEX(ライメックス)で制作し、使用後のタグをリサイクルして新たなタグを作ることで、大量のゴミを削減することができます。特に若い世代でSDGsに配慮した選択をする傾向が高まっていますが、これからの消費の中心を担う世代に対しての訴求にも繋がりやすいでしょう。

また、環境意識を醸成するためのクレドなどのブックレットの素材にLIMEX(ライメックス)活用することで、実際に素材に触れることができるために、社内や社外のステークホルダーに対して、より環境配慮姿勢を印象づけ、浸透させることができるでしょう。デジタルだけでは難しい、実体のあるものだからこそ伝わる部分であると言えます。

最近では、抗菌加工を施してマスクケースに利用する、プラスチックファイルをLIMEX(ライメックス)製のファイルに変更するなど、新たな活用の仕方が増えています。工夫次第で様々な使い方ができる素材です。

 

まとめ

今回はLIMEX(ライメックス)についてご紹介をさせていただきました。LIMEX(ライメックス)は新たな素材であり、活用方法が次々と生み出されています。デジタルで実現できることも、実体があるものだから実現できることもある中で、用途にあわせた素材や媒体の選択をすることが求められています。

製品に付属する情報、紙として手元においておきたい情報、間違いなく目を通してほしい情報など、印刷して伝えるべき情報をLIMEX(ライメックス)に乗せて伝えることで、ユーザーへの新たな価値提供にも繋がります。SDGsの指標に対して、気軽に一歩を踏み出すために、お客さまとの接点にLIMEX(ライメックス)を使用することも、お試しいただければと思います。次回も環境配慮に繋がる素材を続々ご紹介して参ります!お楽しみに。

プリントボーイは、LIMEX(ライメックス)やFSC®認証製品など、環境配慮に繋がる素材を積極的に印刷材として利用しています。ご興味があるお客様への「コンサルティング」も行っておりますので、是非お気軽にお問い合わせください。

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